●「授業 子どもを変革するもの」の感想
本書の中で印象に残ったのは、否定・対決・衝突・たたかい…というインパクトの強い言葉が何度も出てくることだ。
最近の教育書では、こういった言葉を目にすることはほとんどない。しかし斎藤喜博は、「授業とは否定に否定を重ねていくことによっての再創造の連続である」と述べていることからも分かるように、厳しく追求することによって、拡大・深化・創造につながると考えている。
真の力をつける教育をするためには、「厳しさ」を意識することが大切だと感じた。ある本で出てきた「くるたのしい」という言葉も、ここに通ずるものがある気がする。
また、教材の解釈3つの型として、
①一般教養としての一般的な解釈
②教師という専門家のする専門的な解釈
③それぞれの分野での専門的な解釈?
が挙げられていた。
②があってこその教師。3つの高い豊かな解釈を持った時、初めて教材の解釈と授業のむずかしさとおもしろさが分かる。
○心に残ったこと一覧
・ハイハイと騒がしく挙手するのは、同じ答えなのは前提で、少しでも早く指名されることで、違いを出そうとしているから。
・〜ちゃん式間違いという言葉がある。→田中博史先生の「〜さんの気持ちわかる?」と似ている。
・一つのことで本質的な力がつけば、他のことも当然できるようになる。→学テ成績アップ
・1日1時間だけは、最も得意な教材で、教師も子どもも、生き生きと変革するような、創造的な授業をするように。
・授業で鍛えられると、吸収力の強い子どもになる。
・自分を人に見せたがる子どもになっている=人を信じ人に親しんでいる。
もちろん時代が変わり、教育も変わっている部分はあると思う。ただ根本的な「子どもを育てる」といった点は不変であり、芯として持つ部分は大切にしようと感じた。教師は専門家としてあらねば。