ぐるぐるまわるおおさかかんじょうせん (のりものえほん)

著者 :
  • 小峰書店
3.71
  • (2)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338006255

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  初版が1991年、ちょうど30年前、おれ6歳の時に出された大阪環状線を紹介する絵(写真)本。大阪から時計回りに回っていって、途中で出会う電車や風景の紹介がされている。
     この本は電車が云々というより、ほとんど記録映像?記録写真?アーカイブ的な、今見るともうほとんど衝撃と言ってもいいくらいの写真や記述が見れるという面白さがあった。「今、大阪湾で工事が進められている関西国際空港が完成すると、この『くろしお』と同じ線路をとおって、新大阪から空港行きの電車が走る予定です。」とか。97年から6年間、環状線を使って、その後ずっと東京のおれからすると、まず全面オレンジの電車を見るだけで懐かしい感じがする。そして写真をちょっと眺めるだけでも分かる当時の感じ。掲示のフォントとか、女の人の服装とか。息を飲むのは「福島駅のすぐそばを走る阪神電鉄の電車」の写真。今は地下に潜ってるからこれはもう見れない。それにしても踏切を待つ車の感じとか、すごいなあ。弁天町の交通科学館って、今はもうないよなあ。(でも調べたら閉館は2014年だからわりと「最近」まであったらしい。おれが行ってないだけか。東京の万世橋にある「交通博物館」は2006年だから、そっちのイメージとだぶる。)もっとこまかーく見ると、京橋の写真で駅の隣にあるビルの垂れ幕に小さく「EXPO '90」のマークがあるとか。だいたい表紙の環状線の正面にくっついているヘッドマークの「天守閣で夕涼み」ってなんだ、とか左の柱に書いてある「これより先見通し不良」って今もあるのかな、とか。おれが使ってた玉造の駅が飛ばされているのが少し残念だなあ。
     という訳なので、当時の大阪を知る人にとっては、まったく電車と関係ないところで楽しむことが出来る本。これは図書館で借りた本だけど、これを今、幼稚園や小学生と一緒に見る大人はなんてコメントしながら読むんだろう、と思った。(21/03/09)

  • 大阪は土地勘がないのでサッパリわからない。息子も大阪には1回しか行ったことがないのに、なぜか彼の方が駅名とか路線をよく知ってた。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1955年、東京生まれ。出版社勤務を経て、1982年からフリー。鉄道や旅をテーマとして、『鉄道ファン』『にっぽん列島鉄道紀行』などにルポを発表するかたわら、鉄道趣味書の編集にあたる。著書に『消えゆく「国鉄特急」図鑑』(松本 典久との共著、彩流社、2001)『SLが走る名風景—日本全国77路線への旅』(松本 典久との共著、彩流社、2001)、『京王電鉄ものがたり』(ネット武蔵野、2003)『鉄道車窓風景563—絶景パーフェクトガイド』(レイルマンフォトオフィスとの共著、ネコ・パブリッシング、2005)『寝台特急カシオペア』(小峰書店、2006) 『カシミール3Dで見る・自分で描く空から眺める鉄道ルート』(杉本 智彦との共著、実業之日本社、2006)『ゆったり鉄道の旅〈10〉九州—ぐるっと日本30000キロ』(山崎 友也との共著、山と渓谷社、2005)『全国フリーきっぷガイド—おトクに旅する』(人文社、2006)『ゆったり鉄道の旅〈2〉東北—ぐるっと日本30000キロ』(佐々倉 実との共著、山と渓谷社、2006)『ゆったり鉄道の旅〈6〉東海—ぐるっと日本30000キロ』(長根 広和との共著、山と渓谷社、2006)『今しか乗れない国鉄型名車ガイド』(並木書房、2002)『あたらしい新幹線ずかん』(レイルウェイズグラフィックとの共著、小峰書店、1998)『トミックスでんしゃものしりずかん』(小学館、2001)『でんしゃにのってしゅっぱつしんこう! 東海・信州編』(武井 正雄、小学館、2000)『東海のでんしゃずかん』(松本 典久RGG、小峰書店、1994)『はやいぞ!ぼくらの新快速』(井上 広和との共著、小峰書店、1998)など児童書を中心に多数。

「2006年 『昭和鉄道情景 路面電車篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松本典久の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×