- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338010184
感想・レビュー・書評
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少しだけ見るつもりが、ページをめくる手が止まらなくなった。
絵から発せられるエネルギーが胸にのしかかってきた。
これまでに戦争に関することを見たり聞いたりしたことはあったが、今になってようやく自分に受け皿ができ、受け止めることができたように思う。
丸木美術館に足を運びたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
丸木夫妻の、原爆に関わる絵の画集。ずっと見たかった。やっと見ることができた。
日本版の「ゲルニカ」と言える。
その場にいなければ描けないだろう絵、声なき声を全て収められているような、予想以上に凄惨な情景が密集していた。
圧倒される。戦争を知らない世代だからこそ、見た方がいい絵だ。
読みながら、なぜか般若心経が耳についていた。
地獄とはこういうものか、と思ったのかもしれない。
いつだったか番組『日曜美術館』で、丸木位里さんがインタビューに答えていた。「原爆の絵を発表した時、娘が被曝したっていう人が言ってきたんだ。(思い出させるから)こんな絵を描くなって怒られるかと思ったら、そうじゃなかった。こんな綺麗じゃないんだ、もっとちゃんと描けって言われたんだよね」という話をしていた。 -
<THE HIROSHIMA PANELS>
題字/丸木位里
絵とき/丸木俊
年譜編纂/石川保夫、鈴木茂美
翻訳/ナンシー・ハンター(石川保夫協力)、板倉君枝、トランズ ネット