火の雨 氷の雨 カムイユカラ・アイヌの神さまが話したこと (アイヌの絵本)
- 小峰書店 (2000年7月25日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (31ページ) / ISBN・EAN: 9784338081382
作品紹介・あらすじ
沙流川を舞台に、星づくりの神の近くに住んでいるカンナカムイ、竜の神が語るスケールの大きなアイヌの物語。
感想・レビュー・書評
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年若く、まだアイヌの国を見たことがない、カンナカムイの息子。親が止めるのもきかず、一人で下界へ向かう。最初に訪れたのは豊かな自然にあふれ、礼節を知る人々の村。しかし、次の村の人々は礼儀知らずで……。
図書館本。
民話でよく見られる、善人は報われ悪人は罰せられるパターンの話。
雷雲が近付いてきたら家に入り、金属のものを身体から離そうという生活の知恵も含んでいる。
カンナカムイを「竜神」としているが、私は「雷神」として知ったのが先なので違和感しかない。
それはさておき、カンナカムイの家に脱け殻のような龍がグテ~ッと伸びているのが笑える。これは多分、カムイが人間界に降りる時の着物。これが描かれているのは初めて見たなあ。そこは解説があった方が良いのでは。
絵がちょっと変わっていて、彩色部はキャンバス地に似た粗い下地が見える。この下地のおかげで単調な感じが薄れ、へにょろっとした線との相乗効果(???)でユーモラスな温かみを生み出している。
ストーリーには全く関係ない、海にいるクジラのニッカニカの笑顔がたまらん(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現在もある沙流川流域でのアイヌ民話
神様を怒らせた下流?上流?の住民が住んでいた地域が神様によって消された。
その名残は今でも残っているそうな......。
チロロ巨石が現存する神様の仕打ちの一つらしい!
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神様の方からアイヌに注文をつけるという形のカムイユカラ〈神謡)で、そこに
石倉欣二さんの可愛らしいイラストが付いている。
見開きにたくさん描かれた絵は、これまでのアイヌのお話とはひと味違い、一体何が
描きこまれているのだろうと、子どもたちが楽しんで眺めることになりそう。
特にアイヌにやってきた神様が、豆粒のように愛らしい男の子に描かれていて面白い。
でもすることは容赦がない。神様を怒らせたらいけないのだよ。
約10分。低学年から。
沙流川に住む竜神(カンナカムイ)の息子が語り手。
美しくのどかな国であるアイヌに渡った時の描写が素晴らしい。
川で鮭を捕る男たち。村里でウバユリを掘る女たち。
大勢の村人たちが力を合わせて働く姿が、まるで絵巻物の世界のよう。
星づくりの神、太陽の神、月の神、雲づくりの神が描かれ、その雲の下の豊かな自然の中で暮らすアイヌの人々の暮らしぶりが、この本の見どころかもしれない。
ところがオキクルミの村里に行ったとき、その命に従わない者たちが現れる。
竜神様の息子が通る(つまり雷ね)のだから、針仕事や刃物を研いだりするのは一旦やめなさいとオキクルミが注意したにも関わらず。
ふーむ、アイヌにも「おこがましい者ども」が存在したってことか。
怒りのスイッチが入った小さな神様は「火の雨氷の雨」を降らせる・・
いつにも増して壮大なお話だが、天災から身を守る術を教える神謡だとは知らなかったため大変新鮮な思いで読むことが出来た。
流れる詩のようなリズム感のあるテキストで、つい調子よくページをすすめてしまうが、内容はハードなものだ。もう勘弁して!とつい叫びたくなる。
見返しに、アイヌ資料館で撮ったという萱野茂さんのお写真が載っている。
ご存命だったら、アイヌ語でこのお話を語ってくれたのだろうか。 -
竜神カンナカムイの息子、アイヌの国アイヌモシリを見に行きたくて神の乗り物シンタに乗って行く、神がオキクルミの村の上を通るとみんな手を止めて音を立てない、オキクルミの部下のサマイュンクルの村の上を通るとサマイュンクルは手を止めるように言うがみんな言うことを聞かず、逆に研ぎものをしていた汚い水を空めがけて投げる、顔に当たって怒った神さまは村に火の海氷の海岩雪崩にする
沙流川の上の岩知志のこと
雷がなった時は金物は感電するという教え -
神様に逆らうと、恐ろしいと思った。
だけど、ちょっと酷いよね。
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