パーシーの魔法の運動ぐつ (新しいこどもの文学)

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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338089272

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  • 「パーシーはけんかが強い。足が速くて平均台は天才。
    それもみんな魔法の運動靴のおかげなんだって。ぼろくて、くさいけど、最高、魔法の運動靴!」

    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介)

  • 作者が、自分の子供時代をもとに書いた物語だそうな。

    ウルフは近所でも評判のいい子。でもにいちゃんにはしょっちゅう腕をなぐられている。年がら年中ぽっちゃりした腕には青あざだらけ。にいちゃんは怖い。
    ウルフは運動神経が悪くて平均台からも転がり落ちてしまう。
    転校してきたパーシーは運動神経もよくて、けんかも強い。そしてボロボロの運動靴を履いている。「自分がなんでもできるのは、この魔法の運動靴だからだ」ということばに惹かれ、ウルフはその靴がほしいのでパーシーとの取引をすることに。そして持っているものをいっぱい取り上げられていく。
    やっと手に入れた運動靴。しかしこれを手に入れてからのウルフは・・・

    パーシーみたいになりたい、パーシーを喜ばせたい、と思うウルフは大変なことをしてしまう。それは間違っているけれど、素直な子供らしさが上手く描かれている。
    話の展開も会話も読んでいて面白い。

  • ウルフは運動神経がない。にいちゃんにいじめられてもやり返せないし、平均台もうまく渡れない。転校生で隣の席になったパーシーは強くて勇敢でもう女の子とキスもしたって!パーシーみたいになれたらなんでもする、と言ったウルフにパーシーは秘密を教えてくれた。それは、パーシーの履いているボロボロの魔法の靴のおかげだってこと。そしてそれをウルフに譲ってもいい、取引をしようだって!

    ウルフ、だまされてるよ!って思いながら読んでいたけど、憧れのパーシーの言うこと全部を鵜呑みにするウルフに、いつしかパーシーも一目おくところがすごくいいな。本当に強いのはウルフだなって思います。ただ少し勇気が足らなかっただけで。そのきっかけを与えたのはパーシーで、二人は周りの心配なんて余所にとてもいいコンビなんだと気付きました。

  • 甘ったれな男の子が、大人びた同級生の子に色々教えられ成長していくのが面白い。どこにでもこんな大人びた子供がいる!

  • ウルフ・スタルク好きだなあ。作者の子ども時代(1950年代)がもとだそうですが、おっぱい見物にでかけたり、女の子とキスしたり、さすがスウェーデン! 運動音痴なウルフが運動神経抜群のパーシーの運動靴を手にいれて、さあどうなるのやら。乱暴な嫌われ者パーシーのお得意が刺繍というのが楽しいです。

  • ライトにおっぱいとか出てくる。かわいらしくて好き。

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著者プロフィール

スウェーデン、ストックホルム生まれ。現代スウェーデン児童文学を代表する作家。リンドグレーン賞などさまざまな賞を受賞していて、日本でも多数の作品が翻訳されている。著書に『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)、『シロクマたちのダンス』『夜行バスにのって』(偕成社)、『ちいさくなったパパ』(小峰書店)、『パパが宇宙を見せてくれた』(BL出版)などがある。

「2024年 『難民を理解する絵本(全2巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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