殺人者の涙 (Y.A.Books)

制作 : Anne‐Laure Bondoux  伏見 操 
  • 小峰書店 (2008年12月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338144285

殺人者の涙 (Y.A.Books)の感想・レビュー・書評

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  • もし、もっと早く出会えていたら、違っていたのかも。
    でもそれはあなたのせいじゃない。

  • 376

    2017年では10冊目

  • チリが舞台のヤングアダルト向け小説。
    おすすめされて読んでみたものの、なんだかふしぎな話でした。
    タイトルの割に、物語は淡々とした印象をうけます。
    あまりにも淡々としてたので殺人者の涙もあまり印象にのこらず、涙の意味がよくわからないまま終わってしまった…。
    フランスの小説ってみんなこんな感じなんでしょうか??

  • 「粗暴な殺人犯アンヘル(強盗殺人の常習犯)が気まぐれから殺した相手の子供パオロを育てる内に愛情に目覚め、自分の犯した罪に苦悩する」
    あらすじを把握して「やだ、そんな話わたし大好きだわ決まってるわ」と思ったら案の定大好きだったけど好きなだけに終盤の展開がきつかった!

    アンヘルが犯した罪の報いを受けたのは、そりゃこの展開で逃げ切って幸せに暮らしました、はないと思ってたけど、本格的な報いの瞬間がもうきっつい。
    ほんのちょっと色々なことが違っていたら、もっとマシなその後が始まったはずなのに、ほんのちょっとの不信や言葉に出来なかった想いがすれ違ってこの惨事。そしてその後に続く無理解の連続。

    「殺人者が子供にまともな愛情を注げたはずがない」「子供があんな人殺しを愛せたはずがない」「愛してると思ってもそれは錯覚だ」と決めつけて、誰も二人の絆を理解しようともしなかった。

    アンヘルの最期の日々が全く描写されなかったのがまた……せ、せめて手紙を書いていたとかそんなのを、ずっと『死ぬほど心配』しててでも再会は果たされずに終わったとか切なすぎる! と思ったので、最後に彼らの絆を知っていた人物が再訪したこととにほっとしました。それでも、もう一回だけでも、会わせてあげたかったな。

    アンヘルのしたことは許されないことだけれど、パオロを愛したことが彼の「罰」になったと思う。煉獄の炎で焼かれた後は天国に行ってほしい。樵とその妻子に謝って、向こうでパオロと孫と幸せに眠ってほしい。そんな夢想をするくらいには切なかったです。

    物語の始まりで終わりとなる世界の果ての澄んだ空気と、そこに流れる砂埃がさっと払われるかのような瑞々しい心象が美しい、心に来る一冊でした。

  •  図書館でとても気になって借りてきた本。レビュー書かずに返してもうた。ギャア。うろ覚えになってしまうけど、とてもいい本でした。

     舞台はチリのほぼ南端、プンタ・アレナス。天使と歓喜の名を持つ殺人者アンヘル・アレグリアと、彼に両親を殺された少年パオロの共同生活がはじまる。そこへ裕福な青年ルイスが加わる。ストーリーは心底うろおぼえです。でも超いい本だったよ! 信憑性ないな!

     ストーリーは結構忘れているが、何を思ったかは少し覚えている。
     少し前に読んだ『童話物語』に、「変われるってことはいつでも可能性があるってこと」的な言葉があった。どうしようもない凶悪な犯罪者だったアンヘルは、パオロに出会って変わることができた。
     だけど、アンヘルが生まれ変わったなんて、誰も知ることはできなくて、あの結末をむかえてしまう。
     人が人を裁いて、命を奪うっていうのはやっぱり重いことなんだな、と思った。

     あときこりのじいさんの木材がアレになったくだりはズゴーンときた。

  • 読友の御推薦本。物語の舞台は南米チリの最南端の街Punta Arenasからさらに南の文字通り最果ての地。ただし、原文はフランス語で書かれ、パリで出版されている。本書は、児童文学(とはいっても小学校高学年~中学生向きくらい)に分類されているが、だとすると、このタイトル(原題通りの直訳)で売れるか心配だ。また、物語の終盤をもっと劇的に描くか、あるいは淡々と描くかは評価の分かれそうなところ。最後の1文は、しみじみとした感動が湧きあがってくる。そして、アンヘリーナの名は物語を再び甦らせるのだ。

  • チリの最南端、荒れ果てた地に、3人家族が暮らすポロヴェルド農場はあった。
    ある日、アンヘル・アレグリアという「天使」と「歓喜」という名をもつ殺人者がこの農場にやってきた。
    夫妻を殺したが、残された子供パオロは殺さず、共にその場で暮らすことになった。一年後ルイスと名乗る旅人がやってきて、彼もまたその場で暮らすことに。パオロと出会ったことで安らぎを知ったアンヘル。逃げてきた男と、殺人者、そして子供がひとり。
    季節が過ぎ、弱っていたヤギが死んで食べ物がなくなってきたので町へと向かったことから、彼らの心が変わっていく。

    重い話ですね。とても悪い事をしたやつだから同情はできないが、なんだろう、この読後感は。
    「お前に会った瞬間に俺は生まれたんだ」ってことばに込められてる。

  • パオロが初めて絵や詩や音楽に出会って、驚き、心を動かされる様子はきらきらとまぶしいほど。

    そんなに長い本ではないのに、長い年月の重さ、深さが描かれています。ムダな言葉がない。最初の2ページを読んで、これは絶対おもしろい本だ! と思いました。

  • 荒れ果てた土地、荒れ果てた人の心、無垢な少年と孤独な殺人者のきずな。

    かなり衝撃的な本だった。

    ルイスの裏切りにはショックをうけたが、はがきの一件で、すがすがしくなった。

    リカルドの一家の話も良かったが、アンヘルの精神と、パオロの土地の存在感が凄かった。

    ひとに勧めることはないが、忘れられない一冊。
    これ、児童書なのか?一般にすべきだよ。

  • Y.A.Booksとなっていますが、どちらかというと大人向けかなという感じがします。
    ひとつひとつの出来事がとても意味深なので、いろいろと考えさせられます。

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