あすかちゃんとケンカした。ぼくはふきげんだ。
お母さんにたのまれて、ころすけの散歩ついでに、おつかいのジャムを買った。お買い得だったから、ちょっとあまったお金でアイス・・・おや、屋台でなんきんまめを売っているぞ。
屋台のおばあさんが 調子よく声をかけてきたので、ついつい買った なんきんまめ。おばあさんは、「きっといいことがあるよ」って言っけど、帰り道で道に迷った。
知らない道で行き止まり。腹がたって、塀にむかって、つい言った。「ひらけ、なんきんまめ!」すると、塀が開いて、なんだか不思議な所に来てしまった。
そして、ころすけは走りだして はぐれてしまう。
ころすけを探して、不思議な世界を歩いていく・・・
ぼくは もとの世界のもどれるのか。
さすがの竹下文子。不思議世界への入り方がいい。
この短さもいい。