旅するウサギ (Green Books)

  • 小峰書店 (2010年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (179ページ) / ISBN・EAN: 9784338250016

感想・レビュー・書評

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  • 一人で旅をする主人公のウサギ。
    ちょっと不思議なファンタジーの世界。
    短い旅のエピソードがたくさんつまっている。
    淡々とした静かな文体だが、ほんわかと温かい。
    どの物語にも、心に残る素敵な言葉と文章。

    人は人と関わる事で気付き、成長し、生きている。例え一度きりの出会いでも、そこに何かが生まれる。
    自分にとって本当に大切なこと、必要なものって何だろう。重荷に感じるものや記憶は、忘れたり置いていってもいいんだ。
    帰る場所のある幸せ。そこには自分の大切な人が待っている。
    そんな色んなことに気付かせてくれる物語でした。

  • ぼくはウサギ、旅するウサギです。
    こんな出だしではじまる、ウサギの旅の物語。と言っても、ものすごい冒険とかでなくて、軽い旅エッセイのような。そして、ウサギと言っても、言葉は話すし、雑食だし、お金も持ってるし。これってウサギの話なの?人間の話じゃないの?と思うが、旅先でも、みんなからウサギ認定されてるし、不思議な世界観。まさに表紙の、人間の男の子の姿に、ウサギっぽい耳をつけている・・・これがしっくりくる世界観です。

  • 『まいごごっこ』は私もよくやる。仲間を見つけたような、「そうそう!」って頷きたくなるような。
     無駄な事って思う人が多いかもしれない。意味あるの? って人も多いかもしれない。でも、『まいごごっこ』をする人が増えればいいなと思う。私もそういうゆとりとドキドキを持った旅人でありたい。

  • こんどはどんな旅になるだろう。
    少年の旅の様子を描く掌編集。大きな出来事は起こらない。いや、旅する本人にすれば、どんな出来事も大きなことかも。
    少しだけ不思議な世界観も素敵。大庭賢哉による旅のスケッチも素敵。何度もぱらぱらと繰り返し読みたくなる本。

  • 私が唯一何度も読み返したい本。小学生の時に読んで大好きで普段本は買わないけどこれはわざわざネットで探して買った本。
    どのエピソードも好きだけど、まいごごっことマシュマロのみのるころが特に好き。
    不思議な旅の時もあるけど、心地が良くて心が優しくなれる感じの文章たち。

  • ブックデザイン/矢野徳子(島津デザイン事務所)

  • 小学校の図書館でうさぎコーナーを作るので、読んでみた。
    うさぎがいろんな場所を旅する様子が、一つ5ページ程の超短編で24個書いてある。
    でもうさぎっていうけど、男の子が頭にうさぎの耳のような葉っぱをつけてるだけなんだけど…?
    マシュマロの実る畑のお話が面白かったな。

  • 【図書館】大庭賢哉さんの絵で手に取った!竹下文子さんの本は絵本を読むことが多いかな。“ウサギ”って人間?動物?と不思議に思いながら読んでいました。“ウサギ”さんの旅は、のんびりしていて、とても安らぎを感じ、楽しそうです。一編一編が短いので、一緒に小旅行をしている気持ちになってとても楽しかった。

  • 今の時代、親に連れて行ってもらって旅行に行く子どもも多いと思いますが、この本を読んでいると、それは本当の意味で「旅」ではない、という風に感じます。物語風に書かれていますが、ひとり旅をするら「ウサギ」が旅先で感じたこと、していることを通じて、本当の旅の楽しみを感じさせてくれます。旅に出たくなるなぁ。

  • 表紙の彼が主人公、ウサギくん。
    どこがウサギ?と思ったけれど、多分頭についてるあれが耳なんだろうな…それ意外のことは思いつかなかった。何か意味のある設定なのかな?

    ごく短いお話が、20編ほど入っている。不思議な世界観だけど、ほっと和むような、穏やかな話の構成。生活圏の外に身を置くことで見える景色、新しい人との出会い、"ひとり"を考えたり、帰る場所のことを思ったり…じんわり心にしみる内容だな、と感じました。

  • ★★★★★
    旅するウサギの紀行日記。
    自分はなんで旅していないんだろうと思っちゃう^^
    旧き善き時代のSF作品に、こんな感じのあったなあ。
    差し込みイラストも物語とは別の旅の一場面。
    (まっきー)

  • “旅のおみやげっていうのは、いいものだ。
    もらったり、あげたりするのは、ぼくもきらいじゃない。あとで見るたびに思い出せる。写真とおなじだ。
    でも、おみやげが多すぎると、荷物が多くなる。それはちょっとこまる。
    旅が好き、という人の中には、よく、おみやげを買うのが大好きな人がいて、あっちの名物、こっちの特産品、ここではぜったいこれを買わなきゃ、なんて、いっしょうけんめい店の看板ばかり見ている。
    そういうのは「旅」じゃなくて「買い物」だよね。
    なんでもいいから、とにかく行った場所の名前のついたおみやげを買ってこないと、という人もいる。
    それは「おみやげ」っていうより「証拠品」なんじゃないかなあ。”[P.50]

    さらりと読める内容に、大庭さんの絵が本当合っている。

    “歩きだして、立ちどまり、ふりかえった。場所をよくおぼえておかなくちゃ。定休日なんかも書いてなかったかな。博物館の看板が、庭木のかげになって見えない。ぼくは、すこしあともどりして、あたりを見まわした。
    たしかに、ここだったんだ。だけど、看板がない。看板だけじゃない。ガラスのドアのあるきれいな家も、どこにもない。
    オルゴール博物館は消えていた。通りはあいかわらずひっそり静かで、垣根に小さなばらが咲いているだけだった。”[P.78]

  • ほんわか竹下さんワールド。
    イラストも素敵。
    一人旅が羨ましくなる。

  • ウサギが旅をする。私たちと同じ世界のようで、ちょっと違う世界。
    一つ一つの短い話に絵日記風の挿絵。
    ウサギに名前はない。表紙を見ても、ウサギは、ウサギというより、人間の男の子みたい。全体的に、何となく不思議が漂う。
    多分、この話は、(小学生でも読めないことはないけど)中学生の方が、ウサギと一緒にこの世界を旅することができるのではないかなぁ。

  • 【収録作品】まずはじめに、ぼくのこと/晴れた日に丘の上で/まつりの花火/フェリーボート/ピラミッドという町/観光バスに乗って/水晶海岸/ぼくからの手紙/おじさんの人生/オルゴール博物館/夢の町/インタビュー/インタビュー・つづき/ぽわぽわ/草色のテント/マシュマロのみのるころ/ダッダッさんの特別料理/坂道/メビウス公園/もうひとりのぼく/まいごごっこ/家出の女の子/家出の女の子・つづき/さいごに、もういちど、ぼくのこと
    淡々とした筆致で「ウサギ」くんの一人旅の様子が語られている。とりたてて事件らしい事件はないけれど、モノローグが静かに心にしみいってくる。「まいごごっこ」が痛い。大庭賢哉氏の挿絵がいい雰囲気を伝えてくれる。

  • 読んでいて気持ちがしんとなる物語が好きだ。表紙を見た時にジブリの映画みたい、と思って思わず読みたくなったのだけど、読んでみたら想像していたのとは違って、不思議でちょっとつかみどころのないお話だった。小学生にはこの世界を味わうのは少し難しいかなあ、と思ったが、心を遠くに飛ばしてくれる、ステキな物語であることは間違いない。勧めるなら大人の人かな。

  • 竹下作品『黒ねこサンゴロウ』シリーズに通じるものを感じました。主人公「ぼく」はウサギ、ですが挿絵は葉っぱの耳をつけた男の子になっています。「ぼく」の旅のかたちが短い章で語られていきます。観光地巡りではない、散歩の延長のような、旅先での出会いや親切、失敗や不思議な出来事などの一人旅ならではのエピソードが旅好きの人には共感できます。広い世界に目を向け始めた子どもにすすめたい作品です。

  • リュックしょって、どこかひとり旅に本気で行きたくなりました。ついついウサギさんのやることを真似したくなったり(笑)竹下さんのうっとりする文面と、大庭さんの絵に惚れ込みます。

  • たまたま図書館で、オススメされてて読んでみた。

    設定とかあまりくわしく書いてるわけじゃなくて、急にうさぎっていうから、うさぎ??うさぎ??ってなったけど、挿絵がすごくかわいくて情景がわかりやすい!

    少年がいろんなところを旅したりする話なんだけど、なんかまったりしてて、なんとなく面白かった。

    ピラミッドという町
    ぽわぽわ
    まいごごっこ

    あたりが特に好き。

    とりあえず挿絵がすてきだ。

  • ウサギさんが思うこともすき
    イラストもぐいぐいお話の中へひっぱってくださって
    すきだなあ、とくっとこころに
    ぴったりなった大切な一冊です

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著者プロフィール

1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学在学中に童話集『星とトランペット』でデビュー。「黒ねこサンゴロウ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞を、『ひらけ! なんきんまめ』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。『なまえのないねこ』で講談社絵本賞など6つの賞を受賞。主な作品に「のりものえほん」シリーズ、『まじょのむすめワンナ・ビー』『トリケラトプスのなんでもないいちにち』『しゃっくりくーちゃん』『ねえだっこして』『にげろ! どろねこちゃん』『なんでもモッテルさん』などがある。静岡県在住。

「2022年 『三日月島のテール 行くぜっ! 海の宅配便(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹下文子の作品

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