- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338287067
作品紹介・あらすじ
スカイツリーをあおぎ見る浅草を舞台に、車夫の世界に飛び込んだ少年と周囲の人たちとあたたかなふれあいを描く連作短編集。
感想・レビュー・書評
-
私が読んだのは文春文庫のやつだけど、電子書籍敷かなかったのでこっちで登録。
流れるような文章でとっても読みやすかった。人々の心の痛みや温かさを自分の事のようにずっと置き換えて読むことが出来た。
走くんの人生は嘘みたいに壮絶だけど、実際現実は残酷で、だからこそ変われるし変わってしまうものなんだなあとなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゆったりとした雰囲気でお話が進んでいきました。人力車に乗って風を感じたくなってしまった!
父親が失踪、母親も家を出ていき、ひとり残された吉瀬走。高校を辞めて人力車を引く車夫として働き始めます。
走の居場所をつくっている周りの人達のストーリー一つ一つが暖かいです。過去のトラウマや悩み、人との関わりによって動く感情が、いい意味で深く入り込まずサラッと書かれている感じで読みやすかったです。それぞれのお話は希望をもてる締め方になっているので、少し落ち込んだ時に読む本にいいかもと思いました -
面白かった、、!
児童書とは思えないほどの重ための設定にも関わらず、さらっと読ませる文章。
たったったったっ
という、人力車を走らせる擬音が、
読んでいて心地の良いところで入ってくるのがよかった。
人力車をはこぶ「車夫」をメインに据えた連作短編集。
続編もあるようなので読みたい。
浅草と、人力車と、スカイツリーが
見事にマッチした青春小説。
児童書だけどヤングアダルトよりかな?
人力車の引き手には「顔がいいやつしかいないんだよ」という作中のセリフがあるけど、
実際、車夫さんってイケメンが多かったような。
「顔がいいやつしかいない」設定、女子にうけそう。
いとうみくさん、初読!
と思っていたけど、
まさかの「かあちゃん取り扱い説明書」の作者さんだった、、、、!読み終えて衝撃。
またすてきな作家さんに出会いました。 -
生きるって忙しい、その通りかも。
この中で自分の足で進む車夫、彼の成長を見たいから続編も読もう。
この本をすすめてくれた方に感謝。 -
2巻を先に途中まで読んだところで走のことをちゃんと知りたくて読みました。
-
「力車屋は顔のいいやつしか採用しない。」ホストかよ!
浅草を走る俥、力車屋の温かな話。登場人物それぞれのストーリーにホロリときます。 -
高校を辞め17歳で車夫になった吉瀬走。
彼をはじめ車夫の先輩やお客さんなど、
皆それぞれに色々な事情や過去をもっている。
だから、人に優しくできるのかな。
やるせないけど、前を向こうとする姿に感動。 -
高校の陸上部だった走の父が借金を残して失踪した。お嬢様育ちの母は、生活に疲れ、やはり失踪。ただ一人残された走は、退学せざるを得ず、途方にくれていたが、陸上部の先輩に人力車の車夫にならないかと誘われる。強引に乗せられた人力車は、衝撃的だった…。不器用だけど優しい人達が、それぞれのなやみを抱えながらも走のことを気遣う。あったかいものが残る物語。人力車に乗ってみたくなります。
-
登場人物が、それぞれに様々な状況下の中、様々な思いを抱えながら、一歩を踏み出しています。
個人的には、凛子さんの話がグッときました。
吉瀬走のこれからが気になります。母と会う日が来るのかな…。 -
先生の発言にどうしても違和感が残る。
最後まで先生は学校の中から出てこられていないように思う。
走くんの方が余程広い世界を見ている。