- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338287173
作品紹介・あらすじ
車夫〈人力車のひき手〉の世界に飛び込んで二年。吉瀬走と「力車屋」の仲間たちはそれぞれの岐路を迎える。スカイツリーを仰ぎ見る浅草を舞台に、少年と人々とのふれあいを描く、さわやか人情ストーリー第三弾!
感想・レビュー・書評
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車夫シリーズ3巻目。
東京下町を舞台に、出てくる人達も不器用でも真っ直ぐで暖かい。読んでいて優しい気持ちになる話。
主人公吉瀬走くんの成長からも目が離せません。
そして、今回は、彼と彼を取り巻くメンバーそれぞれに新しい動きが出てきそうな気配が。
続きが待たれます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1より2、2より3。
読後感、最高です。
しみじみ心にしみました。
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読後、今の自分を見つめ直すことができた。これからどんなことをしていきたいかも含めて。気持ちが前向きになれる素敵な本だった。
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続き、出るよね?
楽しみにしてます。
いとうみくさん作品で1番お気に入りのシリーズ。
力車屋とそれに関わる人々が織りなす短編集です。
走くんが少しずつ成長していく感じがとても良いのです。立ち止まっていないというか。
ブラインドマラソンが最後に少し登場して、
「朔と新」に繋がるのかな?そちらは未読だけど、俄然興味が湧きました。 -
「ただ、だれかのためにあきらめるっていうのはやめたほうがいいです」
「どんなに考えて出した答えでも、それしか選びようがなかったのだとしても、やっぱり、もしもって考えることってあると思うんです」
「でもそうしたら、もう一度選べばいいんです」
(雨晴れ)
「ここに来たのは、楽になりたかったからなんだ」
「楽になりましたか?」
「そうだね」
「ならよかったです」
深入りはしない、詳しいことはきかない、というやり取り。
相手が話さない限りは尋ねない。相手が話すままに任せている。
「けどオレ、忘れません。あのとき助けてくれた服部さんのこと」
そうだな、人にはいろいろな顔がある。悪いとこともあれば良いところもあるだろう。良いところは良いものとして受け取りたい。
(許されざる者)
「怖いのは、失うことじゃない。本当に怖いのは、大切なものを見失うことだ。」
(憂い)
不安定な生活に思えるのに、しあわせだということが伝わってくる。
これから走くんがどうなっていくのか。
陸上選手にならないのか。せめて陸上競技を始めないのか。
このまま車夫を続けるのか。
気になる。
小峰書店
https://www.komineshoten.co.jp/search/info.php?isbn=9784338287173 -
シリーズ3作目。
走も力車屋に来て2年。お客さんのエピソードの中に力車屋のメンバーの話も挟み込みながら話が進んでいく。今回、お父さんの話も出てきたけれど、結局両親と再会、という話はなかったな。
持って生まれた性質もあるだろうけれど、二十歳にもならない走はとても大人に感じる。この先どのように進んでいくかわからないけれど、将来に可能性が広がっていることにまぶしさを感じる。人力車、乗っていみたいな。 -
車夫のシリーズ3作目。
3が一番好きかな。
過去の話を回収している(走の家庭を壊した父親の友人の話)、親方のポリシーを変えてまでの冷房の話など、シリーズで読んできたものには心動かされるお話が多かった。
ここのところ、いとうみくをわりと読んでいるけど、このまま児童書の世界で頑張ってほしいなあ。 -
深い。久々にいい本と出合えた。
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3で終わりかなー?
終わりっぽい終わりだったけど、まだまだいくらでも続けられそうな内容で、走くんの今後も気になる。