車夫3: 雨晴れ (3) (Sunnyside Books)

著者 :
  • 小峰書店
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本棚登録 : 148
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338287173

作品紹介・あらすじ

車夫〈人力車のひき手〉の世界に飛び込んで二年。吉瀬走と「力車屋」の仲間たちはそれぞれの岐路を迎える。スカイツリーを仰ぎ見る浅草を舞台に、少年と人々とのふれあいを描く、さわやか人情ストーリー第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • 車夫シリーズ3巻目。
    東京下町を舞台に、出てくる人達も不器用でも真っ直ぐで暖かい。読んでいて優しい気持ちになる話。
    主人公吉瀬走くんの成長からも目が離せません。
    そして、今回は、彼と彼を取り巻くメンバーそれぞれに新しい動きが出てきそうな気配が。
    続きが待たれます。

  • 1より2、2より3。
    読後感、最高です。
    しみじみ心にしみました。

  • 読後、今の自分を見つめ直すことができた。これからどんなことをしていきたいかも含めて。気持ちが前向きになれる素敵な本だった。

  • 続き、出るよね?
    楽しみにしてます。
    いとうみくさん作品で1番お気に入りのシリーズ。

    力車屋とそれに関わる人々が織りなす短編集です。
    走くんが少しずつ成長していく感じがとても良いのです。立ち止まっていないというか。

    ブラインドマラソンが最後に少し登場して、
    「朔と新」に繋がるのかな?そちらは未読だけど、俄然興味が湧きました。

  • 読み終わってしまった、、大好きな「車夫」シリーズ3作目。人力車に乗りたくなって、浅草界隈のお店調べてしまうほどお気に入りの作品。琳子さんがむかし女車夫やってたってのも、納得。
    最後ブラインドマラソンのくだりで、「朔とアキ」へのつながりも垣間見れて、唸ってしまう。軸のしっかりした吉瀬走。ドラマ化できそう、と期待してしまう。いつかまた登場人物絡めた作品にいつか出会えるかも?

  • 「ただ、だれかのためにあきらめるっていうのはやめたほうがいいです」
    「どんなに考えて出した答えでも、それしか選びようがなかったのだとしても、やっぱり、もしもって考えることってあると思うんです」
    「でもそうしたら、もう一度選べばいいんです」
    (雨晴れ)

    「ここに来たのは、楽になりたかったからなんだ」
    「楽になりましたか?」
    「そうだね」
    「ならよかったです」
    深入りはしない、詳しいことはきかない、というやり取り。
    相手が話さない限りは尋ねない。相手が話すままに任せている。
    「けどオレ、忘れません。あのとき助けてくれた服部さんのこと」
    そうだな、人にはいろいろな顔がある。悪いとこともあれば良いところもあるだろう。良いところは良いものとして受け取りたい。
    (許されざる者)

    「怖いのは、失うことじゃない。本当に怖いのは、大切なものを見失うことだ。」
    (憂い)
    不安定な生活に思えるのに、しあわせだということが伝わってくる。

    これから走くんがどうなっていくのか。
    陸上選手にならないのか。せめて陸上競技を始めないのか。
    このまま車夫を続けるのか。
    気になる。

    小峰書店
    https://www.komineshoten.co.jp/search/info.php?isbn=9784338287173

  • シリーズ3作目。
    走も力車屋に来て2年。お客さんのエピソードの中に力車屋のメンバーの話も挟み込みながら話が進んでいく。今回、お父さんの話も出てきたけれど、結局両親と再会、という話はなかったな。
    持って生まれた性質もあるだろうけれど、二十歳にもならない走はとても大人に感じる。この先どのように進んでいくかわからないけれど、将来に可能性が広がっていることにまぶしさを感じる。人力車、乗っていみたいな。

  • 車夫のシリーズ3作目。
    3が一番好きかな。
    過去の話を回収している(走の家庭を壊した父親の友人の話)、親方のポリシーを変えてまでの冷房の話など、シリーズで読んできたものには心動かされるお話が多かった。
    ここのところ、いとうみくをわりと読んでいるけど、このまま児童書の世界で頑張ってほしいなあ。

  • 深い。久々にいい本と出合えた。

  • 3で終わりかなー?
    終わりっぽい終わりだったけど、まだまだいくらでも続けられそうな内容で、走くんの今後も気になる。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『糸子の体重計』で日本児童文学者協会新人賞(2013年)、『空へ』で日本児童文芸家協会賞(2015年)、『羊の告解』でうつのみやこども賞(2019年)『朔と新』で野間児童文芸賞(2020年)、『きみひろくん』でひろすけ童話賞(2021年)、『あしたの幸福』で河合隼雄物語賞(2022年)、『つくしちゃんとおねえちゃん』で産経児童出版文化賞(2022年)を受賞。そのほか、『かあちゃん取扱説明書』『二日月』『チキン!』『カーネーション』『ぼくんちのねこのはなし』『よそんちの子』など、話題作を多数発表している。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

「2022年 『バンピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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