真田十勇士3 激闘、大坂の陣

著者 :
  • 小峰書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338297035

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。真田十勇士が大活躍する。
    敵方の徳川家康も肝が据わっていて良かった。
    負け戦になるのは分かっているのだが、それでも読ませる魅力がある。

    歴史の授業では関ヶ原の戦いの後、大阪の陣がなぜ起こったのかよく理解出来なかったが、この本を読んでやっと分かったのが良かった。
    豊臣秀頼の評価はこの本でも悪い。有能な真田幸村達にとって、秀吉の後継者で家康と戦うリーダーとしては不足だったんだろう。
    大野治長の内政下手戦下手(いいとこない)、ともかく困る淀殿の権力干渉。
    大阪城に集まって対幕府の戦陣に姿も見せないのも、戦で侍女が死んだと動揺する母親を諫められず息子として考えてしまうあたり、大阪城城主としての判断が甘い。
    秀頼の息子・国松が「武士は嫌だ」と言ったのは、農民から成りあがった秀吉を思うと切ないね。

    佐助とかえでの恋愛模様は必要かなあと疑問だったし、イラストはなんで表紙伊佐なんだよ、とか絵の書き分けがないな、とかは不満でした。

著者プロフィール

小前亮/1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。著作に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『劉裕 豪剣の皇帝』(講談社)、『蒼き狼の血脈』(文藝春秋)、『平家物語』『西郷隆盛』『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』『渋沢栄一伝 日本の未来を変えた男』「真田十勇士」シリーズ(小峰書店)、「三国志」シリーズ(理論社 / 静山社ペガサス文庫)などがある。

「2023年 『三国志 5 赤壁の戦い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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