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本 ・本 (228ページ) / ISBN・EAN: 9784338308038
作品紹介・あらすじ
オーストラリアのちいさな町で父親とふたりで暮らすディラン。紙ひこうきを作って、飛ばす楽しさに出会ったディランは、国内の大会を辛くも勝ち抜き、東京で開催される世界大会の切符を手に入れたのだが……。
感想・レビュー・書評
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オーストラリアに住む12歳のディランは、朝登校する前に父親を起こすが起きてくれない。出だしから、この家庭には何か問題あることがわかる。
ディランは紙ひこうきに出会い夢中になる。
「紙ひこうきが飛んでいるあいだだけは忘れられるから。うちのことを」と。
それから国内大会、世界大会での優勝を目指して頑張る。そんな中で友だちができ、優勝だけじゃない、もっと大切なことがあることを知っていく過程がいい。
「答えは必ず自然界にある」いい言葉だ。
父親の止まっていた時間も流れ始める。ディランの熱意に父親も目覚めたのだろう。大人は大きな悲しみの前でこんなにも脆く、子どもはこんなにも逞しいのかと、おどろく。
紙ひこうきの飛んでいる姿が静かで爽やかで気持ちの良いものだけに、良く飛ぶ紙ひこうきを作るためとはいえ、第二次世界大戦で活躍した戦闘機に乗る場面は、何だかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紙ひこうき国際大会出場を目指すオーストラリアの少年の話。
実在する大会のようです。「自然界に答えはある」
「仲間と出会える幸せ」がキーワードです。
清々しい読後感が味わえます。紙飛行機を飛ばしたくなります。 -
0115
2019/05/17読了
表紙に惹かれて読む。
紙飛行機の話。児童小説なので、子供の成長と家族の話がさわやか。
オーストラリアの作品だが、作者が日本にいたこともあったからかさらっと日本人が出てきてびっくりした。
映画の小説版らしいので、映画も見てみたい。
巻末にある紙飛行機も作りたい。 -
紙ひこうきのお話でこんなに胸が熱くなるとは思っていませんでした。
主人公ディランが紙ひこうきと出会い、色んな人たちとの交流でヒントを得ながら、世界大会を目指し成長していく姿に、読む手が止まらなくなりました。
勝ち負けだけが全てじゃない、というメッセージも気持ちよく胸に響きました。
ディランは母親を亡くしているので、家族が悲しみに包まれています。それを乗り越える様子もとても良かったです。
ちょっと父親がダメ過ぎだけど!
最後のページの、"紙ひこうきの折りかた"と"紙ひこうきのひみつ"のページも楽しかったです。 -
ディラン(12歳)が住むのは、オーストラリアの乾いた土地の真ん中にあるウェイルアップという町。学校で紙ひこうきを飛ばした時、ディランの紙ひこうきはかなりの距離を飛んだ。ディランに紙ひこうきの作り方を教えてくれたのは、母だった。父は、母がいなくなったことで落ち込み生きる気力を失くしてしまっている。州大会で25m飛ばせたら、シドニーで開かれる全国大会に出られるかもしれない。どうすれば遠くまで飛ばせるのか?ディランは研究し始める。
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