低周波音 低い音の知られざる世界 (音響サイエンスシリーズ 16)
- コロナ社 (2017年10月16日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784339013368
感想・レビュー・書評
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ここでいう低周波音は主に100 Hz以下を指し,動物のコミュニケーション・災害検知・健康への影響などについて簡単にまとめられている。
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研究の紹介で文献に辿れるのが役に立った。20Hz以下でも音圧レベル高いと聞こえる事実がある。
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自然現象には必ずといってよいほど低周波音が鳴ることから津波や雪崩の予知への応用が期待されている。一方で、工場や自動車などの騒音も低周波を伴い、さらに人体に何らかの影響を及ぼすという負の側面も証明されつつある。
また、エアコンの室外機や給湯器のヒートポンプなどが発生する低周波音も騒音として認められてきており、誰もが加害者の側に立つ可能性がある。低周波音による騒音は決して他人事ではないといえる。
逆に、低周波音による健康被害が懸念されていた風力発電からは、それほど低周波が発生されておらず、また人体への影響も見られないなど通説を覆す結果が出ている。
低周波音というものの存在は古くから知られているが、その正体はまだまだ明らかになっていないことがよく分かる。 -
請求記号 424/D 83
日本音響学会の作品
