経営視点で学ぶグローバルSCM時代の在庫理論 カップリングポイント在庫計画理論 (情報・技術経営シリーズ 11)
- コロナ社 (2005年10月15日発売)


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本 ・本 (198ページ) / ISBN・EAN: 9784339026313
感想・レビュー・書評
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サプライチェーンマネジメントの中でも、MRP側の側面が強い本誌。
顧客が受容できるリードタイムを元に、見込み生産から、半受注生産、受注生産のどれかを選択する。正確には、顧客が受容できるのであれば、受注生産が最も在庫コストがかからないため望ましい。しかし、顧客が受容できないのであれば、ある程度作り置きするなり、部品として取り揃えておく必要がある。このタイミング、ポイントをカップリングポイントと呼ぶ。
このスケジュール計算は非常に複雑で、スクラッチで開発しようものならまともに動くかどうかも怪しいかもしれない。
基本的にERPと呼ばれるパッケージ品を購入するほうが、費用も、導入期間も短くて済むので望ましいと、本誌においても同様の論調が存在する。
計算式やロジックについて解説があるので、経営者向けと言うよりは、システム専門家向けの教本としての色合いが強い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実務でATO(受注組み立て型生産)を考えたときに読みました。
リードタイムを決めるのは何か?
「商品特性、販売特性、物流特性、生産特性などの事業特性に応じて変化する」(p.95)
このあたりの特性分析って大事ですよね。
また、第六章「カップリング在庫計画の導入設計」もいいです。ワークシートも付いている。基準在庫を設定するまでの手順が例解されている。
第七章は「カップリングポイント在庫計画の適用事例」。これが一番わかりやすいです。