- 本 ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784339066661
作品紹介・あらすじ
【書籍の特徴】
流体シミュレーション(CFD)ソフトのAnsys FluentにAnsys Student という学生向け無料版が提供されています。これにより個人のパソコンでCFDが手軽に学習,習得できるようになりました。しかし,未だ初心者向けのCFD解析の解説本はありません。そこで本書はCFD に興味を持つ学生,技術者のために,Ansys Fluentによる例題解法を紹介した例題集です。
解説した111の例題は流体工学,伝熱工学,化学工学の教科書から収集しています。円管内流れ,境界層流れ,自然対流など工学部の学生なら知っているモデルが多いでしょう。付属の解法ファイルをダウンロードして,その例題のCFD計算を直ぐに試すことができます。
【主要目次】
第1章 流れ
1.1 境界速度起因の粘性流れ
1.2 圧力起因の粘性流れ
1.3 外力起因の粘性流れ
1.4 強制対流
1.5 混相流
第2章 伝熱
2.1 伝導伝熱
2.2 非定常伝導伝熱
2.3 対流伝熱
2.4 複合伝熱
2.5 凝縮伝熱・蒸発伝熱
第3章 物質移動と拡散分離操作
3.1 静止媒体中の成分拡散―定常,非定常―
3.2 対流拡散
3.3 気液間の物質移動(蒸発,凝縮,ガス吸収)
3.4 物質移動操作
第4章 装置の混合特性
第5章 反応工学
5.1 回分反応器(BR)
5.2 流通式槽型反応器(CSTR)
5.3 管型反応器(PFR)
5.4 物質拡散と反応の複合モデル
【読者へのメッセージ】
Ansys Studentを自分のパソコンにインストールして,先ず知っているモデルのCFD計算を試してみてください。付属のExcelによる設定法解説や解説ビデオを参考にAnsys Fluentが初歩から学べます。
感想・レビュー・書評
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請求記号 571.01/I 91
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読者モニターレビュー
https://www.coronasha.co.jp/np/resrcs/review.html?goods_id=8069
【 かわうそ 様(業界・専門分野:重工メーカー)】
掲載日:2023/11/09
化学工学における代表的な現象論を流体解析対象として構築し、結果を評価する手法が見に付く良書です。
ただし本を読むだけで解析設定を作成して結果を可視化できるかというと難しく、著者の解説動画が用意されている36例題を優先して取り組むことを推奨します。
一般にソフトウェアベンダーの講習は実務に寄ったものが多く、着目したい現象を基礎的なモデルに落とし込む技能はなかなか習得しづらいため、本書はそういった需要に応えられるものと思われます。
裏を返すと実務上必要となる形状作成・メッシュ作成・結果処理に関するスキルの習得には焦点が当てられていません。この点については著者のウェブサイトにある自習資料集を活用すれば補填できます。
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