温泉学入門 温泉への誘い (新コロナシリーズ 51)

  • コロナ社 (2005年5月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784339077018

感想・レビュー・書評

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  • 温泉の壁に貼ってある表の読み方が分かったり、各地の温泉の特色が触れられていたり、科学的な解説を通じて次訪れたい温泉地に想いを馳せられる本。

  • ・かつて「健康を科学する」というキャッチフレーズがあったが、それをもじって言うならば、これは「温泉を科学する」本だ。

    ・とはいえ、そんなに堅苦しい本ではない。野生のサルが露天風呂に入浴しているところを写真付きで解説していたり、弘法大師が発見したと言われている温泉や、挙げ句の果てには狸や亀、蛇が発見したとされる温泉なんてものまで紹介されている。こんな伝説が生まれた背景には、古来から温泉には人間だけでなく他の動物をも引きつける不思議な魅力があったことを示している。

    ・近年健康ランド的な天然温泉がなぜ増えているのか、訝しく思っていたが、掘削技術の向上により非火山性の温泉の掘削が容易になったことや、温泉水の循環濾過方式を採用するところが増えていることなどを知り、謎が解けた。

    ・温泉の湧出量は大分県と北海道が突出しているとのこと。北海道に住む私などは、身近に温泉が豊富にあることに感謝せざるを得ない。温泉の効能についても書かれているが、あまり小難しいことは考えないで、心を無にしてのんびり湯に浸かるのが一番だろう。

  • 温泉学という学問的な纏め方で、温泉の基礎や文化について気軽に読める本である。
    温泉とはどんな定義か、どんな種類があるのか。
    日本や世界の温泉の事情や、温泉地の分類。
    温泉を利用したビジネスの紹介など、広く温泉にまつわる話が読める。

  • 温泉本といえばカタログか紀行文ばかりななか、「温泉」を法的な定義、資源環境、泉質や分類、歴史、効能、入浴以外の利用法、各国の温泉文化と多方面から紹介しており、温泉について学問的に知りたい場合のイントロダクションとして最適の一冊。

    温泉に必ず掲示されている成分表の読み解き方や泉質毎の違いなど、知ればより温泉を楽しめること間違いなし。

    温泉に行く時にはかならず持って行きたい一冊。

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著者プロフィール

1939(昭和14)年創立の温泉に関する総合科学の学会。
会員は地球物理学,地球化学,地質学,水文学,医学,薬学,生物学,工学,社会科学などの研究者のほか,温泉探査・掘削の技術者,温泉の管理者,行政関係者,経営者など,温泉に関わる幅広い分野で構成。
2019(令和元)年に創立80周年を迎える。
編集委員長 
井上源喜 編集副委員長 由佐悠紀 長島秀行
編集顧問 
甘露寺泰雄 西村進
編集委員(50音順) 
内野栄治 大塚吉則 加藤尚之 北岡豪一
佐々木信行 杉森賢司 鈴木隆広 酒井幸子 浜田眞之 
古田靖志 堀内公子 益子 保 森 康則

「2020年 『図説 日本の温泉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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