談志 最後の落語論

著者 :
  • 梧桐書院
3.68
  • (11)
  • (21)
  • (24)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 260
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784340100002

作品紹介・あらすじ

落語立川流家元立川談志、希代の天才落語家にして、落語を愛してやまない落語ファン。「落語とは何か」という問いに答えた唯一の落語家にして、手抜きとマンネリを許さない激辛口の落語評論家。「落語とは、人間の業の肯定である」という名言から25年。深化を続ける落語愛で書きつくした読む者の魂を揺さぶる名作!「談志 最後の三部作」第一弾!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • #3616ー14ー47

  • ファンでなければ面白くもなんともないだろうが、これを買う時点で興味があるのだから、そういう人向けの一冊

  • タイトルは『談志最後の落語論』ですが、この本には我々が求めているような、落語に関する答えは書かれていません。

    読み手も、ある程度落語に触れていないとわからない内容になっているでしょう。

    『火焔太鼓』がどんな噺か。『黄金餅』における「人間の業の肯定」とは。

    そう書いている私もまだまだ落語には浅いですが、談志の落語から、落語は『厩火事』のような教訓を教えるものではなく、もっと「人間の不可解な部分」を追求するものだと知りました。

    「不可解な部分」をひとつの噺にする。これは落語にしかできないことです。


    そして談志が死んでしまった今、我々は落語とどのように向き合うべきか。そのヒントを談志は教えています。

  • 新しいけど古い。鼻っ柱は強いが伝統を何よりも大切にする矛盾した談志家元。シャイですねえ。

  • ひさびさによんだ

  • いみじくも本人が語っているように「遺言」になってしまうのだろうか。

    何故、松岡正剛は首相にこれを勧めたのだろ?

  • "書店で見かけて購入した。落語に興味も出てきたので、一度見に行きたいなぁと思っている素人には、ちょっと難しい本だった。落語界の大御所?の名前がいっぱい出てくるが、誰が誰でどんな感じなのかはさっぱりわからないので、談志さんが伝えようとしているニュアンスを受け取れない。まぁ気楽に落語を楽しめるところがあれば、世の中捨てたものではない。肩肘張らずに。
    ただ、なるほどと感じさせるものもあって、楽しめる本だった。"

  • 落語をもっと知ってから読みたい。
    2014.2.21

  •  これで最後か。

     読む人は家元のファンばかりだろうから、当然「現代落語論」も「新釈落語咄」も読んでる人だろう。ということは、「あー、終わんなかった」という感想を持つ人が少なくないと思うのです。結局攻めきれなかったか、と。

     で、問題は、この続きを誰が書くのか、だと思うわけです。
     家元の落語論を踏襲していれば、誰が、どう書いてもいいと思うのです。
     5年以内に10人くらいが続きを書いて、20年後に誰のロジックが残っているかとか、そういう判断でいいのではないかしら。

     なんかこうー。
     「行き詰まった文芸批評を記号学からのアプローチでみんな掻っ攫っていっちゃった」みたいな事態になるんではないかと、ちょっと思ったりしている。

  • 80%くらいは、談志のぼやき。落語にもう少し詳しくならないとなかなか理解できるものではないのかも。

全32件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

落語家、落語立川流創設者。1936年、東京に生まれる。本名、松岡克由。16歳で五代目柳家小さんに入門、前座名「小よし」を経て、18歳で二つ目となり「小ゑん」。27歳で真打ちに昇進し、「五代目立川談志」を襲名する。1971年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選、1977年まで国会議員をつとめる。1983年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる。2011年11月逝去(享年75)。

著書には『現代落語論』(三一新書)、『談志百選』『談志人生全集』全3巻、『立川談志遺言大全集』全14巻(以上、講談社)、『談志絶倒 昭和落語家伝』(大和書房)、『談志 最後の落語論』『談志 最後の根多帳』『立川談志自伝 狂気ありて』(以上、ちくま文庫)、『談志が遺した落語論』『江戸の風』(以上、dZERO)などがある。

「2021年 『談志の日記1953 17歳の青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

立川談志の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
立川 談春
伊集院 光
村上 春樹
半藤 一利
池井戸 潤
村上 春樹
湊 かなえ
ヴィクトール・E...
デイル ドーテン
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×