今日は来てくれてありがとう―昭和天皇の会話集

著者 :
  • ごま書房新社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784341019051

作品紹介・あらすじ

ユーモアにあふれた人間味あることばの数々。各界有名人が感動した名会話を再現。"庶民の言葉"でのびのび語る、知られざる昭和天皇の人間像。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和天皇の会話を集めたもの。昭和57年に出版されたものを再編集し刊行したもの。著名な方との会話の一端を集めたものなので、その後の会話も聞きたくなるようなものもある。天皇が神様といわれていた時代から大東亜戦争を経て国民の象徴となった昭和天皇の人柄をかいま見ることができる。海外のプレスからも人気の高かったといわれていることがわかる気がした。

  • リアルタイムで聴いていたわけではないが、昭和天皇のお言葉
    といえばやっぱり玉音放送。テレビを通じて何度も聞いた。

    そして、もうひとつ。「あ、そう」。少々素っ気なく聞こえるけど、
    場面場面によってこの「あ、そう」も何種類かあるらしいという
    のを誰かの本で読んだ。

    本書は記者会見はもとより、侍従たちとのやり取り、園遊会で
    の招待客へのお言葉、ご静養先での記者たちの質問への
    お答え等、昭和天皇が交わされた会話を集めたもの。

    不敬を承知で言う。とってもチャーミングなおじいちゃまである。

    「私は丸の内のサラリーマンのように、満員電車で通勤してる
    のではないから、疲れるとか、仕事がたいへんとかいうことは
    ない。」

    記者からご公務が忙し過ぎるのではないかと聞かれてのお答え。
    いやいや、お忙しかったでしょうに。

    チェース・マンハッタン銀行頭取に東京支店は皇居の近くにある
    からたまにはお立ち寄り下さいと言われれば

    「預けにですか、それとも借りにですか?」

    あぁ、陛下が銀行の窓口で順番待ちをしている姿を思い浮かべて
    しまった。

    常陸宮殿下から贈られたフグを巡っての侍医とのやり取りも
    楽しい。安全に調理されているとはいえ、万が一を考えて
    食べることを禁止した侍医に、執拗に食い下がる昭和天皇。
    可愛くて仕方なかった常陸宮殿下からのフグだっただけに
    どうしても食べたかったのでしょうね。

    生真面目だったと言われる昭和天皇のお人柄が、数々の
    お言葉から伝わって来る。

    「これでけっこうだ。皇太子にはこれが手ごろだよ。あまりりっぱ
    なものや高価なものを与えては将来のためにならない。」

    今上天皇の学習院初等科卒業にあたって中古カメラを送られた
    時のお言葉だそうだ。

    内親王殿下に高級ブランドバッグを持たせる、今の皇太子ご夫妻
    に読んで頂きたい。

  • 昭和天皇のモノマネをする芸人さんをみたことがあります。
    会場いっぱいのお年寄りたちは大爆笑する中、私は「・・・?」
    だって玉音放送のイメージしかなかったのです。

    会話の内容は他愛もないモノですが、それがこうしてまとまってみると何か見えてくるような・・・
    会話を読んでて面白いというよりも、いろいろ考えるきっかけになる本だと思います。

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