神戸の花街・盛り場考: モダン都市のにぎわい (のじぎく文庫)

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  • 神戸新聞総合印刷
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784343005458

感想・レビュー・書評

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  • 前半は神戸周辺の遊郭、後半は商店街・盛り場についての歴史をまとめた本。知らないことがたくさんあって、「そうなんだー」と関心。

    地理の本だからしょうがないのかもしれないけれど、事実についての感想は述べられていても、歴史的評価が少ない気がする。明治6年に神田孝平県令が出した「散娼方式」について、そういう法令が出たとは書かれているけれど、それがいったいどういう意味があったのかは考察されていない。

    あるいは、大正期に「都市が膨張」していき、それによって「区画整理」がなされ「都市の基盤が整備された」という事実は書かれるけれど、それが果して都市(なかんづく近代都市)にとってどういう意味を持つのか、ということは考察されない。

    と、ここまで書いて思ったのだけど、これは一般向けの本だから、そこまでやらなくてよい、ということなのかもしれない。

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著者プロフィール

加藤 政洋(かとう・まさひろ):1972年長野県生まれ。立命館大学文学部教員。専門は人文地理学。著書に『大阪──都市の記憶を掘り起こす』(ちくま新書)、『酒場の京都学』(ミネルヴァ書房)、共著に『おいしい京都学──料理屋文化の歴史地理』(ミネルヴァ書房)などがある。

「2023年 『京都食堂探究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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