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本 ・本 (305ページ) / ISBN・EAN: 9784344000292
感想・レビュー・書評
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おざけん聴きながら読んだ 映画もみるにょ〜
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小説以外の吉本ばななの文章は、もう読みたくないと思う。
多分、本当に相性が悪いのだ。
一編のコラムでひっかる箇所がいくつもある。
言葉の選択、視点の高さ、慣用句の使い間違い。
いらいらいらいら。
もっと寛容な人間だと思っていたわ、自分。
酔っ払って道路に寝ている人がいることを交番のおまわりさんに教えてやった
と書くセンス。
「してやる」というのは、身内や年下の人に使う言葉で、おまわりさんに「教えてやった」はないと思う。
「教えてあげた」とまでは言わないけれど、「教えた」「知らせた」でいいと思うんだけど。
サザンの「TSUNAMI」を聞くと、人はみな胸がキューンと苦しくなる。
それを”みんなに起こっている以下のようなことを、私は小説家だから、ちょっとだけ上手に書いてみる”と、自分の恋愛体験を書くのだけど、これがちっとも上手くない。
それは一人一人が感じればいいことで、第三者のどうでもいい恋愛を通して教えていただくことではない。
中島梓に辛口の批評をされたらしいが、それに対して
”そのへんで見聞きした嘘の情報をうのみにして色眼鏡の、おばちゃんの感性で、読むな!
おまけにプロのうまい文でそれを真実のように断定して語らないでくれ。”
”愛する画家原マスミが何日徹夜したか。写真の山口氏がどんなにこの本に夢を持っていたか。スタッフがみんなどんなにこの本を愛し、時間と労力を注いだか。”
これは、プロのお言葉ではないね。
どんなに気持ちを込めて作ったものでも、作品を通してそれが伝えられなかったことを謙虚に反省すべき。
まあその後の文章で、もっと文体を磨こうと思ったと書いていますが。
”中島梓にもすばらしい人生や仲間がいて、お子さんもいて、リスクをしょいながらのびのびと批評しているところは大好き。グインはかっこいいし。しょうがねえな。
だから怒っても、憎んだりできない。”
だから、批評する方にも付加価値で判断するのではなく、その文章で判断してくれよ。
作家としては卓越した才能があると思いけど、なんか…無理だ。
ファンの方すみません。 -
色あせないことばたち。
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90年代ってこんな感じだったなー
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形がなんか好きで、
不思議な重みで手のひらにちょうどよかったので
買いました☆
吉本ばななが、思い入れのある人物や、もの?についてのテーマエッセイ。
なんてことない。
なんてことないんだが、そこに命の輝きにも近いような大切な、大切な考えや言葉が隠れているような気がするのです。
辛いときに読むと、楽になる。
厳しいけど、優しくて甘い匂いのする文章。
「この世の誰もがみんな、自分の魔法を持っている。
道であっただけではわからない、
むしゃくしゃして手当たり次第人を殺すような人には、決して見えない本当の風景。
全ての花が花として咲いている美しい世界。
欠けているものはなにもない。
パトシアンはそれを見ているのだろう。」 -
今更ですが未読だったのです。
若い頃の彼女があふれていて、
眩しかったです。
いまの私の年齢に近いのかな?
年齢から10歳引くと、
子供のころ自分がイメージしてた自分像に近くなる
というのが、なるほど!と感じました。
今の私は18歳くらい、と思うと、
精神的にぴったりイメージどおりです。
と共に、自分にもまだまだ成長の余地があると感じられてそれもうれしい。 -
吉本ばなな氏による人間評論集みたいなエッセイ本。
知らない人のほうが多かったけど一人一人の魅力や個性をじられて楽しめました。「心を揺らす様々なできごと」の『サウナの人々』などは笑っちゃいました。小説では感じられないばななさんの意外な一面も垣間見られて楽しかったです。 -
よしもとばななのエッセイ。
そう言葉にすると、どこか深みのない巷に蔓延るエッセイの一つに感じてしまうかもしれないが、本書には「エッセイ」の一言では括ることのできない壮大かつ繊細なソウルに溢れた文章が満ち満ちている。
何度も何度も読み返してみたくなるこの気持ちは、やはりよしもとばななの思いやりのある本気の言葉たちに接したいとの強い欲なのだろう。
私はよしもとばななの小説を数えるほどにしか読んだことがないし、正直彼女の作品から強烈なインパクトを感じたこともない。小説の世界観はいつもぶっ飛んでいるし、皆が言うようにオカルトチックで宗教チックで、何だか勝手に苦手意識を持っていた。だが、実際のところどうなのだろうか。自分の魂を限界まで注ぎ込んで創り出す言葉と言葉の融合、それらの集合体には強烈なパワーが漲っていた。私は彼女の小説を、彼女の存在を甘くみていたのかもしれない。そこまで思わせる力作である、本書は。
故アイルトン・セナ、カート・コバーン両者への敬愛的な文章には心を打たれた。彼女がどれだけ彼らを尊敬し彼らの生き様をアートとして心で捉えていたかが十二分に分かる。
「生」と「死」という極論的な事象を源としてよしもとばななの観念、思想は成り立っているんだと改めて実感。
特筆すべきは、かつて日本のヒップホップの先駆けとも言われた「今夜はブギーバック」を創り出した小沢健二、通称オザケンへの言及。いや、小沢健二へのラブレターとも受け取れるかもしれない。それだけ深みのある愛で溢れた文章が彼の生き様を伝えてくれている。リアルタイムで「小沢健二」を知らない私にも、彼の持つ他を寄せつけない孤高のカリスマチックな存在感が体中に伝わった。
現在アメリカ在住とのことだが、いつの日か、名作「今夜はブギーバック」「ラブリー」を凌ぐ作品を世に送り出して欲しい。
エッセイに対するレビューは難しい。とにかく本書はオススメ。 -
装丁とかかたちが好きで購入。
ばななさんのエッセイは初めて。
自分が自分であることへの誇りとか、いろいろな人への敬意や愛情とか、そういうものを感じた。
魂レベルの何か。
前半は知らない人がいっぱいで読みにくかったけど「胸が痛い」とかPART3がいちばん好きかなぁ。
奈良美智さんのところとかもすてきと思う。
それぞれに「ほぉ」ってなる部分がたくさんあった。
吉本ばななさんそのひとがあらわれているなぁと思う。 -
夜の不気味さは、わたしも知っています。
著者プロフィール
吉本ばななの作品





