アンテナ

  • 幻冬舎
3.25
  • (24)
  • (58)
  • (175)
  • (27)
  • (4)
本棚登録 : 465
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344000353

作品紹介・あらすじ

15年前、妹はなぜ忽然と消えたのか?父は死に、母は宗教にのめり込み、弟は発狂した。そして僕はSMの女王ナオミと出会い、封印してきた性欲が決壊し、急速に何かが変容し始めていた…。身体と精神の新たなる宇宙に挑む最先端文学。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  個別的問題設定をデフォルトに据え、そのまま教義のやうなものを作るタイプの方が、「邪教」を作る場合、その宗教の縮約的問題設定が非難の対象としていろいろ言はれるといふ、大変興味深い展開がある。

     ある種のミソジニーが、全篇を被ふ。うむ。

  • 祐一郎、裕弥と母がやっと自分たちの時間を歩き始めたというのに、逆に自分が迷い込んでしまった。真利江がどうしていなくなったのか、どうなったのかがわからないからだ。裕一郎がナオミに解放されていく訳も真利江と無関係ではないはずだが。オカルトやホラーで終わった方がわかりやすかったかな、いや、わかんないな。人生が性欲に支配されているっていのは“やっぱり”って思ったけど。

  • うーん、、、、コンセントは素直に読めたが、時々目をそむけたな。本だから意味ないか。なんかこう、歯の奥をぎりぎりされるういた感覚というか、そんなので。 もあり純粋には楽しめなかったな。。

  •  幼少時、二歳年下の隣で寝ていた妹が神隠しに逢ったように忽然と姿を消した。主人公は妹が消えた真相を知りたいと願いつつ、自己を開放していく。

     前作コンセントではヴァギナ。今作アンテナではペニス。こうやって並べて書いてみると安っぽい小説に思える。今まで読んだことが無いジャンルだったが、性に対する自分の考え方に何か刺激を与えるような読後感だった。
     作者自身はオカルト系を信じていないが、それでも現実の常識では理解出来ないことを理解しようとして、オカルト系の話を書いた、というように感じた。妄想という世界ほど完璧なものはない。確かに。

  • 胎児が失敗した描写だけが頭に残った。ブツブツ。

  • 前作に増して電波色が強い本作。
    コンセントでユキさんが選んだ道を、じゃあナオミはどう実践しているのか、が良く分かります。

    電波と妄想をしばしば否定するものの、ガンガン放り込んでいるのでやっぱり電波ですねー。

    12.07.04 再読

  • 加瀬亮くん主演で映画化されているということで、気になっていた作品。
    軽い言い方になってしまうかと思ってあまり好かないのですが、これは「全員病んでる」というやつでしょうか。好きです。
    作者が病んでいる人間を描きたくなって思い切り書いちゃった、というような印象は受けますが、その思いきり感のおかげで気分が沈まずに読めました。私の場合、ですが。
    色々なテーマが盛り込まれていますが、無理やり感はありません。
    とにかく映画を観たいです。小説も良いとは思いますが、これを映像にした時、この狂おしいまでの人間の病みをどうやって表しているのかが気になります。

  • 2011.9.27                                        霊的、精神世界のちょっと不思議な感覚。欲している人にしか伝わらないというのは納得。

  • M男乙

  • 映画を観てから読みました。
    物語は同じなのですが、それぞれ別で完結していると感じました。勿論、良い意味で。
    田口さんの作品は初めてでしたが、他の作品も読みたくなりました。面白かった。

全63件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1959年、東京生まれ。 2000年、長篇小説『コンセント』を発表。以来、社会問題や人間の心をテーマに、フィクションとノンフィクションを往還しながら幅広い執筆活動を続けている。作品は映画化や各国語に翻訳され、海外でも高い評価を得ている。2001年、『できればムカつかずに生きたい』で婦人公論文芸賞を受賞。 小説に『アンテナ』『モザイク』『被爆のマリア』『マアジナル』『サンカーラ』『ゾーンにて』『指鬘物語』『逆さに吊るされた男』など、エッセイ/ノンフィクションに『生きなおすのにもってこいの日』『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ』『いのちのエール』『生きてるって、幸せー! 』など多数。

「2019年 『リクと白の王国(キノブックス文庫)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田口ランディの作品

アンテナを本棚に登録しているひと

ツイートする