封印サイトは詩的私的手記

  • 幻冬舎 (2001年7月1日発売)
3.35
  • (6)
  • (10)
  • (43)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 166
感想 : 13
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (561ページ) / ISBN・EAN: 9784344000940

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読むのにとても時間がかかるシリーズです。一日一ヶ月分が最高限度なんじゃないでしょうか。それ以上読むと、頭が文字を追うだけで、こちら側のインプットの質が落ちるような気がします。そして、それってとても勿体ない、と思わせる本です。
    1999年の日記ですが、自分の1999年と照らし合わせると、半年ほど誰にも会わずにただただ反省し、己の未熟さを嘆きたくなるので、おすすめできません。
    小説ほど論理に縛られておらず、詩ほどガードレールなしの道を爆走してしまわず、適度にお茶目で適度にエッジィで、読む側を楽しませるエンターテイメント性はありつつ、読者を受動的な状態においておかない。一言で言えば、「どうやったら、それができるの?」な本でした。
    最近書かれている、エッセィシリーズよりも、厳しくも優しく、大らかかつ研ぎ澄まされていて、完成されていると感じるような人格も、常に変化・進化できるのだなとうなされます。根本的な性質は変わらないのだろうけれど、そのアウトプットの仕方にヴァリエーションが生まれるというか、もともと多面的であったものが更に多面的になり、尚かつ、奥行きを増すというか。
    「どうせ彼は元々の出来が違うから」などと拗ねないで、「あんなの誰にでも言える」などと斜に構えないで、「彼と比べれば私なんて」などと比較することもせずに、朗らかに「いいなあ、ああいうひと」と思わせる。ねとねとと粘着質な感情から離れて、他人との隔絶によって手に入れる孤独ではなく、真摯に自分に向き合うことで手に入れる「自由」によく似た「孤独」は、手にしたひとにだけ分かる極上の味なのでしょう。いつか、自分自身のそれを味わってみたいと思わせてくれる、最高の本です。

  • 今描かれている作品達
    これから描かれるかもしれない作品達
    全ての
    種がここにあるのかもしれない
    小説よりも
    新書よりも
    詩よりも
    自由に
    でも描いてくれる世界
    なんだろうね
    自分が描くなら
    何を、どう描くのだろうか
    気づいたことを
    言葉で捕まえて
    世界を描く時間
    毎日
    に引きずられすぎないで
    でも毎日描く世界

  • 本書にも、これでもかと言うくらいに示唆が詰まってる。
    毎日少しずつ読み返して、その度に新しい刺激を受けている気がする。

    森氏の著作と出会って、僕の思考は明らかに変貌したと思う。
    その影響が最も大きいのは、確実にこのシリーズだと言える。
    きっとこれからも、読む度に新たな刺激をもらえるのじゃないかなと思う。

    すでに3回は読み返してるんじゃないかな。
    トータルで何回くらい読み返すんだろうな、と思う。

  • シリーズ3冊目*゜
    1999年のウェブ日記。
    トーマ日報付き♪
    森さん曰く「後期の馴れ馴れしい森が観察できるでしょう」笑。

    森氏の書いた漫画も収録されています。
    古屋兎丸先生の漫画も良いです♪
    森くん、私も欲しいっ!!!

  • 2002年9月7日読了。

  • 1999年の森博嗣のウェブ日記。これ探していまして、やっと購入。再読出来ました。やはり、この考え方好きですね。私も見習いたい。

  • 森博嗣のブログ

  • 2002年9月〜12月読了

  • 書きも書いたり560ページのユーモアエッセイ。辞書より厚いお買い得本。さらに古屋兎丸氏のオリジナルマンガ、挟み込み新聞と付録も豪華。「森助教授の行動と思考シリーズ」第3弾!

  • 2005.5.4

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×