- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344001114
作品紹介・あらすじ
名曲「精霊流し」の原点を愛惜込めて綴る、涙あふれる初の自伝的小説。
感想・レビュー・書評
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10歳の時に最愛の祖母が亡くなった時に
「生まれてきた者はいつか必ず死ぬとばい」
ということを初めて心に刻み、その後幼馴染が若くして4人も亡くなるのは衝撃的である。
このような経験が人生観を作り、哀愁のある歌にも現れたいると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても読みやすく感動的な小説だった。基本的に、自分の守備範囲以外で才能を発揮できる人は少ないが、この人は小説家としてもそこらへんの人たちより優れていると思う。しかし、自伝的という触れ込みのため、なにかノンフィクション的な読み方をしてしまい、途中は自伝のエッセイを読んでいるような感じになってしまった。話の前後左右が時に交錯するので、やや混乱してしまった。しかしやはり、多くの人が死ぬ。なんだか、死から生を考えるなんてありきたりでおこがましいが、自分の生きている意味をより考えてしまう小説だった。
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まさに自叙伝だと思いますが、名前を微妙に変えているので、わかりずらかったです。
時系列で話されていなく、思い出しながら書いているような、そんな印象でした。
でも、さすがにさださんの文章は読みやすいですね。
エッセイにした方が面白かったのではないかと思いました。
私はお母さんなので、最後は号泣しました。 -
正直、期待ハズレ。ハードルを上げた訳ではないが、時系列とかぼやけ気味。終盤で盛り返すが、そこまで。
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4-344-00111-7 398p 2001・9・12 2刷
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文章構成には若干問題もあるかなと思うが、文章自体は予想よりきちんとしていた。テーマと精霊流しの描写は良かったと思う。
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さだまさしの自伝ともいえる書き下ろし小説。
時代を行ったり来たり…その時代を懸命に生きた人々と姿、その想い…。 -
長崎の盆の風物詩「精霊流し」がテーマの自伝的な物語。盆祭りというものの、最愛の人との永遠別れを意味する。全編を通じて長崎弁によるセリフが物語に臨場感を与える。著者は思い出の人たちの記憶を記録に残したくて、この物語を書いたのだろうか。