精霊流し

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 235
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344001114

作品紹介・あらすじ

名曲「精霊流し」の原点を愛惜込めて綴る、涙あふれる初の自伝的小説。

感想・レビュー・書評

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  • 10歳の時に最愛の祖母が亡くなった時に
    「生まれてきた者はいつか必ず死ぬとばい」
    ということを初めて心に刻み、その後幼馴染が若くして4人も亡くなるのは衝撃的である。
    このような経験が人生観を作り、哀愁のある歌にも現れたいると思う。

  • とても読みやすく感動的な小説だった。基本的に、自分の守備範囲以外で才能を発揮できる人は少ないが、この人は小説家としてもそこらへんの人たちより優れていると思う。しかし、自伝的という触れ込みのため、なにかノンフィクション的な読み方をしてしまい、途中は自伝のエッセイを読んでいるような感じになってしまった。話の前後左右が時に交錯するので、やや混乱してしまった。しかしやはり、多くの人が死ぬ。なんだか、死から生を考えるなんてありきたりでおこがましいが、自分の生きている意味をより考えてしまう小説だった。

  • まさに自叙伝だと思いますが、名前を微妙に変えているので、わかりずらかったです。
    時系列で話されていなく、思い出しながら書いているような、そんな印象でした。
    でも、さすがにさださんの文章は読みやすいですね。
    エッセイにした方が面白かったのではないかと思いました。
    私はお母さんなので、最後は号泣しました。

  • さだまさしの自叙伝か。
    前半と後半で繋がらない。
    デビューまでの経緯がよく分からない。
    バイオリンを習って挫折して、大学で東京に出て、バイト先で肝臓いわして長崎に戻る。そこからがハテナ。
    精霊流しや原爆の話は、前半とは別のよう。

  • 正直、期待ハズレ。ハードルを上げた訳ではないが、時系列とかぼやけ気味。終盤で盛り返すが、そこまで。

  • 4-344-00111-7 398p 2001・9・12 2刷

  • 文章構成には若干問題もあるかなと思うが、文章自体は予想よりきちんとしていた。テーマと精霊流しの描写は良かったと思う。

  • さだまさしの自伝的小説。ミュージシャンの小説は今迄読んだことがないが、けっこう面白かったと言うか、やっぱり、普通の人ではないなとは思う。長崎の精霊流しはすごい。

  • さだまさしの自伝ともいえる書き下ろし小説。
    時代を行ったり来たり…その時代を懸命に生きた人々と姿、その想い…。

  • 長崎の盆の風物詩「精霊流し」がテーマの自伝的な物語。盆祭りというものの、最愛の人との永遠別れを意味する。全編を通じて長崎弁によるセリフが物語に臨場感を与える。著者は思い出の人たちの記憶を記録に残したくて、この物語を書いたのだろうか。

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著者プロフィール

一九五二年長崎市生まれ。シンガーソングライター。二〇〇一年、初小説『精霊流し』がベストセラーとなる。『精霊流し』をはじめ、『解夏』『眉山』アントキノイノチ』『風に立つライオン』はいずれも映画化され、ベストセラーとなる。その他の小説に『はかぼんさん―空蝉風土記』『かすていら』ラストレター』『銀河食堂の夜』など。

「2021年 『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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