大掴源氏物語 まろ、ん?

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344001497

感想・レビュー・書評

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  • 五十四帖を見開き2ページの8コマ漫画で語ってゆく。
    源氏物語って長いので、あの「あさきゆめみし」さえ途中中断して読んだのに、これは一気に読めた。
    最後は貴族どもにややウンザリするけど。
    途中に、地理説明、人物相関図、官位表など細かい解説も入るのがわかりやすい。
    学生時代に読んでおきたかった!
    まろ、こと栗頭の光源氏と、マメ頭の頭の中将。
    栗系とマメ系。これもいい仕掛け。
    とくに宇治十帖はなるほどとすんなり理解できた。柏木の笛とか思わせぶりな描写で今までピンときてなかった。

    けど、まろは栗でも碌でもない。
    悪い癖って…。
    政治家の腹黒まろがほとんど出てこないので尚更。
    ところどころ、大和和紀の艶やかなシーンとイメージが重なってびっくり。
    …栗なのに。

  • これはいい。とりあえず概括するのにもってこい。

    これを読んだから原文を読んだって人も多いだろう。僕もそうなりそう。

  • 源氏物語のあらすじをつかむのにとても役立つ。4コマで1帖のコンパクトな説明かつかわいい絵で、楽しく読める。絵の描き分けで血縁関係がわかるところも◎。

  • 個人的には光源氏が栗になってるので、余計な画面的イメージを持たないのが良い。イメージは自分でしたい派。

    それと栗と豆とで家系(というか血の繋がり)が分かりやすくて良いしクスっとしちゃう。豆家系が横笛を吹いてるところはイラストが有難かった。


    物語の流れがぶったぎられてひとつの章にいろいろな話題が盛り込まれてることも多いので、簡潔に章ごとにまとまっていて、タイトルでパラパラ引けるのが良い良い。
    4コマ漫画のようなストーリー性を期待すると読みにくい。コマごとに話題が違うってこと多いので。
    (これはそもそも古典あるあるだと思う)


    あとはうまいこと原文に触れたいのでどうしようかなと考えてます。

  • 源氏54帖を、各見開き一枚で解説してくれる本です。
    これだけ読んでもたぶん読んだことない人にはわからないかも、だけど、あの話はどこだっけなぁ、みたいなことを探すには超便利です。

    2021/10/21 更新

  • 源氏物語全54帖が、各帖見開き2ページ8コマの漫画でまとめられており、入門書としておすすめ。
    コラムもなかなか充実していて、なんとなく源氏物語を読んだ気になる。
    個人的には、各帖の左下のところに源氏香の図があしらわれているのが好き。

  • 源氏物語をコミカルなキャラクターでマンガ化。一帳見開きニページでとても簡単にまとめてあって、まさに大掴み。また、解説も充実していて、源氏物語の導入としてもいいと思う。
    ただ、やはり大掴みであること、ニページで一帳をまとめることには限界があって、自然描写、社会の価値観、登場人物たちの思いがどうしても薄くなってしまっている。当然、和歌もあまり載せられない。
    現代語訳にしろ、マンガ化にしろ、原文(←この言い方は適当ではないが)でないと触れられないコアな部分というのが必ずある。
    翻訳もまたしかり。
    それほどに、紫式部はすばらしい作品を遺したのだ。

  • 新たま屋さんリリース

  • 長い長い源氏物語。ざっくりと内容を押さえるのに良い本。
    しかし多過ぎる登場人物と複雑な関係性は、やっぱり覚えられない。けど、「栗と豆」のおかげで、光源氏と帝と夕霧、頭中将と柏木、薫と匂宮の関係性は分かった!

    学生時代に途中で挫折した源氏物語だけれど、もう一回ちゃんと読んでみたくなった。今度は最後までいけるかも。

  • 読書中

    きっかけ
    ずっと源氏物語を読みたい読みたい、けどまずはライトに読みたいと思ってこちらをちょいす。
    あと、光源氏が亡くなられてからの内容を知らないので、楽しみ。
    平安時代、楽しそうだ、、、

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著者プロフィール

小泉吉宏(こいずみ・よしひろ)
1953年静岡県浜松市生まれ。武蔵野美術大学卒業。漫画家、絵本作家。著書に第45回文藝春秋漫画賞を受賞し、累計250万部のベスト&ロングセラーとなった『ブッタとシッタカブッタ』(KADOKAWA)シリーズや、第6回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した『大掴源氏物語 まろ、ん?』(幻冬舎)のほか、絵本『コブタの気持ちもわかってよ』(幻冬舎)、『戦争で死んだ兵士のこと』(KADOKAWA)など多数ある。また、卒業式や結婚式で読み継がれている詩『一秒の言葉』の作者でもある。

「2021年 『生きるん。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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