燃えつきるまで

著者 :
  • 幻冬舎
3.39
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本棚登録 : 203
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344001985

作品紹介・あらすじ

誰もが一度は経験する、絶望に近い失恋。ハウジングメーカーでチーフを務める31歳の怜子は、5年間付き合った耕一郎に突然別れを告げられる。そろそろ結婚を、と考えていた矢先のことだった。理由がわからず、どうしても別れを受け入れられない怜子は、苦しみ、それまで最優先してきた仕事も手につかなくなる。そして、彼の新しい恋人の存在に絶望し、堪えていた気持ちが決壊してしまう…。

感想・レビュー・書評

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  • 5年間付き合った彼にふられた怜子。
    職場では重要なポストについていたにも関わらず、失恋以降、仕事も手につかない毎日を送る。

    失恋小説。
    女性心理をこれでもかと、しつこいほど畳み掛けられたようでしたが、わからないことは無いなと思いました。
    二人の時間が長ければ長いほど、思い出も多く、辛いはず。
    5年は長いな。
    失恋から立ち直るには、時間と新しい恋が必要、は絶対にあると思う。
    怜子が本当に立ち直るには、まだ時間はかかりそうですが、先が見えてきたラストに、ホッとしました。



  • ラスト少し前、見知らぬ女性との電話での主人公怜子の「独白」、あるいはそのシーンを描きたいがために本書を書いたのではないか。こんな風に思わせるほど、そのシーンは迫力がある。読後感は悪くなく、人としての深みを増したであろう怜子の未来に幸あれと願わずにはいられない。

  • 失恋話

  • ちゃんとした失恋をしたことがない私には、疑似体験させてもらえたありがたい本。ここまで強烈にしがみつく気はしないが、心の痛みはゾッとするぐらいイメージできた。ある意味ホラーだ。人を憎み妬むことを止められない恐怖。報復しなければ立ち上がれないほどの打ちのめされた気分になった時、救いに見えた悪魔が微笑んだ時、その誘惑に勝つのも負けるのもちょっとしたきっかけ次第のような気がする。

  • これは、、!!
    主人公の気持ちが、行動が、痛い。
    痛々しいぐらい良くわかる。
    いつまでも続くと思っていた彼からふられたときの気持ちがパーフェクトと言えるほど素晴らしい描写で描かれている。
    いつの事だったか忘れた様な昔の記憶が蘇って恐ろしい気分になった。

  •  いきなり別れ話から始まります。主人公の怜子は恋人を失い、体調を崩し、仕事も失い、最後は誰からかかってくるのか分からない無言電話で、少しミステリーな展開も。

     タイトルは『燃えつきるまで』ですが、I lost myself when I lost himの方が内容にぴったりきます。帯にある「彼を失うことは、自分を失うことだった…。」まさに。

     Kareem Iliya氏の表紙の色遣いがとても素敵です。多分、これにひかれて買ったのだと思います。

     p.232「~ラジカセにはMDがついていなかった。」素っ気ない、野暮ったいことへの描写なのですが、2002年当時の感覚なのだなあと懐かしい感じです。

  • 仕事も恋も順調な怜子が突然恋人だった耕一郎から別れを告げられる…
    振られた理由も分からず怜子は仕事も手がつけられず苦しむ…怜子が耕一郎の部屋に入ったり、相手の部屋に入ったり(>_<)女って怖いなぁ
    って思いましたが最後まで読んで何だか救われました。
    やっと怜子が少しずつ1歩踏み出せたってホッとしました。

  • 〈内容〉彼を失うことは、自分を失うことだった…。31歳で失恋をした怜子は、別れを受け入れられず、苦しみ、絶望する。それまで最優先してきた仕事も手につかず、体調も崩し、精神的にも混乱しはじめ、ついに合鍵を使って、別れた彼の留守宅に入ってしまう…。新直木賞作家の「失恋小説」。

  • 31歳の怜子の失恋の物語。安定していた恋愛が崩れた時、人生のなにもかもが上手くいかなくなり、ガラガラと音を立てて崩れていくような。つらいのは怜子に決定的な落ち度があったわけではなく、何かが少しずつ変わっていって耕一郎の気持ちが変わってしまうこと。好きになるのに理由がないように、嫌いになるのも理由はない。そのことに気づくまでに怜子は自分を追いつめてしまう。それはそれは痛々しく。失恋ってこんなにつらい。一晩で一気に読んでしまいました。最後は少し救われた気持ちになれる。

  • 振られちゃった後に読んだら、これ以上の人にはならないでおこうと思えます

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