にたり地蔵

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 15
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344002067

作品紹介・あらすじ

「地蔵さまがわしに声を出して笑いかけはったんどす。そしてすっくと立ち上がり、どっかへ行ってしまわはりました」-由緒ある石仏が笑い立ち去っていくのが目撃された。続けて「地蔵を返してほしければ五十両の身代金を払え」という脅迫状が町年寄の元に届く。菊太郎は「誘拐犯」を取り押さえるべく金の受け渡し場所へ出向くことになったのだが…。笑う地蔵の正体は?下手人の目的は?京都東町奉行所同心組頭の長男として生まれながら、故あって「公事宿・鯉屋」に居候する田村菊太郎が、持ち込まれる奇怪な事件の数々を解決する人気時代シリーズ最新刊。

感想・レビュー・書評

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  • 7作目
    バラエティに富んだ謎が多く楽しかった。あとがきに、ほとんどが架空の話ではないとあり、まさに現実は小説よりも奇なり。

    旦那の凶状

    にたり地蔵

    おばばの茶碗
    「金みたいなもん、どれだけあったかて、あの世には持っていかれへん。この世に金持ちと貧乏人をこしらえてはる神さまも。そこだけは平等にしてはるわいな。」

    ふるやのもり
    「幸せの神様には後ろ髪がなく、あとで気づいても掴めぬ道理じゃ。されど信義の神様には、後ろ髪がそなわっている。あとで気づいたら掴めるわけじゃ。」

    もどれぬ橋
     なんだろコレ。菊太郎があまりにお粗末。ここまで大掛かりに人を使ったりしてコレって。驕りということ?義理人情のよい話っぽいことにまとめようとしてるけど、やってることはけっこう阿漕だな。

    最後の銭
    「人間には人に見せてはあかん顔が三つありますがな。一つは厠に入って蹲っている顔。二つ目は女子はんと睦み合うている顔。三つ目は銭を数えている顔といいますわなあ。」

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著者プロフィール

1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。

「2017年 『似非遍路 高瀬川女船歌九』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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