太陽の季節

著者 :
  • 幻冬舎
3.05
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本棚登録 : 83
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344002135

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり面白い。
    「典型的な青春」がストレートに、嫌味なく、描かれている。
    ストーリーとしても、結末まで目を離せない展開が好き。

    他に収録されている「処刑の部屋」や「乾いた花」などなど、
    どれも古さは感じるにも関わらず、実に刺激的である。

    ちなみに、「青春」という概念そのものが古いのだから、
    「青春」しか描いていない作品が古く感じるのは当たり前のことで、
    まったくマイナス要素にはならない。
    着物を見て「ダサい」と言ったらおかしいのと同じだ。

    また暴力にも、何かしらふさわしい意味がついているところが、いい。
    肉体がどう壊れようと、確固たる意志がある勇姿には、かなりの説得力がある。

    青春をまるごと小説につめこみ、男と女の関係も面白く動く。
    そんな魅力がいっぱいの作品で、しかも読みやすい点もうれしかった。

  • 一度に読むにはかなりきつい話ばかり。
    「完全な遊戯」
    女子高生コンクリ殺人を彷彿とさせるような話で、事件が起きる前から、石原は世の中の動きを予見していたのではないか、と言われているようだが、私としては、報道されない、あるいは発覚しないだけで当時からこういう事件はあっていて、石原は噂などでそれを耳にしてインスピレーションを得ていたのではないかと、ふと思った。
    「ファンキー・ジャンプ」
    さっぱり意味がわからず途中から村上龍を読んでいる錯覚に陥る(同氏の作品にもたまにこういうジャンキーなやつあるので)。
    「乾いた花」
    後味の悪い話ばかりで、もう読み進めるのが苦痛だったが、ラストのこの作品がとても良くて救われた。
    唯一女性を一個の人間として見ている男が主人公なのだ。
    結局どの登場人物もろくなことにはならないのだが、この本に収録されているとなにか爽やかささえ感じるのだから不思議。この話は手元に置いておきたいと思った。
    『―要するに私達には何かがかけているのだ。いや、それは当節の人間が多かれ少なかれ、そうなのかも知れない。私たちはただそれを急いで焦って埋めようとしただけだ。それ自体をまともでない、といえばいえもしようが。』

  • ハードボイルド。短編集。すこし耐性はついたかな。
    うわってなったり、すこし主人公がかわりかけるところで終わるもので、その先が気になる。
    note 又吉紹介

    C0093

  • こんな酷い作品だとは思わなかった
    完全な遊戯でもう読むのは辞めようと思った。
    救いは乾いた花の物語が良かった
    あとがきに映画化されているとの事なので見てみたい

  • 良くも悪くも「時代」を描いている。そうした小説でも時代を越えて読み継がれる作品はたくさんあるが、これはその部類に入らない。時代を越えられない作品。

  • 新潮文庫の方と収録作品は違うのだろうか?ちょっと記憶にないけど。とにかく「完全な遊戯」が好き。本当に「完全」だから。
    石原慎太郎の作品には言い訳が一切ない。
    描写が言い訳になっていないのが好き。

  • 太陽の季節、あとがき、まで

  • 主人公のハチャメチャな道徳心のなさにビックリ!(◎_◎;)都知事の若い頃の作品とは…。

  • 反道徳的な主人公への共感はむずかしい。
    違った価値観に触れることができる、といえば
    そうなんだけど。

  • 芥川賞審査員を辞退し、新聞にインタビューが載っていた。自作の「太陽の季節」をひきあいに話を進めるので、どんなものか知りたくなって読んでみました。
    女・酒・金・スポーツ・ヨット遊び・・・
    骨太な文章でした。

    一緒に収録されている「乾いた花」も映画化されている。そちらに興味をもった。

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著者プロフィール

1932(昭和7)年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。

「2019年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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