- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344004269
感想・レビュー・書評
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「市場経済において最大の資産は信用」
正に箴言
僕は子供達に小さなウソを積み重ねると信用を失うでって言ってます。
あの中国でもアリペイが信用をお金に変えようとして歴史的転換が起こってます(笑)
ただ担保取らずに信用を元に金を貸すというのは逆を言えば貸してもらえない=全人格の否定につながるわけですよねσ^_^;
アメリカの大学生が借金してでも大学を出るのは十分ペイする取引やからなんですよね。
日本の大学生が奨学金を借りて卒業した後に「家賃10万を払って月2万円の奨学金を返したら将来に備えて投資ができない」と言ってるのは既に論理が破綻してるわけです。
日本は大学で人的資本を積み上げるという発想がないのかもしれません。
何も考えずに大学を出ても貧困の連鎖は断ち切れません。
人的資本を積み上げる
労働生産性の高い市場参加者を生み出し続けることが今後日本の生きる道になると思います。
本当は教育が一番手っ取り早い労働生産性を上げる手段なんですよね。
全入時代でも猫も杓子も大学行けってその方法論が間違ってるだけで。
最低限の信用を積み上げながら人的資本を高める。
この本はキャッチーな見出しが並んでますが本書からこういう意図を僕は読み取りました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
借
普段どれだけ搾取され、どれだけ受け取れるはずの恩恵を逃していたのかを知れた!
一番印象に残ったのは、なぜ銀行があんなレベルのCMを流すのかという理由。
借金の利率を理解できず思うままに借りてくれるレベルの人間には、ああいったCMが良いのだという恐ろしい話。
社会の隙間にはこんなにも得する情報が溢れているのかと驚いた。知る者学ぶ者がアタリを引き、知らない者学ばないものがハズレを引くという法則のようなものを見た気がする。
また自分のレベルが上がった時に復習したい。 -
得するかどうかは置いといて、社会の仕組みの勉強にはなります。
クレジットカード、高利貸し、保険、マイレージなどが、どんな仕組みで運用されて、業者はどうやって儲けるのか?ということを解説してくれます。
明日からちょっと得するってことはないですが、世の中知らない間にコストを負担させられたり、騙されていたりするんだということがわかります。
自分は世間知らずかな?と思う人は是非どうぞ。
世の中のカラクリが少しだけわかります。
まぁまぁオススメです。 -
金融リテラシーについて、色んなジャンルについて幅広く書かれた本。
おもしろい経済小説をたくさん書かれている橘玲さんの作品だけあって、カバーする分野の広さもさることながら十分なリサーチがされてて読み応えのある内容になっていた。
内容としてはすぐに生活に役立つ知識!というよりも世の中のお金のシステムの裏側を解説するよ的なお話。これでお金持ちになろうとか考えるよりも、読み物として楽しむのがよさそう。 -
知っている人だけが得をする事って世の中に沢山ありますよね。知らなくても損をしているとは感じないのですがちょっと勿体ないですよね。そんな事がこの本には書いてあり橘玲さんの持つ独特のテンポで語られている作品です。
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・クレジットカード チェックアンドチェッククラブに委託されており会員カード保持者は、レストランで2割ほどの優待が受けれる。ダイニング・ア・ラ・カードはキャッシュバックシステム
・リゾート交換ネットワークRCI -
知らないと損するようなブラックな情報を知ることが出来た。
特に金券ショップが成り立つカラクリには長い間の謎が解けた。
ただそこまでしてやるかとなると疑問。
労力をお金に換算した結果が得であれば実行したいと思う。
また不動産の売買の仕組みやサラ金の仕組みも非常に分かりやすいので難しい専門書を読むよりもとっつきやすいと感じた。
既に10年前の内容なので今とは状況がかなり異なっていると思うので似たような新書があれば是非購入したい。 -
日本資本主義社会に存在するマネーに関する顕在する歪み、そこといかに付き合っていくかが得をするカギになる?