advicekiyomidosuさんの感想
2020年9月30日
北町奉行所の与力と、同心の子供が拐かされた。 そして押し込み強盗が残していった紙には、 「子供の命が惜しくば手出し無用、」と。 5年前の事件の最中、強盗の仲間と間違えて、殺されたものがいた。その時の親族が恨みで野党の仲間になったのだった。 こういう話は、他の作家さんの物語にも、使われている。 実際にあった話なのであろう。そこからヒントとして使われているらしい。
kazuさんの感想
2013年9月24日
剣客春秋シリーズ第三弾。奉行所吟味方与力飯田の子息が何者かにさらわれた矢先、江戸有数の油問屋に夜盗が押し入った。現場には「子供の命が惜しくば、手出し無用」の紙片が。そして藤兵衛が営む「千坂道場」に通う臨時廻同心・坂口主水の愛息も連れ去られた。事件の背後に蠢く荒技・乗突きを操る牢人一味の影。その探索に乗り出した里美も人質に…。2件の奉行所関係者の愛息かどわかしから謎解き・探索され、事件の背景に5年前の火事の際に盗賊と間違えられて斬られた手習いの師匠と大工の身内がいることがわかる。わかりやすい展開。
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。近年は剣豪・時代小説の分野で活躍し、「はぐれ長屋の用心棒」「まほろし銀次捕物帳」「闇の用心棒」「八丁堀剣客同心」「流想十郎蝴蝶剣」シリーズなど作品多数。 「2023年 『剣狼の掟』 で使われていた紹介文から引用しています。」