- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344004948
作品紹介・あらすじ
ボクは合併で大きくなった銀行に勤めている。でも合併したほうではなく、されたほう。出身大学による選抜というカースト制の中ではランク3。今まで大きなプロジェクトに参加したことなんてない程度の社員だ。いつも辞めてやると思うくせに、歯をくいしばって頑張っている。なぜか?ボクがサラリーマンだからだ。泣かないサラリーマンなんて、いない。誰もが、大きな不安とほんの小さな夢を抱え、涙を流しながら歩いている。サラリーマン青春小説の大傑作。
感想・レビュー・書評
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図書館で、ふと目に止まり手に取った本。武闘派な書きっぷりで元気が出ます。 僕も金融業界にちらりと関わっているので、なんとなくわかるところもあり。
どこまでいっても残念な主人公と、周りのキャラクターの様々な人間模様がありました。 柵の中から世界を見ていて、いつまでも安全な柵の中から世の中見てろよ!とか、一番好きなのは自分自身なんだろ?とか、ゼクシィの話とか、いろいろキーワードありました。
主人公を囲む力から元気をもらえる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これもバンカーか。今井さんはいい女、なのか?主人公にイライラしてしまうしチナツの舌っ足らずな感じがちょっと癪だけど面白かった
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合併された銀行で働く若きサラリーマン。
先輩や上司に同僚。
そして無職だけど、人に好かれる幼なじみ。
仕事も上手くいかず、恋愛でもしくじる。
何もかもが空回り。
でも、思った以上に楽しめた。
2018.1.23 -
中小銀行のよもやま話みたいな、感じ。
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2014.7.24
相変わらず、言葉がおもしろい!
プレイボーイのコラム『一生遊んで暮らしたい』をまた、やってくれないかなぁ〜
病院で千羽鶴を売る
会社辞めるなら次を見つけてはいけない、恐ろしい毎日が待っている…比べる毎日
不思議なことに必死になっている奴の方がよく遊んでるもんなんだ
何をやって儲けようか、各担当が思案を持ちより、責め合う、私案のない奴は無能、無作為は罪、それだけで転勤
ナチュラルボーンバンカー
奥さんをフルモデルチェンジじゃなくてマイナーチェンジ
お前らは欲だけの足し算、彼女は引き算
土下座はするより、見てる人がつらい -
若手銀行員が主人公の青春(?)サラリーマン小説。
隣の芝生は青く見えるもんだから、銀行員なんてラクな仕事なんだろうなぁと、大変失礼な事ばかり考えていましたが、そんな事もなかろうと考えさせる一冊。
もちろんフィクションでしょうが、銀行名もメーカー名も人物も、実名で登場する。
「でもワタシは人間である前に、男である前に、サラリーマンなんだよ」それは逆じゃないかと思ったが言えなかった。サラリーマンである前に人間だ、男だ、なんて口では簡単に言えるが現実はそうではない。
⇒主人公が上司から言われたセリフ。
いつも手厳しい上司が、ふと見せた上司らしい、というよりもサラリーマンの先輩の一面を見せた時のセリフ。
ノーサラリーマン・ノークライ。泣かないサラリーマンはいない。ボクもその一人だ。いつも辞めてやると思うくせに、歯をくいしばって頑張っている。手を抜く奴は嫌いだし、適当に流して仕事をこなす奴の言うことをウソくさく感じてしまう。勝ちたいとどこかで思っている。
⇒上述上司身体を壊し入院した際に、「必死で頑張っている奴」と「適当にやっている奴」の違いを諭された際の主人公の感想。
「あなたはいつも自分じゃない!!自分自身と付き合ったら!!バカ!!」
⇒浮気がバレ、別れた元カノから言われたセリフ。
主人公は同僚よりも友人よりも、恋人よりも自分自身を大事にしている事に気付き、自己嫌悪になっている。
結局言い訳をしてしまったり、するのって、自分自身を大事にしてしまうからなんですよね。
これを読んでいて、自分自身も自己嫌悪。
最後のセリフは
「いつか辞めてやるからな、くそっ!」
こうして成長していくんですかね。 -
中場利一『ノーサラリーマン・ノークライ』読了。なんか読書録書くの久しぶり。バタバタしていたせいか細切れに読んでいたので、良くも悪くも印象が薄い。ここんとこ読む本、読む本で銀行の勤め人ってのは大変だなぁってのばっかりに出会う。偶然か、それとも本当にそうなのか?
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おちこぼれ銀行員の金子哲也が,くそったれな職場で流されていく。
登場人物が皆ろくでもない。時々まっとうなことを言ってはっとすることもあるが,
同時にとまどってしまって,どうも馴染めない。 -
読みやすい。主人公よりも周りの人々がクセがあって振り回される主人公が、 憎めないです。
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な~んの接点もない知人2名が、ブログで読後感を書いていたので
いつか読もう、と気になっていた本。
「サラリーマンってそういう理不尽な時もいえないとこあるよね」とたまに思うところもなきにしもあらずだけれど、主人公のヘタレ具合に 「おいおい、しっかりしなよ~!!」と喝を何度も入れたくなるところあり。
ただ、コメディチックな設定に、時間つぶしにはもってこいかも知れません。とはいえ、時間があったとはいえ、一日で読んだということは ヤハリ、本としては面白かった・・・のか。
いやはや、感想が難しい感じです。