Q&A

著者 :
  • 幻冬舎
3.35
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本棚登録 : 2005
感想 : 386
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006232

感想・レビュー・書評

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  • 全文会話での構成で、最後の会話は必要ないかもしれないな~と思うんだけど
    これがないと、落がないような気もするし
    最終的に何でもありのような気がする
    まぁ、面白かったけどね

    レスキュー隊の話は怖いね、何か有りそうで

  • すべて質問とその回答で構成される。スーパーで起きた悲劇の事故の真相を追う手法はおもしろいが、内容はよくわからない。。。
    おもしろくなかった。

  • 2006年10月1日読了。

  • ・・・結末は?結末は?!
    というまま終わってしまった
    謎のまま終わる、というタイプでもない

    一つの事件によって人々に起こった影響が次々に描かれる
    終わりに向かって収束するどころか広がっていく
    そしてそのまま終わる
    まだまだ続きを書こうと思えば書けそうなまま終わる

    最後は収束して終わる話が好きな者としては・・・
    それでも読み進めるのは楽しかった

  • 全て会話で構成されている
    結局原因は分からずじまい…?
    同じことに関しているはずなのに人によっては捉え方考え方が全く違う
    会話文だけなのに情景を想像できるのはすごいことではないですかね?

  • -大型ショピングセンタで火災発生-
    事件の第一報はそのように流れた。

    火災や、有毒ガスがまかれたと言う情報が飛び交い、大勢の人々が逃げ惑う中、現場の『M』は不気味に静まり返っていた。

    最終的に死者六十九人、負傷者百十六人もの惨事になったこの事件は原因が分らないまま、いつしか人々の記憶から忘れられていく。


    インタビュー形式で話が進んでいきます。その中徐々に大惨事になった事件の当事者に聞いているんだなと言うことがわかってくるのですが、一向に事件の原因は見えてきません。明らかに何かがあったはずなのに・・
    不思議なのは何箇所かでほぼ同時に何かが起きたと言うことだけ。ある階では不審な行動をとっていた老夫婦が大声を上げ、ある階では確かに何かが撒かれ、非常ベルが鳴り響く。突如として各地で起こったパニックは瞬く間に広がり出口に人が殺到し大勢の人が圧死する結果になった。テロから政府の陰謀説まで実しやかに囁かれるが、調べても結局何も見つからなかった。そこには何があったのか?共通しているのは皆何かを感じていたことだけ。しいて言えば悪意のようなものだろうか?

    結局、最後まで原因は明かされないままで。あの惨状の中無傷で生き残った『奇跡の少女』の話で幕を閉じます。奇跡の裏の恐ろしい現実。

    すっきりしないラストではありましたが、ぞくぞくと湧き上がってくる恐ろしさが感じられました。

  • 質問者と、巻き込まれた関係者のQ&A方式で進んでいく。
    うーん、と思いながら読みすすめていると、後半どんどん謎が解けていった。
    前半はちゃんと助走、後半は坂道を自転車で下るような疾走感。
    すごくすっきりして気持ちの良い読後感でした。

    恩田陸らしいSFテイストも、後半にずどんと。

  • 井上夢人さん「もつれっぱなし」を連想する作品。すべて会話文、文字通りの「Q&A」のみで構成された物語なので、想像力が大いに刺激される一品。どこがどう繋がっていくのかわくわく。いったいどうなってしまうのかぞくぞく。最終的にはいくらか謎が残らないでもないのだけれど、まあそれも一興。それなりの結論はあるように見えてるし。特にこの結末はなんとも。
    ところどころホラーめいた雰囲気もあって抜群。消防士PTSDの部分には背筋が粟立った。ひええ。この部分は怖すぎ。
    しかしこういう「人間が凶器」てな事態……ホントにあるものね。陰謀説は本当に怖い。そしていろんな「Q」とそれに対する「A」。これにはいろいろ考えさせられる面もあるかな。「神の存在意義」とか「人を殺すこと」とか。

  • 引き込まれる感はすごく良いんだけれど,ラストは不満。

  • 最初は謎解きか?と思って読んでたけど、どうやらそうではないらしい…と察知。

    なかなか面白いな~と読み続けると途中で状況に変化が。
    それもまぁ面白いな~と読み続け、どんな終わり方かと期待したけれども…。

    結局ラストは「は?で?だから?」と思ってしまった。

    最終的に意図するところが私には理解出来なかったので、残念な結果でしたー。

  • 2・3年くらい前に読んだけれど、度々思い出すことの多い本。それほど私にとって内容が衝撃的だった。現実の事象は多面的で、人の数だけ受け取り方があるんだということを思い知らされる。「正しい」認識など、存在しない、もしくは全て正しいのだ。読後感の気持ち悪さはいつまでも覚えてそう。(褒め言葉)

  • その名のとおり、インタビュー形式で物語りはすすみます。なにげない言葉が鳥肌が立つように怖かったりして、ホラー小説としても読める作品だと思います。「わからない」ということがいかに恐ろしいか、突きつけられたような気がした。

  • 怖いよ

  • 質問と応答という形式は好きですが、ちょっとスッキリしない終わり方で少し残念。
    でも、人間ってやっぱり怖いな。。。と思いました。
    決して他人ごとではない話だとも思いました。

  • 大手ショッピングモールで突如、パニックが起こり人が圧死してしまうと言う事件が起こった。警察は原因を調べるが、事情聴取の時に聞いた「毒ガスが撒かれた」等の事実は一切、出てくる事はなく、
    事件は有耶無耶のまま終わった。
    その後、とある企業がその事件の真相を調べるべく、当時ショッピングモールに居た客に事情聴取する。

    とても読みやすかった。
    題の通り、問いと答えの会話文で話が進んで行く。

  • 恩田陸は人間が嫌いなのかもしれない


  • かなり興味ある題材で、どうなってしまうのか楽しみで読み進めてはいたものの…、
    人間がもつ底辺な部分が垣間見れたり構成上の面白さは十分あるのだけど…、
    そんな終わり方でいいの!?って感じでした。
    なんだか、作者が悩みに悩んだ末、これでいっちゃえ!みたいな感じで微妙だった…。

  • ある出来事について、いろいろな人の証言を聞いていくが、人によって全く見方が違い、
    読者には結局最後まで何が起きたのかわからない。
    だけど、おもしろい!

  • 最初のほうはかなり面白かった。インタビューアーが全部同じ人ではないと気がつくあたりから、話があちこちに広がり初め、事件の真相はわからずじまい。できれば、一人の人がインタービューを重ね真相にたどり着くお話が良かった。

  • 同じ事件を、立場も視点も時間軸も異なる様々な人が評したインタビュー、の集まり。
    ……の、ように思えました。当初は。
    演劇好きな作家さんのせいか、このお話も文字として読んでいるはずなのに、どこか舞台演劇のよう。
    終わり方はSF的?釈然としないのは読み込みが足りないせいでしょうか。
    けれど、何気ない言葉の裏にひそむ悪意だったり狂気だったりに、どきりとさせられる。抑えた負の感情表現や、行間から染み出る怖さの描写は流石。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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