Q&A

著者 :
  • 幻冬舎
3.35
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本棚登録 : 2005
感想 : 386
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006232

感想・レビュー・書評

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  • 物語のすべてが、二人ずつの会話で成り立っていて、会話以外は出てこない。
    質問者と回答者の二人だけ。
    そんな本は今まで読んだことがなかった。

    あるデパートでの不可解な事故?事件?の真相を探ろうとする数人の質問者と、事件だか事故だかに巻き込まれた回答者による会話。
    質問者と回答者はそれぞれのパートで変わる。
    男だったり女だったり子供だったりおじいさんだったり。

    おもしろくてどんどん引き込まれた。
    読むにつれて事の真相がわかっていく・・・のかと思いきや・・。

    いろんな目撃者が出てきたり、事故によって精神的に追い詰められた人が家族を殺した証言をしたり、オカルトやら宗教やら集団心理やら、そっちの方向でいくのかと思ったり、そんな感じで進んでいったので

    結局最後にすごい展開がまっているのだろうと期待しただけに
    最後はガッカリというより「???」でした。
    まったく意味がわからなかった。
    結局今までのインタビューは何?現実?夢?過去?未来?何??

    最初から意味はなかったようで、読んだ人が想像してくれ系の話だったらしい。
    そんなん苦手。
    最後にオチつくっててほしかったなぁ。
    ・・・と思うような私にはむいていない話なのかも。
    爆笑の太田が絶賛してたらしいので、やっぱりあーゆう世界観のある人が楽しい小説なのですね。

  • 4-5人目ぐらいがすごく面白かったんだけど…なんでそうなっちゃったの…ていうか…ある意味びっくりした

  • 一番最初に読んだ「恩田陸」。

    これのおかげでハマることになったわけですが。

    「うまい!」って、思った。

    そして女性であることに嫉妬した。

    とりあえず誰かに恩田陸を勧めるときはコレ。

  • ひとつの物語をめぐって行われる、Q&A。

  • かなりサクサク読める。が、ラストは・・・しゅんっ、て感じ。
    全てがQ&A形式ですすみ、少しずつ事件の内容があきらかになってくるのだが、インタビューに答える一人ひとりが、人間の深層心理、大きな事件・犯罪に対する市民の執着と無関心、人生の無常観、宗教などいろんな問題提起をしている。
    急展開していく会話や、登場人物のつながりは、よんでいて面白いが、結局事件の原因は“あれ”だったのか、そしてラストはどういうことなのか。
    このへん解説してほしかったなぁ。なんで建築学者?しかも何の解説をしてるんだ・・・って感じでした。

  • 途中までは、集団ヒステリーの怖さにグイグイと惹きこまれる。ここまでなら名作なのに、最後が残念。蛇足だと思う。

  • 再読。
    都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故について、ある調査機関が関係者にQ&A方式で話を聞く形に始まります。
    聞く人や聞かれる人が短い章のように次々と変わっていくのですが、どの章にもぞわりと恐ろしくなるような展開があります。穏やかに話していただけなはずなのに、なぜかいつの間にかに糾弾されていたり真剣な話になったりと。ひとには誰しも後ろ暗いものがあると、深く感じさせる本です。
    ホラーとは別種の恐さがありますが、読後感には達成感というかそういうものがあります。

  • もやもやがどんどん消えていくと思いきや、なんだか真相はわからない。サスペンスなのか、なんなのか。雲をつかむような小説といって表現は合っているでしょうか。

  • インタビュアー&インタビュイーの構造が崩れたあたりから面白くなってきました。浮かび上がるのは人間の利己心。

  • 爆笑問題の太田さんがラジオで絶賛してた本。
    いやぁー食いついた!おもしろい!
    と思ったが、最後はちょっともったいない気もする。
    混んでた地下鉄で読んでたらだんだん怖くなった。
    人が大勢いるとこでは読まない方がよさげ。
    恩田陸初めての人にはあまり勧められてないようだが、
    インタビュー・会話形式が読みやすかったので私はOk。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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