Q&A

著者 :
  • 幻冬舎
3.35
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  • (77)
  • (25)
本棚登録 : 2004
感想 : 386
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006232

感想・レビュー・書評

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  • 質問と答えだけで進行する物語。

    【都内郊外の大型商業施設で死傷事故が発生!が、多数の死傷者を出したにもかかわらず原因がわからない・・。
    一体、何が起きたのか?】

    すごく惹かれる内容で、読んでいても続きが気になり一気に読んじゃいました。
    でも最後まで読んだ感想としては
    「え?これで終わり?」って感じ(^-^;
    でもまぁ漠然とそういう事かぁ。。とも思えます(笑)

    話の進行の仕方は宮部みゆきさんの「理由」にも似てるかな。

    でも人間のパニック心理って怖いなぁ。と思いました!

  • あるショッピングそセンターで起きた原因不明の事件。一斉に客が逃げたために大量に圧死。全部Q&Aで進むおもしろい構成。
    ・最後でこけた

  • 発想とかは面白いと思ったんやけど、すっきりしない。
    一般的には面白いと言われると思う。個人的には並。

  • 恩田さんの本、三作目でやっと好きだなあって思えるのに出会いました。

    真相が全く掴めない事件っていうのはいろんな話で書かれてるけど、このお話みたいに「もしかしたら何でもないのかもしれない」ってのは初めて読んだ。非日常じゃなくて、日常の延長にある異常。悲しんだり恨んだり、単純な感情だけじゃ終わることができない被害者や関係者たち。事件を円のような形だとしたら、内部ではなく周囲の輪郭を描くような話。予想していなかった事態の時に、剥がれてふとむき出しになってしまう人間の内面が生々しい。

    終わり方が物足りないような気はしたけど、もしなにか決着がついていたら、きっと私的にはあまり好きでない終わり方になっていたんじゃないかと思うので、これでよかったのかなあと。

  • 質問と答えで進む実験的な異色小説。

    途中、裏切られるが、テンションは下がらず、奇妙でいい。

  • 終わりが幻想的。
    進め方とかはとても素敵。

  • 2004.8.13

  • 事故に対して、傷つく人、興味でつつく人、金儲けを企む人、インスパイアされる人、神をつくる人。影響の波及の群像劇。

  • 全て問いと答えだけで物語が進められていく。始めは読むのに時間がかかったけど、読んでいくうちに事件の内容もつかめてきたし、よかった。最後は「そっちかぁ」って思ったけどw

  • Q&A、質問と回答で物語が進んでいく。<br>
    物語が進んでいくというより、<br>
    ある場面、ある場面が断片的にわかっていく。<br>
    <br>
    展開、内容ともにもう一声欲しいかった・・・。<br>
    ぎり☆3つ。

  • 感情は伝染する。必死の人間は凄まじい程怖い。タクシーの話が印象的

  • これ、情報の恐さを感じます。</br>
    人間って、パニックになると恐い。それにみな自分自身に都合よく記憶を塗り替えたり、人間の思い込みは恐いなぁーっと思います。</br>
    質問形式で、淡々と進んでいくのがすごくリアル。

  • 「藪の中」的な作品は好きなのでとても面白かったです。Questionを与えられる人たちにもそれぞれの人生や気持ちなどがあり、なんだか一種の短編集の様にも感じられました。最後がちゃんと語られないのも消化不良ですが、それが恩田陸なのでしょう。

  • 1つの出来事について、いろんな人とQ&A形式で語られている物語。いつの事柄も、人によって捕らえ方・感じ方が違う事がよく分かります。読みながら、何が起きているのか自分で想像していく楽しみがあります。 2007/0720

  • 読んだ後。面白かったのと同時に寒気がしました。おそろしい。でも、最後はやっぱり「・・・??」これぞ恩田世界?

  • 一気読み。こえー。いろんな意味で怖かった。いい意味で「気持ち悪い」話でした←すみません、全然いい意味になってません。最後、そっちで終わっちゃうのかよっ、という気持ちになったけど、その中途半端さ?(すみません)でモヤモヤ感がUPしたので、それが計算づくだったりしたら・・・?「Q&A」というより「会話」でできている小説なのに、敢えて『Q&A』というタイトルにしてるところに何か意味があるんじゃないかなー、と思ったり。

  •  あるショッピングモールで起こった集団パニック。それによって多くの死者やけが人が出たにも関わらず、何が引き金となったのかは謎に包まれたまま・・・・・・
     話が全て質問(Q)&答え(A)でできています。私、こんなの始めて見ました。質問者や回答者が次々と入れ替わり、少しずつ事件の全貌が見えてきます。次は誰が何を明かしてくれるのか、読んでる間気になって仕方がなかったです。

  • 質問と答えの対話だけで成り立っている作品です。対話を聞いていると、その中心となる話題について、さまざまな立場の人間が話し出します。――まわりが走り出したら、自分も走り出すという経験をしたことがないですか? それが起こったんですよ。日曜の、家族連れでごった返す大型ショッピングセンターで。

  • 殆ど全てが会話文という面白い形態の中、一体そこで何が起きたのか結局よく分からないストーリー。自分には難しかった、と言えばいいのでしょうか。

  • この本を読んで初めて恩田陸さんに興味を持ちました。
    ちょっと消防の人の話なんかは作り話っぽさが出ていますが、大きなショッピングセンターで起こりえる事故を、とてもリアル書いています。
    その事故に巻き込まれた人それぞれに事情や心の背景がある。
    とてもおもしろい本でした。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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