- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344006232
作品紹介・あらすじ
2002年2月11日午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故発生。死者69名、負傷者116名。未だ事故原因を特定できず-。質問と答え(Q&A)だけで物語が進行する、リアルでシリアスなドラマ。謎が謎を呼ぶ"恩田陸ワールド"の真骨頂。
感想・レビュー・書評
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読んでいてすごく怖くなったのですが、読むことがやめられず1日で読み終わりました。
YouTubeで紹介されていたのをみて何も知らずに読みましたが、ゾッとする話で想定外でした。
今の現代でも十分起き得る事態だと思い、リアリティがあり怖ったです。
小説の中の物語なのに自分が巻き込まれていたら...と読みながら不安を煽られる作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2.5
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先が読めない展開、でも好きじゃない。
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ほんとにQ&A。
質問する人と答える人の会話のみで構成されている。
ショッピングモールで起こった悲惨な事件について
被害者や関係者から話を聴く。
何が起こったの?
って言う疑問が引っ張られて引っ張られて。
うーん。
なんといいますか。
言いにくいんですが…
途中から飽きてきてしまいました。
それでも気になるので最後まで読んだんですが。
なんだか、微妙。
最初は楽しんで読んでたんだけどね…。
なんだか最近、恩田陸さんに辛口だな。
好きなんだけど、ものすごく。 -
最初から最後まで、対話形式で進む書き方だったのでとても読みやすかった。読んだ後、ゾッとした。
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12組の登場人物たちによる対話からなる物語。
その1つ1つがショートストーリーを読んでいるような、二人舞台を観ているような完成度。
さすが恩田陸。群衆を書かせたら、この人は本当に巧いなあ。
大きな災害が起こると、人はそこに様々な啓示を見、自身の心の闇を投影する。
カタルシス、リセット、神(あるいは大きすぎて見えない存在)、私利私欲、憎しみ、試練、狂気...
理由なく崩れ去る日常に、人はどうにかして意味を見出だそうとあがく。
「いつもの場所、ありふれた当たり前の場所だったんです。だけど、そうじゃなかった。そんな場所でみんな死んだ。やはり、日常など、どこにもなかったんだと悟ったんです」p201
震災しかり、コロナしかり。
私たちも、常に問いを問われ続けている。
《恩田陸を読むぞ2021⑪》
ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。シリーズ物に当たったら、1から順に読む。 -
大型商業施設で起きた重大死傷事故が発生した。
しかし原因は特定できない。
現場にいた人たちが呼ばれ、質問がなされる。
話しているうちに、事故には関係ない個人的事情が明かされて、その辺りは興味深く読めたのだが・・・
傷ひとつ負うことなく現場から発見された少女が「奇跡の少女」と呼ばれ、宗教が絡んでくるようになって興がそがれたのは残念だった。 -
全編質疑応答会話形式。
んー、導入部分、事件の引きはすごいいいんだけど、登場人物の多さ、会話のみとか様々な要因で物語としては浅い?
小説の醍醐味は会話以外の部分の描写だと思うので若干その点残念 -
ほんとうに起こりそうで怖い。ほんのちょっとのことで人は動かされてしまう、伝染してパニックになってしまう…
続きが気になって、一気に最後まで読んだ。 -
恩田さんの作品は好きです。質問と回答で進んでいくストーリーは読みやすくて良い試みだと思いますが最後のモヤモヤ感が受け入れられない。どんでん返し的な結末を期待して読んだのが失敗だったかな?
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読者が謎を膨らませて想像して読むという作品で、実際の事件の真相は未解決のままで、これという読後感がないまま終わってしまった。
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ひょっとしたら現実に起こりそうな、そんなことを思わせるような事件?事故の話。
まさにQ&Aで話は進むが、いろいろな立場の人に質問を投げかけてもこれといった原因も掴めない。
現実的ホラーといった世界観。 -
会話のみで成立させているのは凄い。事件の原因にはそもそも重きを置いてなさそう。事件に付随して人生が変わっていった人達の短編集だと感じた。
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実験的だけど
尻窄みな感じだった。
でも、曖昧な感じの展開でも許される話だったと思う。何年かあけて2度読んだ。