Q&A

著者 :
  • 幻冬舎
3.35
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  • (70)
  • (23)
本棚登録 : 1768
レビュー : 364
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006232

作品紹介・あらすじ

2002年2月11日午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故発生。死者69名、負傷者116名。未だ事故原因を特定できず-。質問と答え(Q&A)だけで物語が進行する、リアルでシリアスなドラマ。謎が謎を呼ぶ"恩田陸ワールド"の真骨頂。

感想・レビュー・書評

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  • 怖い話には極力近付かないようようにしています。
    苦手だからです。
    いつでも怖いものセンサーは作動させているつもりだし、油断なんてしていないつもり。
    それでも、怖い話だと知らずに読み始めてしまうことがあります。
    読み始めてしばらくしてから気付くのです。自分がやらかしてしまったことに。
    そういう場合は途中で読むのを中断するのはご法度。
    そんなことしたら頭の中で展開されている想像(妄想)がどんどんエスカレートして、いつまで経っても恐怖の中にいないとならない。
    だから、(だからじゃないよ)、もしかしたら私は怖い話ほど読むスピードが速いかもしれない。ちゃんと計測したことはないけれど。

    そんなわけで、『Q&A』一気読みでした。
    こんなにも淡々と、こんなにも静かに、こんなにも不気味な時間を作り出せるなんて本当にすごい。
    「怖い」と怯えながら、早く読み終わりたいと思いながら、ぐいぐいと物語の時間に引き込まれていきました。

    そして、読み終わった瞬間、まるで霧が晴れるように恐怖が消えていることに気付きました。
    いつの間に?
    一体いつから怖くなくなったのか?
    自分に問いかけても答えはなく、ぽかんとしてしまいました。

    この物語が好きか?と問われれば、『すみません。私は苦手です。』と答えます。
    でも、もし、この小説の感想を率直に求められたら…

    『怖かった』では片づけられず、『面白かった』という感触ではなく、『驚いた』では言い表せず、
    いったいなんと言えばいいのか、私の中にまだ答えはありません。

  • これ、評価低いんですね。恩田ファンですが、Q&A好きです。深夜に読んだらハラハラして怖かった。
    「その時の人の行動」と「その後の人の行動」、「冷静な判断」、「目撃したことを記憶すること」…恩田さんらしいですよね。


    Q&Aとユージニアは同時に読んだせいか話がごっちゃになっている。どちらも好きな小説です。(両方に言えるのは関係者は死ぬってこと。)
    2004年発売の恩田陸作品私はすきですよ(*^o^*)

  • QA形式で読みやすかったけど途中からただの会話になっていった。。そのおかげて飽きなかったですけど!

    読み進めていくうちに登場人物たちの会話にリンクが見られてきて、リアリティある会話にゾクゾクして楽しかった。

    このままあらゆる視点から見た推理か?と思いきや終盤はSFチックになり納得がいかない結末でした。

    自分的には、曖昧なりに、全ての人の共通点とかが発覚することで読者に推理を任せる形だったら嬉しかったかなと思いました。

    2013.10

  • うーむ。アイディア勝負の作品でしょうか。あるショッピングセンターで起きた謎の事件と言うか事故というかパニックに関係する人々の、1体1の対話、まさにQ&Aだけで小説が構成されています。最後まで読んでも何かがすっきりするわけではなく、むしろ何じゃそりゃ、と言う感で終わります。世界観を楽しむ小説かな。時代背景としては、東海村での臨界事故だとか911の同時多発テロの後。会話にもちょろっと出てくる。

  • 何が原因か解らないのにパニックになってしまいデパートで死者69名、負傷者116名の大惨事が起こってしまう。その原因を探ろうとするが・・・。

    最後の場面でのせりふ 「あの日から全てが始まった」。
    ひとつの事件はそれぞれの人生を狂わせてしまう。しかもよい方向に向かうことはなかなかない。この小説のような事件はもうどの社会でも起こっても当たり前になっている。
    そういえる背景として、人と人の関係がなんだかおかしくなっているのではないか。人と人の関係や会話が全てがQ&Aになってきてしまってきている。つまり「問いと答え」のような関係でしか成り立たなくなってきていて、中間的な関係や曖昧な状態が否定されてきたのではないか。
    質問する側と答える側にどんな人間的接点やいたわりがあるのだろうか。失って気づくことがあるが、そのためにはこんな事件や大惨事がなければしょうがないのかも知れない。
    そんな社会にあだ花のように咲くのは新興宗教なのかも知れない。恩田さんが訴えているのはそんな大きなテーマのように思いました。
    お話としては、もう少し長くひっぱったほうがよかったと思いました。

  • 会話のみで成立させているのは凄い。事件の原因にはそもそも重きを置いてなさそう。事件に付随して人生が変わっていった人達の短編集だと感じた。

  • 実験的だけど
    尻窄みな感じだった。
    でも、曖昧な感じの、展開でも許される話だったと思う。何年か開けて2度読んだ。

  • あるショッピングセンターで起きた原因不明のパニック。大量に人が死んだのに原因になるようなものが出てこない。Q&Aの形で謎の人物が淡々と事件関係者から聞き取りを行う。 中盤までは謎が解けるかどうかが気になって読み進めていったけど、結局はっきりとは分からず消化不良感。奇跡の少女の洗脳っぷりが気の毒だった。あそこまで金の亡者の母親がいるのってどうなんだろう。
    読了日・感想を編集

  • 内容は違うんだけど、秋葉原の事件を思い出してゾッとしました…
    集団心理とかパニックとか…

    文体が読みやすいから好奇心ですいすい進むと、
    知らない間に底なし沼の上まで誘導されていたような感覚が何度も…
    静かに恐ろしいジャパニーズホラーに近いものがあると思う。
    あああ怖いいい

  • んー。オチがはっきりしない。結局なんだったの?ってなる。それが狙いなんだろうけどなあ、

  • 2016.10

  • うわぁ~!これでこそ恩田陸!
    この不気味さ、禍々しさったら…。
    そして、色んな立ち位置から見たモノをモザイクみたいに繋ぎ合わせるしかない「現実」

  • 一つの事故の原因はなんだったのか?関係者から聞き取り調査をして解明を図る話。結局分からず終いに、読後感悪いが考えさせられる本だった

  • ただのヒマつぶし

  • 正にQ&Aですすむ小説。淡々とした質問、誘導尋問ってこともなく。でも、途中からあれ?あれ?となって意外な方向に行ってしまって、何の話だっけ?事件?事故?テロ?陰謀?どれ??と?ばかり。何が本当なのかは分からないし、最後の最後はふわっとしてしまって、あれ?そっち系?とまた?になる。読後はスッキリしませんがどんどん読ませる質問と回答の応酬は恩田さんの筆力を感じました。

  • 面白かったー!
    この複数の視点でひとつの事件が語られる形式大好き!!
    ザ・恩田陸って感じ。
    所々でリンクしながら最後にひとつの線に繋がる瞬間がたまらない。

    いつも思うけど恩田さんは人間の狂気とか残酷さとか書くの上手いなー。
    結局人が一番怖いってなる。この人の本読むと。
    久しぶりにすごく面白かったです。

  • Q.どんな小説なのよ?
    A.読者が野次馬になる小説

  • わくわくするけどだんだん飽きてきちゃったなあ
    よくこんな年齢職業性別様々な人の視点を書けるなあと思う

  • とてもおもしろかった。ある事件について、関係者にインタビューしていくという形で事件の謎を語っていく感じ。

  • インタビュー形式のミステリーです。読み進めていく程に真相に近づいたり遠ざかったり、落ちはいまいちでしたか、楽しく読めました。

  • なかなか面白かった。
    どんな話が全然わからずによんだけど、みじかな施設で起こる謎の大量死。いろんな人の心理とか他人との絡みとか面白かった。
    もうちょっと最後は大量死の謎がしっかり書いてある方がすっきり読めたと思う。
    まぁ文脈で読み取れってことなんだろうけど。

  • 学生時代、1日かそこらで読んでしまった。それほど、本から手を離したくなくなる。

    オチ?そんなの聞かないでよ。
    だって恩田陸でしょ?

  • 何だかとてもスリリングな内容でどっと疲れました。この遅読な僕が文庫一冊を2日で読みきるなんて。なかなかの読みごたえでした。本当に。


    大型商業施設で多数の死傷者を出した大惨事の原因究明!

    そんな感じで始まったストーリーは、全文が二人きりでの会話形式、つまりはQ&Aでの構成。

    『ユージュアル・サスペクツ』のような緊張感と、『12人の優しい日本人』 のような期待感を抱きながら読み進めて行きましたが…


    事件の調査という名目でのQ&Aから、事件に関わった人達のその後の“告白”であるQ&A。

    確かに最初は謎解きを期待してましたが、途中から、“これは謎解きじゃないかも”とも思いながら進みました。

    人間の感覚や心理って、本来なら中核と周辺のバランスなんだろうけど、周辺が拡大しすぎると中核にあるものを食い潰してしまうんだなと、改めて思いました。本作では、そのきっかけがこの“原因究明の大惨事”なんでしょうが。


    いい意味で期待を裏切ってくれた一冊で満足なのですが、最後の少女の章をもう少し凝って欲しかった。

    カウンセラー(?)‐消防士の章は寒気がしましたけど。

  • とある大きなショッピングモールで、突然大きな騒ぎが起きた。
    とある人はガスが撒かれたといい、とある人は家事が起きたといい、また別の人は暴漢が現れたという。
    パニックに陥った建物内で、逃げ惑う人々とそれによる犠牲者は数知れず。

    事件後、原因を突き止めようとした調査機関は、全く原因を見つけられない。
    そんな被害者や周りの人々の話を、インタビュー形式で綴る本。

    結局なんなんだろうなー、わかんない。

  • 質問と答えというか、会話だけで進んでいくストーリー。不気味な内容。真相は闇の中。不思議な小説だ。

  • 郊外の大型ショッピングセンターで多数の死傷者を出す騒動が発生。
    騒動の原因、パニック・団心理の恐ろしさ、事故に関わった人々のその後の人生などがQ&A形式により語られていく。

    最初、語り言葉を読むのが面倒だったが、後半から面白くなってきた。
    (図書館)

  • 題名といい手法といい興味のそそられた作品でした。

    書き方に独特の怖さがあって面白かったです。
    原因の追及ではなく人の心理が丁寧に描かれていてよかったです、すごく興味深くて。

    諸行無常ですよねえ。
    今生きるのは偶然だし犠牲の上で罪深いけど人間弱いし汚いしそんなもんです。でも誠実に生きたいなあ。

  • ほええ国家陰謀説ですか。終われなくなっちゃったのね。なんなら最後まで謎にしといて良かったのに。俺なら最初から最後まで一人でやるな。嘘や欺瞞や本音やらの展開で一冊もったんじゃないか?タクシー運ちゃんや抑鬱のエピソードはぞっとして面白かったけど。

  • 質問とその答えだけで物語が進むというコンセプトは良かったんですが、最後の展開がよくわからなかった。

  • 原因はなんだったのか、気になって気になって一気よみ。集団心理って怖いし、きっと自分もそうなってしまうと思う。この読後のモヤモヤ感も割と好きです。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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