壊れるもの

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006539

感想・レビュー・書評

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  • 忌み地に住み着いた家族の悲劇。

    念願のマイホームを手に入れた西川は、大成百貨店で販売促進部の課長を務めていた。

    しかし不景気による会社の締め上げ、同僚の謀略によって職を失う。

    次第に住んでいる地域が忌み地であることを知り、裏山の森で奇妙な動きを察知する。

    坂を転がるように人生を転落していく西川は、過去に訪れた肝試しのドリームハウスの呪縛に絡めとられてゆく。


    福澤ホラーは、あきらかな霊的な物を描かないのがいいんですかね。

    それなりに楽しめました。

  • ありふれた日常が狂い始める狂気のサイコホラー。

    うーん、思っていたのとはちょっと違ったかな。序盤はサラリーマンの辛さが切々と語られ読んでいて息苦しくてたまりませんでした。
    『忌み地』がキーポイントだと思うのですが『ドリームハウス』か『忌み地』か、どちらかに絞った方が良かったような気もしますね。
    正気を失っていく姿は鬼気迫るものがあり、いつも思うがこういう描写が本当に上手い。

  • #読了。大手百貨店に勤める西川英雄だが、リストラ、家族崩壊、妻の不倫、再就職先なしと壊れていく。裏山には、誰も気がつかない工事の音が。ホラー要素をちりばめ展開される。泥沼にはまり身動きが取れない様とドリームハウスはもう少しリンクしてくれた方が。

  • 2014年12月5日

    装幀/多田和博
    写真/小林伸一郎㈱スタジオライズ

  • 最後恐いです。現代の日常の嫌な部分を見た感じ。

著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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