小生物語

著者 :
  • 幻冬舎
3.60
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  • (35)
  • (7)
本棚登録 : 2021
感想 : 355
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006553

感想・レビュー・書評

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  • 乙一さんがウエブ日記をしていたものを一冊の本にしてある作品
    脱力系、ゆるゆる感が見事すぎる
    乙一さんのユニークな人柄が溢れている

    日常と非日常が混在する混じり具合が絶妙
    自虐ネタや、突き抜けたグータラ話などや
    世にも奇妙な物語的な…ホラー話。嘘話部分がほとんどなのかな ?(笑)
    淡々と、飄々とした感じでバラエティ豊かに
    一応…w日記風形式で綴られていた

    一人称の『小生』効果が出てると思うところ。
    『小生は………』の使用により、
    しかも時折、雑学要素を盛り込まれたりなんかすると特に納得させれそうになるがやっぱり変なお話であってやられた感を感じる(笑)
    また、「小生は…」ではじまると、非日常的なので
    どんなへんちくりんな話でも、不思議に馴染んでしまうようにも感じて可笑しくなる
    例えばソファーに憑いてるパジャマ姿の少年にも
    何回か出会ってるうちに…w
    だんだん何となく可愛いように思えてきたりしちゃって…妙な気分に陥ったりなんかしてるなと、
    自分でも変になっているなと笑う

    落ち込んでいるときなどにも
    うってつけの癒やされ本だと思うので、
    読んだ記憶を消してみて……
    また、今度
    読もうと思っている〜

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      おはようございます、土瓶さん♪

      こんな、ウソ日記…の思いつきが
      まず凄いですよね(笑)
      ずっとニヤニヤして読みました〜

      どれだけこんなこ...
      おはようございます、土瓶さん♪

      こんな、ウソ日記…の思いつきが
      まず凄いですよね(笑)
      ずっとニヤニヤして読みました〜

      どれだけこんなことを考えながら過ごしているんだろうな…と
      どれだけネタがあるのだろう…と
      考えるとまた…凄い人…ですね
      乙一さんて…(笑)

      何かで悩んだらこの本をまた
      手に取ろうと思いま〜す(笑)
      2023/06/01
    • mihiroさん
      チーニャさ〜んおはようございます✩︎⡱
      小生物語ってこういう感じのだったんですね〜!
      ゆるゆるいいですね〜♡
      小説の合間に読んでみたい\♡︎...
      チーニャさ〜んおはようございます✩︎⡱
      小生物語ってこういう感じのだったんですね〜!
      ゆるゆるいいですね〜♡
      小説の合間に読んでみたい\♡︎/
      2023/06/02
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      mihiroさん、こんにちは♪
      重~い、暗~い、疲れる、イヤミスなどの読書の合間に最適ですっ(笑)
      mihiroさん、こんにちは♪
      重~い、暗~い、疲れる、イヤミスなどの読書の合間に最適ですっ(笑)
      2023/06/02
  • あ〜、オモシロ!(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
    くだらない、しょうもないことをたくさん書いてるw
    (もちろん良い意味で!)

    乙一ファンのみなさんは、乙一さんのあとがきも好きですよね!
    だったら『小生物語』読みましょう!
    乙一さんがネットでてきとうに書き散らしていた日記
    まるで、あとがきを一冊の本にしたような感じw

    本書はまえがきから面白い!

    乙一さんいわく、
    もともと出版目的の文章でないため、手抜きの文章である。
    どこもかしこも手抜きだらけ。
    手抜きひとつを見つけたと思ったら、物陰にまた別の手抜きが潜んでいると考えてよい。
    手抜きが過ぎ去ったと思ったら、また新たなる手抜きが現れる。
    この、息をもつかせぬ手抜きの連続。
    まさに手抜きのオンパレード。
    (中略)
    だから、書店でこの本を買うかどうしようか迷っている人は、買わない方がよい。
    とのことですw

    乙一さんに反論!
    これはぜひ買うべき一冊です!
    (と、いいながら小生は図書館で借りましたが…)けど、貸出期間ぎりぎりまで借りて毎日少しずつ読んでいきました
    なぜかって…?
    一気に読むのがもったいないからです!
    12コ入の高級チョコを毎日1コずつ楽しみながら食べるように読みました!w

    • みんみんさん
      爺さんの一周忌が終わったばかりですが…
      老いに抗う本がたくさんあります( ̄▽ ̄)
      爺さんの一周忌が終わったばかりですが…
      老いに抗う本がたくさんあります( ̄▽ ̄)
      2023/06/10
    • mihiroさん
      1Qさ〜ん♬
      これなんだかゆるっと面白そうですよね〜♡
      乙一さんのあとがき大好きだし、私も手元に欲しいな!
      ブックオフで探してみよう〜(σ´...
      1Qさ〜ん♬
      これなんだかゆるっと面白そうですよね〜♡
      乙一さんのあとがき大好きだし、私も手元に欲しいな!
      ブックオフで探してみよう〜(σ´з`)σ
      2023/06/11
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん♪
      ぜひ!ぜひ!
      乙一さんのことは無視して買ってくださいw
      110円らしいですw
      mihiroさーん♪
      ぜひ!ぜひ!
      乙一さんのことは無視して買ってくださいw
      110円らしいですw
      2023/06/11
  • ミステリー作家の乙一がネットに書き散らした‘変な日記’を書籍化したもの。
    面白くてどんどん読んだ。

    友人と外食したり、ファミレスでお仕事したり。
    街中で3人のジェイソン(ホラー映画『13日の金曜日』のキャラクター。ホッケーマスクを被りナタを持っている)に出会ったり、リサイクルショップでソファを買ったら顔色の悪い少年が座っていたり。電車で震えていたらきれいな女の人が手をぎゅっと握ってくれていたり。

    普通の日常からふと異界に紛れ込んでしまったような展開の日の日記は、まるで幻想的なショートショートを読んだような気持ちになった。

    そうこれは虚実入り交じった‘日記’なのだ。

    最初の方は面白がって書いていたが、読者が「乙一って変な人?」という反応を示したため、嫌気が差してきたらしい。

    結構分厚い本だけど余白が多いのでサラリと読めます。

  • 乙一さんの本は学生時代にあらかた読んだと思っていたのですが、こんなゆるい日記風(笑)の本が出ていたとは!

    筆者も自分で手抜きだらけだと言ってましたが確かにそこまでこだわって作ってはいない感じ。でもそこがまたいい(笑)
    脚注が次の次のページまで続いていたりすると笑ってしまいました。

    乙一さんの少しのリアルと不思議でちょっと不気味な非日常(嘘ともいう)が混ざって展開される乙一ワールド。

    これといって見どころがあるわけではないのですが、創作にちらっと混ざるリアルがいい味を出していてするする読んでしまいます。
    面白かったです。

    最近の乙一さんのご本は拝読していなかったのですが、別名義で色々書かれていたのですね!

    読んでみよっと。



  • 著者がブログで公開していた日記を本にまとめたもの。

    本人が言っている通り、内容もなくくだらないが、それ故おもしろい。
    嘘日記と称されているように、本人の妄想が多分に含まれていて、その壮大なスケールに笑いがこみあげてしまう。
    何も考えたくないときに読んだらいいかも。
    それと、ほぼ毎日更新していることに驚いた。
    私もブログのような公開日記をつけているが、あそこまで面白い日記を毎日つけることは不可能。
    やはり作家は読者を楽しませる能力が備わっているのだな、と改めて思った。

  • この「小生物語」ですが、自分のことを「小生」または「僕」と言っています。

    私は最初全部本当のことを書いてるのだと思ってました。
    でも、途中で「ん?違うんじゃない?」と思うところが所々あって、「あ、これはエッセイと言っても作り物なわけね」と納得しました。

    だって部屋に缶のゴミがたまって、その缶の山を崩さないように小さい缶を買うようにしたとか。
    そこまでは「ふ~ん。男の一人暮らしってそんなもんか」と思ってたけど、何故缶のゴミがたまるのか。
    それはゴミの収集所が遠いからだ。
    収集所まで行くのに4日かかる。
    という時点でさすがに鈍な私もこれは嘘でしょう・・・と気づきました。(遅いって!)

    それはそれなりに割り切って楽しんで読めました。
    だってやはり感性がすごい!

    13日の金曜日に3人のジェイソンに会ったという。
    それはもちろん例えだけど、この人の目を通したらそんな風に見えるのねと思いました。

    だけど、段々最後のほうに行くにしたがってつまらない話ばかりになりました。
    それは、この小説の元であるブログを読んでたファンが、乙一さんのことを本当にそういう人だと見だしたから、らしいです。

    嘘を嘘としてみることが出来ない。
    そのまんま思い込む。
    そういう人が増えていくことに作者自体少し困惑して当たり障りのないことばかり書くようになってしまった・・・。


    この本で面白い、多分これは本当のことだと思う話がありました。

    ある日、乙一さんがファミレスに入るとマンガ家らしい人がいた。
    何故分かったかというとその人の服にスクリーントーンの切れ端がついていてストーリーを考えてる様子だったから。

    でも見た目さえない中年でみすぼらしい服装のその人を周りの女子高生はバカにしていた。
    すると、中年の男性がその人を迎えに来て、普通では買えないような黒塗りの高級車に乗って一緒に走り去ったそうです。
    後でその人がすごく有名なマンガ家だと知った・・・。
    というエピソードがありました。

    その時、バカにしてた女子高生たちは口をあんぐり開けてたそうです。
    こういうのって胸がすいて気持ちいいエピソードですね♪

  • 変な人笑
    なんだか適当でくだらない感じがよかった。
    ゆるゆる綴られた日記。

  • 島本理生のCHICA LIFEで乙一・西尾維新・佐藤友哉と合コンをしたという描写があり、乙一側もそれを書いているということで手に取ったんだけど…なんかもう合コンとか些細なことだな!突っ込みどころが多すぎる!
    友人Aの真実怖すぎるし、なんか盛りに盛っただけの日記かと思ったら急にショートストーリー始まるし(デパートから出られないホラーがお気に入り)、どこまでが本当のことでどこからが盛ってる話なのか全然わからなくて怖い。怖いのがおもしろい。西尾維新のルービックキューブエピソード、検索したところ乙一以外に言ってる人いないみたいだからもしかしてウソなのでは!?
    最後に小生という名の別人格を作り出したことを後悔してる描写があるけど、ペンネームたくさん持ってて(それ自体は別にいい)その別名義を集めて一人アンソロジー作って対談企画やってるという情報もあるのでもう全然反省してないじゃん!乙一、おもしれー男…

  • 小説苦手なひとでも読めますよ(*^_^*)
    とにかく面白いです

  • 内容…★★★★★
    人物…★★★★
    文体…★★★★

    エッセイというか最早ファンタジー。
    こんな面白い日記が続けられる乙一さん凄い。
    本当に発表する気なかったのかな、だとしたら幻冬社の編集者さんグッジョブ。
    ソファーの少年可愛かったなぁ。
    ただ、両端に書いてある補足がちょっと読みにくい。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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