- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344007246
作品紹介・あらすじ
最初にお断りをしておくが、この作品は小説である。さて水柿君、この巻で予想どおりN大学工学部助教授のままミステリィ作家になる。きっかけはとくになく、なんとなく書き始めたら、すぐに書き上がった。それをミステリィ好きの妻・須摩子さんに見せたが、評価はあまり芳しくない。それで出版社に送ってみたら、なんと、本になることになり、その上、売れた!時間があれば小説を書き続ける毎日、そして幾星霜、水柿君は、すっかり小説家らしくなったが…。若手研究者は、こうして小説家になった。
感想・レビュー・書評
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彼の作品を読まずして飛び込んでしまった作品(^_^;)
うう・・とにかく腹が立つのだよ!まさに逡巡というべきかグズグズとダラダラと書き連ねてる文体にイライラ(笑)
それが作家の思惑なんだろうなあ・・・ちっ!まんまとはまってしまった・・・汗。
思いついたことを全て書かなければ気が済まないあのオヤジギャグ連発の文章も慣れてくるとあら不思議・・・読まずにはおれん(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズを読むと、れっきとした森博嗣ファンになった気がする。えもいわれぬぐだぐだ感。水柿くんが小説を書き出したエピソードとか、広い土地を買って線路を作り出したエピソードとかが書かれていて面白い。なぜかラストは爽やか。奥さんのことが好きなんだなぁ。
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ダジャレ,諺,言葉遊びに隠れる本音の数々,バカバカしいながら率直さに快哉を覚えます.
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小説風エッセイ。シリーズ二作目。
私たちは須摩子さんに感謝しなければならないのかもしれない。 -
面白かったです。
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面白い。本当に面白い。
恥ずかしいキャッチコピーをつけるなら、『言葉の魔術師現る!?』という感じ。
森さんといえば、まずミステリーが思い浮かぶかと思いますが、これはエッセイ?のような小説です。
前作『工学部・水柿助教授の日常』では、助教授である水柿君の大学での日常が描かれていましたが(そのまんま)、今回は、助教授である水柿君がミステリ作家になる!?という内容です。
前回と違う所は・・・須摩子さん(奥さん)がいっぱい出ている点でしょうか。
大学での水柿君ではなく、小説家の水柿君がメインなので、登場人物がガラッと変わっています。
水柿君、須摩子さん、編集者さん・・・くらいしか出てきません。
小説をあまり読まない水柿君が、須摩子さん(趣味読書。ミステリ大好き)に見せようと思って小説を書きます。が、小説を読まないものだから、ミステリの何たるかがわからないのです。水柿君と須摩子さんのギャップを埋めるために(?)繰り広げられる討論は読み応えがあります(笑)
また、初めに言ったように、言葉がスゴイ!おかしい(笑!!
限りなく親父ギャグに近いですが、紙一重で最高のセンスだと思います!!!
ミステリを読んでいても、詩的な部分というか、韻を踏んでいる所が多々見受けられますが、これはまた別です。
頭に浮かんだことをガンガン書いていく、という、新たな取り組みなんです(きっと。)
色々と、今までの型にはまった小説を打開しようと挑戦しているので、好きな人は大好きだと思います。私は大好き。
あと、ちょっと本を過小評価・・・違うな、ちゃんとした意思を持って書いているんですが、『あぁ、でもこんな事書いてもついてきてくれる人は居ないだろうな。ていうかコレ読んでる人居るの?』的部分が見られるんですが・・・きっと、色んなトコで『書評』書かれるのも予想してのことなんでしょうね。
ついていきますよ!面白いもの!!
ミステリでは変人づくしの論理攻め、詩では独自の世界・・・(褒めてます)
水柿君シリーズは全く別です。おススメ! -
2012/12/11
自宅 -
2冊目の森博嗣。1冊目よりはすんなり読めた。
今度は水柿くん以外の森博嗣を読んでみようかな。 -
2012/1/24
borrow a book from Osaka Municipal Central Library