- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344007314
作品紹介・あらすじ
「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。その言葉の真の意味に気づいた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。未解決の児童連続失踪事件。自殺者の背中に現れた眼。白峠村に伝わる「天狗伝説」。血塗られた過去に根差した、悲愴な事件の真実とは?第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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以前このシリーズの三作目を読み、今回やっと一作目を読み終わる事ができた。道尾さんのデビュー作。
本自体も分厚い上に表紙を捲った途端に読み切れるかと不安になる程の長編。福島の山奥、白峠で起きた子供の神隠しと、心霊写真に写り込んだ謎の目と自殺…様々な事がたくさん詰め込まれた作品だった。実際読み始めると結構テンポ良く読めた。
元はもっと長かった?ようで、更に推敲すると素晴らしい作品になりそう。でも、デビュー作らしくて良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホラーとミステリーが一緒になったような感じです。
この事件に関わった人たちは、気の毒な人が多かったです。
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デビュー作にして第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
ホラー作家の道尾が旅先で奇妙な声を聞く。
その場所では児童連続失踪事件が起こっていた。
道尾は奇妙な体験を同級生で霊現象を探求する事務所を開いている真備に相談する。
偶然にも真備の元には道尾が訪れた地の近くで自殺し、自殺前に撮られた写真には人の背中に眼が写ったという相談が持ち込まれていた。
道尾と真備、助手の北見は再びその場所に戻って事件を解明しようとする。
解決できない問題に対し、神隠し、天狗伝説など非科学的なものに人間は原因を求めようとしてしまう。
それを真備は丁寧に科学的、論理的に疑問を解いていく。しかし、真備は霊現象を探し求めるという特異なスタイルがある。またその理由も・・・
ホラーなのに、ホラーらしくないというのが新鮮に感じました。
またデビュー作で丁寧に書かれている印象がありますが、もう少し、読者にネタバラししながらてもいいかなと思いました。
他の作品も気になる作家さんです。 -
なかなかのボリュームだったけど、途中でやめると怖くなってきそうなので一気に読みました。
デビュー作なのもシリーズになっているのも知りませんでした。次作も読みたいです。 -
以前読んだ道尾作品よりも荒削りで無駄がある。という印象。だけど、散りばめられた謎が一体なんなのか、伏線がどう回収されるのかが気になりどんどん読み進めた。
憑依という結末や背の眼がなぜ現れたのかなどの解明はちょっと残念な感じで、白い女の正体もあまり広がらずというところで物足りない感じもしたが、全体を通してはおもしろかった。
道尾秀介の他の作品をもっと読みたいと思う。
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4.0 道尾氏のデビュー作。京極夏彦氏の二番煎じとの評価もあるようですが、私はおもしろかったです。真備のキャラも格好良い。
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心霊写真的な話から現実としての殺人事件という展開。作家、心霊探求家、助手はシリーズになりそうと思ったら、やっぱりこの後出ているらしい。読みたい。
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ホラーサスペンス。京極夏彦っぽい。でもいろいろ語っちゃうところが若いな。
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敬愛して止まない道尾さんのデビュー作。
なかなかの長編。
既に道尾・真備・凛のシリーズは読んでいたから自然に入り込めたが、確かに解説で指摘されてるように冗長ではあったかも。
途中疲れかけたけど、終盤は随所に散りばめられた伏線や謎が一気に紐解かれていくので最後はすっきりして読了。
厳密には☆3.5くらい -
後ろから斬りかかられても避けられる眼を持った
スーパーマンの話。
なわけがない。
著者プロフィール
道尾秀介の作品





