半島を出よ (下)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1594
レビュー : 234
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344007604

感想・レビュー・書評

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  • 0311がなかった時に書かれた0311以後のお話。ディテールの書き込みはさすがだけど、残念ながらそこまで。想像力は現実を凌駕しないのかな。登場人物が多岐に渡り過ぎていて、時に散漫か?

  • 物語は一気にカタストロフィへ。


    そんなもん?

  • 様々な人物の視点(章)で物語が描かれる。
    その中で、警察側(例えば、公園の作戦を担当したSAT)の人の章が無かったのが、
    残念と言えば残念。

    聞くところによると、村上氏の小説は、ホームレスなど社会から切り離されたような人が主人公的な位置になるらしい。

    今回も結局は、そのような人たちが物語を終結させた。

    そういった意味では、やはり小説、フィクションの域なのかもしれない。

  • 三回目でも、オモロかったあ。

  • 下巻も読了。
    特技を活かして戦いました。

  • ディテールにとらわれ過ぎで、後半なんてダレダレなんだけど、近未来シミュレーション小説としては出色。日本政府の無力さ加減には背筋が凍る思い。

  • 映画化されたりしないかなぁ…、福岡を舞台にした面白い小説でした。

  • 重かった。
    途中、登場人物の過去振り返る所とか、苦しくなって読み飛ばし気味だったりもしたけど、読み切った。爽快感を味わいそうな事件があるけど、そこに至るまでの出来事や、犠牲や、日本政府と福岡、そして北朝鮮を考えるとなかなかすっきりはしなかった。

  • 福岡などを舞台とした作品です。

  • 上巻できわめて丁寧な設定がなされていたので物語にのめりこんだ。

    しかし、下巻はちょっと展開が早足だったかもしれない。登場人物の描写をもっと掘り下げて、3巻にしても十分読める、内容の濃い作品であった。

    それにしてもラストのあっけなさは、この作品のありようを非常によく示すものと思う。丹念に調べ上げられた資料に基づいた細かな事実についての解説と、小説としての登場人物描写に比べると、いかにもあっけないのである。しかし、これこそが本当の日常であり、時間の流れ方なのだと気付かされる。
    クライマックスに向けての高揚感との対比が際立つ、見事な構成である。

    国防とは何か、外交とは何か、そして身近な脅威である北朝鮮という国はどんなところなのか、巻末に示された膨大な資料をもとに書き下ろされた本書を通読することで、読者は俯瞰できると考える。まさに、ためになる小説であった。


    また、ちょうど私が本書を読む機会を得たのは今回の大震災後からであったのだが、著者が示唆する、過去の事例や戦後の教育から推察される、国家的危機に対して日本の国民が示す反応や政府の撮りうる姿勢の描写は、見事であった。震災に対してあわてふためき、現地の実際を考える前に「つながろう」「ひとつになろう」といった意味の不明瞭なスローガンを掲げ、ブームのように募金に勤しむことしかできない国民性も、責任をかぶることを避けるため、あらゆることの決断が遅れる政府のありかたも、本書の記述にほぼ沿ったような形でまさに現在行われていることには、脱力せざるを得ないところであるが、ここまで日本人のメンタリティが抱える問題に切り込んだ著者の傑出した考察力、筆力、そして胆力は、いくら強調しても足りないほどのものである。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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