てるてるあした

著者 :
  • 幻冬舎
3.78
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本棚登録 : 613
感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344007840

感想・レビュー・書評

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  • 「ささらさや」の続編(といっても、主人公はさやではないですが)前作で出てきたメンバーはそのまま出てきます。前作よりは謎解きの要素は薄くなり、照代の成長に重みをおいています。

  • 田舎町で起こる日常のミステリをちりばめながら、暖かなご近所さんに囲まれて
    成長していく15歳の女の子を描いてます。

  • 金曜ナイトドラマで、ドラマ化にもなった作品。
    いろいろな人に支えられながら生きていき、大きくなっていく主人公の物語。
    とってもいい作品だと思います。

  • 照子とまわりの人たちの交流があたたかい。
    ただ幽霊とお母さんを結びつける必要性はなかったと思う。

  • おばあちゃんたちが好きだ。相変わらずサヤはサヤしてた。<BR>
    おせっかいなひとびとがわずらわしくって好きだなぁ。ささらさやより人生訓めいてると思う。

  • あまりに過酷な生活だなぁと思いながら読んでいましたが、昨今の悲しいニュースや事件を考えると、こんな女の子は少なくないのかもしれません。
    世間からはみ出てしまっても、新しく始めた(始めざるをえなかった)生活で知り合った人たちに支えられ、反発しながらも前向きに生きていく姿がいじらしかったですね。
    この年頃特有の視点というのがきちんと描かれていて、同世代の人たちにオススメしたい作品です。

  • 「ささらさや」の続編。主人公はとある事情でささらにやってきた中学生。
    やっぱり切なくて、優しいお話。

  • 加納朋子のてるてるあしたを読みました。ささらさやの登場人物や佐々良の街をそのまま使って別の物語が語られていきます。高校生(事情があって高校生ではないけど)の照代さんの視点から、子供たち大人たち老人たちの言葉や行動がいきいきと描かれていきます。主人公の母親の恩師である、久代さんの生き様は私の祖母の時代に理想とされたものだと思いますが、現在では時代に合わなくなって来てしまっています。それに替わる生き様を私たちは見つけているのでしょうか。謎解きという点ではちょっとイマイチかな、とは思いましたが、加納朋子らしく登場人物が魅力的に描かれていました。主人公の母親の行動を見ているとハラスメントは連鎖するの主張をなんとなく思い出してしまいました。

  • 久々に読んだ加納さんの本。ささらさやの続編のようなものです。やっぱりドラマより原作が一番だよ…。ラストでぼろぼろ泣きました。

    07'1'28

  • 『ささら さや』という本の姉妹編。
    (帯の文章より↓)
    「親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の幽霊が現れる。
    これらの謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる」

    本に出て来る、大好きな言葉。
    『てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう』
    ズキンときた言葉。
    『「変わった」という言葉が褒め言葉になるか否か。もしくは「頑張れ」という言葉が純粋な励ましとなるか否か。
    すべては自分次第なのだ、という気がする』

    久しぶりに、心に響いた作品。ほろりと泣けた作品。

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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