背の眼 (GENTOSHA NOVELS 幻冬舎推理叢書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 104
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344009233

感想・レビュー・書評

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  • 作家の道尾が旅行中に不可解な事情に遭遇し、逃げ帰ってくる。今まで連絡を取っていなかったが、学生時代からの友人である真備が霊の探求所を開いていた為、相談し、事務員である凛と共に現地に赴く。登場人物は少なく読みやすい。序盤や中盤に張った伏線を良いタイミングで回収してくれる。もう一度読みたい。

  • 「親子であろうが何であろうが、人間は他人の考えていることなど完全にわかろうはずがないのだ。所詮、人間同士の関係なんで、大小織り交ぜたさまざまな誤解によってのみ構成されているものなのだ。二人以上の人間が接し合えば、そこには必ず無数の齟齬が生じている。多くの場合はその齟齬が表面化してこないかもしれないが、それは当人同士が理解し合っているというのではなく、じつはただ都合よく誤解し合っているだけなのだ。」

    最高!まじ面白い!どストライク!
    本物の霊現象を見つけるために、霊現象とは何かを探究し、徹底的にロジックで謎を追求するホラーミステリなんだけど、最高の設定。
    霊現象とそうでないものを明らかにして行く推理が素晴らしすぎる!!!

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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