噂の女

著者 :
  • 幻冬舎
3.13
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本棚登録 : 37
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344010468

作品紹介・あらすじ

スキャンダル雑誌に青春の16年間を捧げてしまった名物美人編集者(前科一犯、執行猶予中)が舞台裏激白。

感想・レビュー・書評

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  • やはり興味を引くのは検察とのやりとりです。作家和久峻三の結婚事情や創作手法、パワハラなどを書いたら、名誉毀損で訴えられたという事件です。和久が弁護士であり、検察に人脈があり、検察も「噂の真相」には遺恨があって、シナリオどおりに有罪が確定したという話をあっけらかんと告白しています。ウィキを見ても、その辺はビビっているのか、あっさり書いていますもんね。

  • かつて「噂の真相」という雑誌があった。よく知らない身の印象としては実話系の品のないスキャンダルスクープ誌という印象だったんだけど、この本を読んでちょっと印象が変わった。
    本書は22歳で「噂の真相」の編集者となり、休刊まで16年にわたって勤め上げた著者の手になるもの。著者は掲載した記事をめぐって社長兼編集長の岡留安則氏とともに刑事告訴され、有罪判決が確定した人でもあるんだけど、その一連の顛末に最も紙幅が割かれている。この騒動、背景にはある著名作家の怨恨が反映されているようで、読むほどに、何とも理不尽で横暴な検察の振る舞いが印象的。公権力って本当にいやらしいことするなあってカンジ。人の人生を何だと思ってるんだろう。
    この騒動に敢然と立ち向かった「噂の真相」はすばらしい。結局は負け犬になったわけだけど、時に真正面から、時に茶化しながら立ち向かったのは意味あることだと思う。
    幕引きも鮮やか。2004年4月で休刊になったんだけど、岡留氏は自身の時代との融合性や同誌の社会的役割を考え、10年前から休刊することを社内では公言していたのだとか。だから同誌は黒字で休刊に至っている。多くの雑誌が盛りをだいぶ過ぎ、みじめに消えていくなかで何といさぎよいことか。
    それと、読んでいて組織って面白いものだなとも思った。岡留氏は敏腕編集者だし、一本筋が通っている感じだけど、それだけに頑固だったり偏見の人でもあったよう。入社から数年の頃は、性向が似ている著者と岡留氏は険悪な仲にもなっていたようだ。それを治めたのが、副編集長の川端幹人氏。番頭格を自認している人で、岡留氏が「噂の真相」を託そうとしても、自分は編集長格にはなれないからと固辞したのだとか。本書に書かれている内容からも、岡留・川端両氏のタッグがあってバランスよく回っていたのだろうなと感じさせるところがある。組織って異才や奇才ばかりでは駄目で、えてして勝手なそういう人たちの尻拭いをする人が必要なのよね。何となくそういう立場って損してる気がしてしまうんだけど、自認してそのポストを全うした川端氏もすごいなと思った。

  • 「噂の真相」元編集デスクの回想録。本書説明の「舞台裏激白」というより「回想録」である。
    22歳から「噂の真相」閉刊までの16年間、ひたすら働き、名誉毀損で起訴、執行猶予付きとはいえ有罪判決とすごい人生だ。
    ただ、著者本人の視線からの話なので、「言論の自由」とはいえ、実際はどうだったのだろうかいう疑問は残る。
    (図書館)

  • 休刊した実話系雑誌『噂の真相』の突撃記者だった女性の嵐の回顧録。編集者はつくづく度胸と元気な肝臓とバリなスタミナが必要と痛感。著者は現在ブログも書き作家室井佑月の秘書。

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