ララピポ

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1380
感想 : 315
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344010512

感想・レビュー・書評

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  • 1)What a fool believes 2)Get up,stand up 3)Light my fire 4)Gimmie shelter 5)I shall be released 6)Good vibrations 下ネタお色気たっぷりの、負け組をメインに書かれた現代社会リアル風刺作?!微妙に絡み合う登場人物のストーリー構成が素晴らしくて感動。やっぱり奥田さんはすごい! 杉山博[32 対人恐怖症のフリーライター 1・6] 栗野健治[23 AV・風俗専門のスカウトマン2・1・3・6] 佐藤良枝[43 専業主婦にして一応AV女優 3] 青柳光一[26 NO!と言えないカラオケBOX店員 4・5] 西郷寺敬次郎[52 文芸コンプレックスの官能小説家5・4] 玉木小百合[28 デブ専裏DVD女優のテープリライター6・1]

  • 現代の日本社会では「負け犬」と称されるような人たちのお話。下ネタが多くて好き嫌いが分かれるかも。少しカオスな世界。

  • 6つの短編集なんだけど、それぞれが繋がっていて「噂の女」みたいな感じでした。といっても、中身はイマイチ。情けない人ばっかりだし、それにエロが絡んでて、いつもの奥田ユーモアがなかった。そう感じるのは私が女だから?

  • 面白くてスルスル読めた。どうしょうもない人たちの、くだらない話なんだけど、落ちていくときは一瞬で、どんどん深みにはまってしまうんだな。ちょっと怖かった。自分の人生は、まだマシかなと思えた。

  • 成宮さんで映画化されたという基礎知識しか持たずに手にしたら、装丁と、中に入ってた帯の「いや〜ん、お下劣」に驚き、ちょっとためらいつつも、読み始めると止まらなかった。
    こんなのも書くのねぇ奥田さん。
    やっぱりどの人物も魅力的で、あれよあれよと話が展開していき、まさか全員死ぬようなオチにしなくても、それはやりすぎでしょ、と思ったけど、最後の話で、ちゃんとまた前に進むことができていて、安心した。
    いやー、最後の小百合の話はもうニヤニヤが止まらなかった!

  • 装丁も面白い。

  • 一言でいうと「エロ満載」て感じで、表紙にもナニが・・・

    登場人物同士がつながりをもっていて、その登場人物ごとの短編となっています。

    官能小説かと思うほど、エロスがちりばめられていますが、深く解釈すると、人間というものは性欲によってこうも簡単に狂ってしまい、平凡な日常を送れる幸せを忘れてしまうものだと感じました。

    一気読みできますが、下ネタ嫌いの方にはお勧めできません。

  • 複数のストーリーが実は絡み合っているという奥田小説の得意芸。しかもいわゆる底辺の生き様が描かれながらなぜか絡み合うという展開。

    ララピポ=a lot of people
    お互いに尊敬し合えない人間関係は悲惨。

  • 好き嫌いがあると思うけど面白い!ララピポの意味が途中で分かります

  • 伊良部先生シリーズが好きだったので、同作者繋がりで。
    まずタイトルの語感が良い。

    内容はひたすらシモの話で、くだらなくてお下劣。
    でも個人的に嫌な部分が無く、テンポよく一気に読めて面白かった。
    これは相当好き嫌い分かれるだろうなあ…。

    群像劇で、人物の関係が絶妙に繋がっていく感じが面白い。
    ただし誰にも感情移入できないという。
    全員が繋がったところで、最後に一つ大きい結末があったらよかったかも。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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