- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344011021
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
本屋大賞ベスト10入賞なんて、知名度だけでなせるワザじゃないのだ
ここ1年くらいで読んだ小説で1番面白かった
なんという純粋 見覚えのある狂気
劇団ひとりの芸風と 作風は やはりどこか一致しています
構成が抜群 本当によくできています
スピンオフというか オムニバスの短編同士の繋げ方が いつも予想を超えてきて、そこかー!ってなります
ホームレスの話
アイドルオタクの話
デジカメの話
ギャンブルの話
アメリカ兵をなぐった話 -
言葉の紡ぎ方が絶妙で個人的にはかなり好きな作品。設定も面白いし、毎回ちゃんとオチもあってはっとさせられる。
連続短編といかないまでも何気にリンクしてくる登場人物たち。このさじ加減がワクワク感を増長させてくれたような気がした。
まだまだ読んでいたいような、終わってしまうのが勿体なくなる作品。 -
さらっと読みやすい本です。社会の片隅にいる、どちらかというと活躍していない、誰にも注目されないような方々のお話だけど、無駄な描写とかしないで、面白さをあちこちにちりばめているのが芸人さんならでは。
長すぎないのもよかったです。
立派な人は誰も出てこないけれど、みんなそれぞれに訳あって生きているのです。 -
数珠つなぎ 最後の話に誘われる
ホームレス プライド アイドルオタク アイドル 初恋 掲示板 大ボラ吹 カメラマン デジカメ メモリー 使い捨てカメラ ギャンブル パチスロ 競馬 オレオレ詐欺 借金 駅員 葬式 鳥取砂丘 鳴き砂 浅草 ストリップ 米兵 SM プードル 芸人 コンビ 再会 -
久々に読みたくなって再読。前に読んでからかなり時間経ってたから、内容全然覚えてなかった。これってこんな良いお話だったのね。連作小説で、ひとつひとつのお話は独立しているようでちゃんと繋がってる。その繋がりが分かった瞬間、おお!ってなる。どのお話に出てくる人も、みんななんかダメな奴で、どうしようもない感じもするけど、なんか憎めないっていうか。リアルな人間像でそこがまた良かった。オチもきれいでスッと入ってくる感じ。さくさく読める良い小説でした。
-
すごい!
久しぶりに心に響く小説を読みました。
オススメです。 -
上手いかどうかだけで言えば又吉より上だと思う
-
恩田陸さんが帯で言ってましたが
とても芸人が書いたとは思えない完成度
素晴らしい出来です
ただ時々劇団ひとりが登場人物をコントで演じている姿が浮かんで邪魔をします
特に女性はひとりが演じるオカマにしか思えない -
だいぶ前に買って、本棚に入れたままになっていたのですが、やー、面白かった!
劇団ひとりさんは、すごくクレバーでひとりのひととして好感が持てることで、もともと好きでした。
しっかし処女作でこんなに面白いなんて、反則よね!
さまざまな人物の視点から横に広げた短編連作に、時という縦の軸も広く漂わせて、その広がりがとてもうまかった。
で、出てくる人物がみんないわゆる「落ちこぼれ」みたいな、社会の下方に位置付けられるようなひとたちなんだけど、これが不思議と、好感が持てるんだよね。
馬鹿だなー、あほだなー、と思いながらも、くすっと笑っちゃう感じ。
彼らのしたたかさっていうのがつまり、「陰日向に咲く」花みたいなんだと思った。
ますます好感度高し、ひとりさん!!
才能に溢れてて羨ましい。
天才って言葉、ひとりさんに献上。