愛のあとにくるもの

著者 : 辻仁成
  • 幻冬舎 (2006年3月発売)
3.20
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  • (6)
  • (5)
  • 本棚登録 :162
  • レビュー :33
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011335

愛のあとにくるものの感想・レビュー・書評

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  • ストーリ展開の間に挟まれる情景描写を「まどろっこしい」と感じる自分には、こういった恋愛小説は肌が合わないかもしれません。

    日韓が友好的な関係を築けることを願うばかりです。

  • 韓国の女性と日本の男性との恋。
    国の壁なんか関係ないはずなのに、
    やっぱりどうしても付いてくるもの。
    7年間の空白をお互いはどう思って生きてきたか。

    レビューを書くにあたって、
    女性側の本もあると知った。
    まるで「冷静と情熱のあいだ」と一緒。
    読んでみなければなるまい。

  • 辻さんの言葉や表現がすき。綺麗。

  • 最初に、2冊を読んだ上での感想を。

    作家2人で、同じテーマで作り上げる本では、
    「冷静と情熱のあいだ」は辻さんのほうが好きでしたが、
    今作は、孔 枝泳さんの方が好きでした。

    情緒の感じられる…という点では、辻さんの本のほうがしっくりきましたが。

    本作を最初に読んだのですが、潤吾から見た紅の心のうちが読めず、
    孔さんの本を読んで紅の想いを理解できました。

    きちんと、男性目線、女性目線になっているので、
    2冊でひとつの物語を読み終えられた気がします。

    潤吾はずるい。
    「話すのが苦手」という言葉に甘えていると思う。

    7年は長すぎますね。

  • 忘れらない人を思い出す。彼女の思いに気づいてあげられなかった事。自分が叶えられない奇跡を体感でき、感謝。

  • 2006.09.03の記録を転記

    【別れのあと、互いに連絡をとらずに7年が過ぎた。言葉が足りなかったために起こった、すれ違い。後悔の念は積もってゆく。時を超えて交錯する、恋人たちの運命―偶然が二人を再会させると、別離の日から男女がそれぞれに歩んだ日々が浮かびあがる。再会の7日間に奇跡は起こるのか?感動のラストシーンまで一気に読ませる、恋愛小説の傑作。男の視点を辻仁成が、女の視点を200万人の韓国女性のファンをもつ、韓国No.1人気女性作家の孔枝泳(コン・ジヨン)が描く、愛のハーモニー。 】紹介文


    読み始めはいかにも辻さんらしいやわらかい文章にどっぷりと浸かって、心地よく読めていたが、だんだんとストーリーが進むに連れて、なんというかまどろっこしいというか、「あの日」「あの日」と回想ばかりで、一向に先に進まないもどかしさみたいな気持ちで読んだ。
    そもそも、二人が別れた原因はなんなのか?
    それは単に言葉が足りなかったとかいう問題ではないと思う、もちろん国籍が違う、文化の違いとかでもない。
    ただ、二人が分かり合えなかったということ。

    韓国の女性がみな、紅ちゃんのような人だとしたら幻滅だし、日本の男性では潤吾クンみたいな人のほうが珍しい(笑)
    カンナのほうが現実的な感じがする。
    しかし、このカンナという女性、嫌いだなぁ~もっとも苦手とするタイプかも。

    全般的に冷静と情熱~の韓国版、って感じがして新鮮味に欠けた気がする。
    そして最後まで紅の正体はつかめず。
    孔枝泳という人の本を読むしかないのかな(汗)

    でもやっぱり好きだな、辻仁成という人。なので星3つ。(2006)

  • 日本人男性と韓国人女性の恋愛話、の、男性目線側。
    最近この手の構成がお気に入りなのかな・・・

    このスタイルは好きなんだけど、このタイプの男性はあまり好きじゃない。
    気持ちが冷めてたからか、あまり入り込めずでした。
    意地悪くも、女性目線側がもっとカラッとしてたら面白いかも・・・なんて考えてしまった。

  • そして、別れが近づいた日、紅は血相を変えてぼくを罵った。
    不思議なことに、この記憶だけ、音がない。水の音も、風の音も、笑い声も、街の音も、何もない。
    僕に向かって抗議する彼女の赤ら顔だけが、心の画面に焼きついている。


    あの時期のぼくを癒してくれたものは唯一、ユンドンジュの詩であった。
    ユンドンジュはある時ぼくに、
    ―悲しむ者には福があるはずだ。
    と言った。あるいは、ぼくのあまりの意欲に欠けた哀れな姿に同情してか、
    ―悩める人よ、海へ行こう。
    とはっぱを掛けてくることもあった。あるいは、
    ―手を握れば、みんな穏やかな人びと。
    と慰めの言葉をかけてくれたこともあり、また、
    ―あかあかと火を焚いてください。この部屋に冷たいものが漂っています。
    と、苦しみを回避する方法を伝授してくれたり、
    ―わたしが生きているのは、ただ、失くしたものを探し索めるためなのです。
    などと、人生の目的をさりげなく伝えてもくれた。
    それらの箇所を声に出して何度も読むことで、ぼくは少しずつ気力を恢復していくことになる。
    ユンドンジュの言葉のお陰で、ぼくはぼくの言葉と再び向かい合えるようになった、と言っても過言ではない。

  • 『冷静と情熱のあいだ』と共通して、著者の描く主人公(潤吾)は過去にとらわれ、後悔と逡巡を繰り返す。奇跡や偶然を待つことが多く、自ら起こすアクションは感情のままに。
    そのひたむきさが良いのだろうか。

  • なんとなく惹かれて借りた本。

    ちょっとずつ、過去が回想されながら進んでいく韓国での元恋人たちの再会。
    そんな別れ方、学生なら特にありがちやろなっていうパターンやけど、そういうシーンの細かい描写ではなく、潤吾の気持ちがしっかり描写されているので逐一グッとくる。

    奇跡的に会えたのはうまくいきすぎな気もするけど、そういうのが運命なんだろうな。
    縁があれば必ずまた会える。

    「韓国語では、人を送り出す側の人がアンニョンヒカセヨ。出ていく方はアンニョンヒケセヨと口にする。」
    すごい思いやりのある言語!ステキ!

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