わたしのマトカ

著者 :
  • 幻冬舎
3.94
  • (168)
  • (191)
  • (191)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 1145
感想 : 211
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011359

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すばらしい。
    何がすばらしいかというと、すべてのものに感動し感心を寄せているところ。ふとした事であっても喜びに変えているように思える。
    こんな風に毎日を過ごしていることは刺激的でもあり充実した人生でもある。
    幸せがこちらにも伝わってくる。

    日本とフィンランドの撮影の違いにも触れていました。
    撮影中に携帯が鳴ると、それは撮り直しですものね~
    それを罵倒するか、”うぇ~いっ”(喜びの声)とするか。面白い。
    けして日本が悪いと言っているわけではないけれど、仕事の進め方は日本がベストではないし、見倣うべきところは素直に見習いたい。いろいろな国を知って学ぶことは必要ですね。グアテマラもしかり、です。
    幸せってなんだろう。

    マトカがなにものか、最後の数行で明かされるけれど、これからもマトカを追い求め面白いお話を聞かせてほしいです。
    ファンになってしまったぜ・・・

  • 映画『かもめ食堂』の撮影で、片桐さんがフィンランドに滞在した時のエッセイ。
    面白くて、一瞬で読んでしまいました。

    片桐さんがこんなに活動的なんだと驚きました。
    フィンランド楽しそう。


  • かの有名な『かもめ食堂』の撮影期間一ヵ月と、帰国までの数日間。片桐はいりさんが感じたフィンランドを詰め込んだエッセイ。
    北欧の夏に降り注ぐ太陽の光と、ひんやりとした空気を感じる。映画、エッセイと続けて触れたら、心と時間の流れはフィンランドに。

    片桐さんの旅遍歴を交えながら語られるので、たくさんの国を歩いた気分にもなる。日本での話だが、マッサージでの親ガメ子ガメ譚は吹き出してしまった。

    私たちが日本で、「狼の群れ」の中で一秒も無駄にはしないと過ごす今でも、世界の違うところでは、「薔薇色の顔の人々」がゆったりと過ごしているのだろうか。
    旅に出たくなる。

  • かもめ食堂はとってもいい映画でした。胃にもたれない食べ物みたいな映画でいつ見ても心が波立たず、成仏してしまいそうないい意味での退屈さがありました。
    北欧諸国の成熟した社会は全体が大人って感じですが、この本に出てくる人々もみんな大人でとっても居心地良さそうです。
    片桐さんの文才はこれが処女作思えないです。エッセイストとしてだけでも人気出るんじゃないかという書きっぷりです。必要以上におちゃらけるわけでも無いけれど、色々と面白がっているのが読み取れてとても良し。

  • オモシロ、オモシロ!

    いっぺんで片桐はいりさんのファンになってしまった。

    テレビや映画で見る彼女は筋金入りの個性派舞台女優で、少しコワイような印象があった。すごい変わり者なんじゃないかなあ。

    だが、この本を読むと、大人で、自由で、面白がる視点を持ち、貪欲だが、自分の度を超えない。つまりある一面では私ともそれほど変わらない女性なんだと言うことがわかる。親近感。

    フィンランド以外の別の国でのマッサージのエピソードがあった。目が覚めたらマッサージ師のおばあさんが背中の上で寝ていたという、親ガメの上に子ガメ事件。
    電車の中で笑いを堪えるのに必死。

    旅から帰ってきたところで旅行記は終わりの場合が多いが、フィンランドから帰ってきたはいりさんが、じんわりとその余韻を自らの中に残しつつ日本の生活に戻る様子も綴られている。
    フィンランドのロケ現場とは比べものにならぬ位忙しい日本の生活を、楽しむ視線になっているあたりは、はいりさんという人物の余裕を感じる。と共に、私自身にも同じような感覚を覚えることがあることを思い出す。

    旅行者の視線になる瞬間が生活の中にあると、なんだかふっと肩から力が抜けて、そして自然な、別な力が湧いてくるのだ。

    この感覚は、旅をした人ならきっとわかる。

    そんな気分を共有させてもらえる本なんだな、と思う。出会えて良かった。ありがとう。

  • いやー、フィンランドに行った気分になりました。楽しかったあ。
    面白いなあ、この人の文章表現。狙ってない感じなのに、何ヶ所も声出して笑ってしまった。とても読みやすくてうまい。
    かわいい雑貨店の紹介も美しい写真もない北欧旅行記。
    でもその場所の空気をすっごく感じられる。
    肩肘張らず、妙に神聖化したりもせず、等身大でそこの国の本質をつかまえてるんだろうなあ。
    普段は能面のように無表情だけど、何かのきっかけで心を開くとすごく無邪気で、実はお酒が大好きで・・・という国民性もよく伝わってきました。
    のんびりゆったりした時間の流れも。
    泥んこになって走り回るファームステイの場面は本当に楽しそうで、森と湖の世界を堪能させてもらいました。
    ホント行きたいです・・・。
    あと表紙がもうすげえ可愛い。文庫化されたら買おうっと。

  • フィンランドへの旅行の際、読み直したいおもしろエッセイ! 

  • カハビラ を、何度カピバラと読み間違えたことか(笑)

    とても読んでいて気持ちの良い本だった。時々話が飛ぶようだけど、ちゃんと意図があって見事に着地。

    他のエッセイも読んでみよう。

  • 片桐さん大好き!
    「かもめ食堂」は本も映画も大好き。
    片桐さん目線でのフィンランド。とてもおもしろかった♪
    行ってみたくなった!!ファームステイに、街散策…そしてトラムを乗りこなしたい!

  • 友人に勧められて読んでみた。

    おいしいお水がす~と体に入るように、惹き込まれて読んでしまった。
    かもめ食堂をまた見たくなった。
    旅をしたくなった。

全211件中 1 - 10件を表示

片桐はいりの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエニ カウッパ
大森 よ佑子
岡尾 美代子
岡尾 美代子
角田 光代
高山 なおみ
群 ようこ
高橋 みどり
松浦 弥太郎
江國 香織
市川 実和子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×