• Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011632

感想・レビュー・書評

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  • 人のすすめで読み始めた。

    原作がとっつきづらいのは知っているので、ありがたく漫画で入門。

  • <これはいいよ>
     
     全6巻でびびって、中の文字の多さに驚き、さらに、その文章の難解さに腰がひけるのだが、読み出すと無茶苦茶面白い!

     有名な大西巨人の小説のマンガ化なのだが、こののぞゑさんという人、他では見たことがない。はじめ、あんまり上手くないけど、描きこんであるなという印象の絵が、③巻で女性が出てきて、これがかなり色っぽく、あれっと思っているうちに引き込まれてしまう。妙に癖になる絵だ。

     主人公は、東堂太郎。記憶力抜群の天才で、理不尽な兵隊世界の中で、自らの正義感を貫き通す。そのスーパーマン的キャラクターと、周りの様々な階層の人物たちの一人一人が実によく描かれている。

     理不尽さは、根底に暴力と差別をかかえこみ、多くの人間は「仕方がない」と手がだせないでいる。しかも、正に暴力と差別の象徴である戦争の真っ只中なのだ。主人公は軍法その他の軍隊規律の建前としての文章を記憶しており、理詰めで、理不尽な軍隊常識に立ち向かうのだが、それで傷つけられた上官の感情は静まらない。それが新たな問題を起こしたりもしていく。

     しかし、このことは帝国陸軍だけのことではなく、今の問題であるということは自明で、「仕方がない」とほかっておくことによって、どんどん世の中はおかしくなっていっている。差別と暴力と理不尽さはなくなってはいない。

    (2007-12-12 )

  • 読む漫画登場!!!

  • 感想は最終巻にて。

  • 謎の中毒性。謎の感動。

  • あの時代がたまらん

  • えらいおもしれえ!続き買えばよかった。

  • とうとう出た!
    大西巨人、シナリオ(太田出版)は読んでいるが、やはり面白い!
    大前田がちょっとキュートに描けている感じがしますが。

  • 「巧いマンガ」ってのは、
    ぱっと読んで「面白くない」。<br>
    丁寧に作られていると「普通で平凡」な感じがするし<br>
    「作画が嫌いだから」って理由で
    せっかくの面白いプロットや<br>
    心にぐっと来るセリフに触れる機会を失ったり。<br>
    (勿論「読ませる事、楽しませる事に特化して<br>巧く書かれたマンガ」もあるんだけど)<br>
    <br>この作品は間違いなく「巧いマンガ」だと思う。<br>
    <br>
    知る人ぞ知る「神聖喜劇」をマンガ化した!<br>
    って時点でまずかなり購入者を減らしていると思う。<br>
    (実際僕も何度か本屋で手に取ったけど<br>情報密度の高さがキツかった。)<br><br>

    まあ、「神聖喜劇」を知らない、
    って人にとっては<br>「あーこの表紙の絵は何世紀前のマンガですか」<br>&値段を見てノックアウトだと思う。<br>
    (お世辞にも作画が上手いとは思いません。)
    <br><br>
    じゃあ、なんだよ!
    なんでお前は買ったんだよ!<br>
    って話しになるんですが<br>妙な引力を感じて思わず買ってしまいました。
    <br>
    読んでみて納得。これは「ニオイ」がするはずです。
    <br><br>
    舞台は太平洋戦争に突入したばかりの日本。<br>
    虚無主義の主人公、東堂太郎の兵役訓練での生活が描かれます。
    <br>
    戦争云々、軍隊云々ではなく<br>
    そこにいる人々が考えている事
    がくどくどと描かれ
    <br>誰もが「戦争のバカバカしさ」ってのを理解しているけど
    <br>建前で戦争に向き合っていた戦中日本の風景が<br>上手く描かれているように思えます。
    <br>まさに「喜劇」です。
    <br><br>
    単価は高いですが、それに見合ったボリューム、<br>読み応えがあると思います。

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著者プロフィール

作家(1916年8月20日~2014年3月12日)。福岡県生まれ。九州帝国法文学部政治学科中退。新聞社勤務の後、1941年12月召集され、以後敗戦まで対馬で兵営生活を送る。敗戦後、福岡で発刊された『文化展望』の編集に携わる傍ら、文筆活動を開始する。46年新日本文学会に入会、以後『近代文学』や記録芸術の会など、さまざまな文学芸術運動に関わる。48年日本共産党に入党、61年以降は関わりがなくなるが、コミュニストとしての立場は生涯変わらなかった。公正・平等な社会の実現を希求し、論理性と律動性とを兼ね備えた文章によって個人の当為を形象化する試みを続けた。1955年から25年の歳月を費やして完成した『神聖喜劇』は、軍隊を日本社会の縮図ととらえ、主人公の青年東堂太郎の精神遍歴の検証を通じて絶望的な状況の中での現実変革の可能性を探った大作で、高い評価を受けている。ほかの小説に『精神の氷点』(1948年)、『天路の奈落』(1984年)、『三位一体の神話』(1992年)、『深淵』(2004年)、批評集に『大西巨人文藝論叢』(立風書房、全2巻)、『大西巨人文選』(みすず書房、全4巻)など。

「2017年 『歴史の総合者として』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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