ひとかげ

  • 幻冬舎 (2006年9月発売)
3.39
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  • レビュー :128
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012325

作品紹介

「私の、私の聖堂を、取りもどさなくては。」過去のつらい体験にとらわれ、心に傷を抱えながら愛しあう二人。深い闇で起きた、たくましい生命の復活を描く、「祈り」の物語。14年ぶり。進化したとかげの誕生。

ひとかげの感想・レビュー・書評

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  • 不思議な雰囲気。
    「ひとかげ」と「とかげ」を収録。
    より雰囲気を味わえる「ひとかげ」のほうが良いかな。
    「とかげ」も爬虫類っぽい冷たさがあって良いけど。

  • 以前読んだ本のリメイクと聞いてて
    読み進めてみたけど
    さっぱり想いだせなかった。

    で、本棚の「とかげ」も
    読んでみたら。

    吉本さんが冒頭でいうような
    感じじゃないかもしれないけど
    「ひとかげ」の方が
    今の気分、と感じる。

    一語、一語のつながり方や
    ささいな言い回しの違いが
    うんと違う表現のように感じられた。

    ふたりともうんとやさしくなった。
    と思う。

  • 予備知識なしで手に取った本なので、はじめに、で「とかげ」のリメイク版と知り、とかげを読んでから読みたいと思ったら「とかげ」が後半に収録されていたので、気が利いてる。

    よしもとばななさんは書くことへの意識が高い人だと思っていたが、はじめににある「小説は計算で書いているものではなく、やはり私の心の叫びであり、変えることはできないものなのです。」という著者のことばから、変化を恐れない覚悟、自分を偽らない覚悟を感じて敬服した。

    「とかげ」と「ひとかげ」を読み比べ、リメイクでセリフがより自然になって、心の引っかかりなく読める分内容に深く入っていけたと思う。

  • ご本人の前書きで書かれているように「とかげ」のリメイクなのでしょうが、とても丁寧に書かれている感じで「とかげ」の時よりも内容(たぶん描きたかったこと)が入ってきたと思います。
    それはばななさんと同じように歳をとった自分なのかもしれませんが。
    本もその時その時でしか書けないものなんだろうな。

  • 『とかげ』のリメイク版。私は、吉本ばななが大好きで、作品だと『キッチン』と『とかげ』が圧倒的に好きです。『ひとかげ』のはじめに を読んで、泣けてきました。初期の作品を賛美して今の作品を否定する人たちー、新作を読むたびに初期の作品が好きだーと思う私が重なりました。
    はじめにで、こんなに正直にリメイクの理由を言ってしまう作者に敬意をはらいます。先日Eテレに出ていた吉本ばなな、対談相手の相手のブランドの服を着ていました。似合っていないと感じましたが、相手を思う気持ちが伝わりました。この人は人まっすぐなひとな人なんだなと、自分もちゃんとしようと力が湧きます。

  • 傷を持つ同士が一緒になったとき。

    足にとかげの刺青を入れているとかげという女性に恋した。
    彼女は幼いときに負った傷を自分一人の中だけに秘めて苦しんでいたけれど、愛する人に打ち明け、
    彼も幼いころの辛い記憶を持っていて、二人の悲しみを共有することで未来を迎えようとしていく。小旅行での優しさに包まれたひととき。

    元の話のとかげと、リメイク版のひとかげ。
    同じ話を二度読むのはちょっとつらいけど、読み比べることが出来るというのは面白い。

    リメイク版のほうが読みやすいし、著者らしいなと感じたのは、私が著者の作品を読み始めたのが遅かった、ということか。

    ただ、傷ついた私という存在に酔っているふうにしかとらえられなかったなー。他の作品を含め、主人公に自惚れしか感じない。ひねくれているのか)^o^(

  • とかげ のリメイク ひとかげ
    少しの違いで雰囲気がグンと変わって、それはすごく考え込まれた上での変化なんだろうけどさらっとしていて、やっぱり作家ってすごいやっておもった。
    夜の参道から次の日の朝を想像するシーンで前に行った犬山を思い出して、何年か後にあれがすごく懐かしく大切な思い出になってるんだろうなって
    暗いトーンの暖かい小説だった

  • 久しぶりに読んだ『キッチン』に気を良くし、読んでみた。また迷った感じ。しばらくしたらまた読もう。

  • そんなに好きな話じゃなかったから、書き直されても何とも思わない。
    でもこの人の書く事、云いたい事は昔から一つなんだろうなと何を読んでも思う。小説家ってそういう事なんだろうなとも。

  • 冒頭にあるように、デビュー20周年記念とかでベストアルバムを出すような作品。
    びっくりしたのが一緒に前作“とかげ”が載っていたこと。
    創り手に踊らされた感が満載だけど、
    言葉のもつ創造の力に圧倒された。

    物語うんぬんより、言葉一つ一つの違いを探すことが楽しい。

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