彼女がその名を知らない鳥たち

  • 幻冬舎
3.28
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本棚登録 : 417
レビュー : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012394

作品紹介・あらすじ

十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 色んな意味で汚く生々しい恋愛小説。感想が難しい。登場人物全員嫌いなんだが、のめり込める。共感出来る部分もあるっちゃーある、それが痛い。ねっとりした陣治と十和子の息づかいが近くに感じられ息苦しく、気分転換が必要。美味しい物が食いたい!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。

    十和子が比類ないくずっぷりでのっけから非常につらい気持ちでスタート。くずっぷりがどんどん加速していき、風采の上がらない小汚い陣治がどんどん追い込まれ蔑まれていくのが辛い。どんなに虐げられても十和子に尽くし続ける姿にイライラが募っていくのであります。この本の紹介の惹句で見られるようなピュアな恋愛なんて出てまいりません。ひたすら胃に重い石が詰め込まれていくような小説です。ボディーブローのようにここまで残る本は今までそんなになかったような気がします。数日経ってもたまに思い出します。
    最後まで読んだ時の脱力及び悲しみが尾を引きます。読んでよかったかと言われると何とも言えないし、お勧めしたくもないのですが、記憶に残る本になったことは間違いありません。
    ちなみに映画で陣治はアベサダらしいですが、我が家で決めたベスト配役は50才くらいの頃の田中邦江です。別々で考えていて一致したので間違いありません。是非読むときは田中邦江で再生してください。

  • 「猫鳴り」に出てきた女の人もそうだけど、十和子もすごく自己中心的で、人を蔑むような発言が多くて好きじゃない。途中で読むのをやめようかと思うくらい。それでも一気に読んでしまったのは、やっぱりこの主人公が私のように、バカみたいな恋愛してるのを見捨てられなかったから。この女が最後どうなるのか見届けたかった。結局同じようにバカな男に引っ掛かって、同じ過ちを繰り返そうとして.....大事なものまで失ってしまう。なんで人ってこんな盲目で弱いんだろね。そして、なんでこんな盲目で弱い人を、簡単に騙して傷つけられる人がいるんだろうね。生きづらい世の中だ。

  • トリック的な部分はこういうのって好きじゃないんだけど、それを抜きにしても良い話だった。

    わたしたち夫婦のような感じがした。妙な親近感と言うか。

    話の展開的に全く予想していなかったんだけど最後の一言でちょっと泣きそうになりました。

  • 最後が良かった。
    そこにいくまでが単調で長い。

  • 途中で何度も読むの止めようかと思ったけど結局最後まで読んだ。こんなに読んでる時と読後感の心持ちが変わる小説も珍しい。ずっと汚物を見せられているような嫌悪感を感じさせるドロドロの男女の物語のようにみえて、読後はとてもピュアな恋愛小説を読んだような感じだ。不思議な面白さがあった。

  • 最後切なくて泣けてしまった。
    最後まで読んだ後に最初から読むとまた切ない

  • ん~~~
    ん~~~
    出てくる男性みんなやだ(笑)

    映画の予告編をみてみた
    阿部さん好きだから、ぜんぜんよかった(笑)
    蒼井優かわいいな

  • 虚無でしかない。幸せにも不幸せにもなれない。初っ端から十和子のヒステリー具合に、ずっと?が浮かんでいたが、すべて最後に記されていた。陣治は、本当に幸せだったんだろう。恨んでも憎んでもいない、さいごまで。思いの深さがが唯一の救いで、すべての悲しみだと思う。これが沼田まほかるのミステリー、最初に読んだ作品。だめだ、やられた。今日は何も手につかないだろう。

  • とにかく十和子が嫌な女すぎて、むかついた。
    陣治も気持ち悪い男として描かれているのだけれど、三人称とは言え、十和子の視点に立って語られているので、十和子のフィルターが掛かっており、それを外して理解しなければならない。
    視点を変えれば、見え方が変わる。
    姉の美鈴も、不倫には感情を抑えられない。
    ミステリーとしては、今ひとつ。誰が黒崎を殺したのかなんて明白なので。でも、純愛小説としては良かった。陣治の限りない愛。
    ラストは、そこまでの愛なのかと驚くほどの、限りなさ。それに対して十和子は応えられるのか? 人間はそんなに簡単には変わらないし、私としては、十和子は十和子のままなのではないかと思う。陣治からこれだけの愛を示されても、馬鹿のままの十和子。でももう守ってくれる人もいない。それもまた報いというものだ。

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プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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