彼女がその名を知らない鳥たち

  • 幻冬舎
3.28
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本棚登録 : 463
レビュー : 114
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012394

作品紹介・あらすじ

十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 色んな意味で汚く生々しい恋愛小説。感想が難しい。登場人物全員嫌いなんだが、のめり込める。共感出来る部分もあるっちゃーある、それが痛い。ねっとりした陣治と十和子の息づかいが近くに感じられ息苦しく、気分転換が必要。美味しい物が食いたい!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。

    十和子が比類ないくずっぷりでのっけから非常につらい気持ちでスタート。くずっぷりがどんどん加速していき、風采の上がらない小汚い陣治がどんどん追い込まれ蔑まれていくのが辛い。どんなに虐げられても十和子に尽くし続ける姿にイライラが募っていくのであります。この本の紹介の惹句で見られるようなピュアな恋愛なんて出てまいりません。ひたすら胃に重い石が詰め込まれていくような小説です。ボディーブローのようにここまで残る本は今までそんなになかったような気がします。数日経ってもたまに思い出します。
    最後まで読んだ時の脱力及び悲しみが尾を引きます。読んでよかったかと言われると何とも言えないし、お勧めしたくもないのですが、記憶に残る本になったことは間違いありません。
    ちなみに映画で陣治はアベサダらしいですが、我が家で決めたベスト配役は50才くらいの頃の田中邦江です。別々で考えていて一致したので間違いありません。是非読むときは田中邦江で再生してください。

  • 「猫鳴り」に出てきた女の人もそうだけど、十和子もすごく自己中心的で、人を蔑むような発言が多くて好きじゃない。途中で読むのをやめようかと思うくらい。それでも一気に読んでしまったのは、やっぱりこの主人公が私のように、バカみたいな恋愛してるのを見捨てられなかったから。この女が最後どうなるのか見届けたかった。結局同じようにバカな男に引っ掛かって、同じ過ちを繰り返そうとして.....大事なものまで失ってしまう。なんで人ってこんな盲目で弱いんだろね。そして、なんでこんな盲目で弱い人を、簡単に騙して傷つけられる人がいるんだろうね。生きづらい世の中だ。

  • トリック的な部分はこういうのって好きじゃないんだけど、それを抜きにしても良い話だった。

    わたしたち夫婦のような感じがした。妙な親近感と言うか。

    話の展開的に全く予想していなかったんだけど最後の一言でちょっと泣きそうになりました。

  • ■ 1754.
    <読破期間>
    2017/7/29~2017/8/8

  • 2019.8.31 読了


    昔 手酷い目にあった男がなぜか
    忘れられない女。
    男がいないと 生きていけない女。

    というような話かな、と思ったのに、
    全然 感情移入できないのに
    なぜか 引き込まれた。

    危なっかしい様子に 続きが気になったのか。



    最後の数ページからは とんとんと 話が進み、
    目が離せない展開に。

    衝撃の事実と ラストでした!

  • 失恋した後に程度や期間は違えど
    十和子のような状態に陥ったことがある女性は少なくないと思う。
    十和子の日々が身につまされて目が離せずに読み進めていくが
    水島が登場してから違和感を覚え始める。
    十和子のようなクレーマーに据え膳食わぬはでも手を出すのはリスクが高すぎて絶対にできない。
    十和子のことを丁寧に描いていただけに落差が大きくて少し興醒めする。

    最初の十和子の心情に引っ張られて最後まで読めたけど
    十和子が黒崎を殺してたというのはありがちだし
    最後に陣治が死ななきゃいけない理由が分からなくてモヤモヤだけが残った。

    陣治が十和子を支えてきて二人の生活を慈しんでいたことを話していた時には涙が出かけたのに最後にえっ!?となった。

    中盤にビルの谷間に見える鳥の描写や陣治の昔話に伏線のような雰囲気があったのにまとめることなく読者に委ねて終わったのももやもや。

  • 途中嫌悪感が増し、読むのをやめようかと思ったが、なんとか最後まで読みきった。車で、ローギアで走り続けるような後味の悪さ。映画化されるとのことだが、見ようとは思わない。

  • 映画の広告で知って手に取った原作。最低な女とイケてない男。読んでいて嫌悪感が溢れてくるこの感覚。最近の自分の求めている小説のタイプ。これは劇場でもみたくなった。

  • 最後が良かった。
    そこにいくまでが単調で長い。

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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